KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(5/30)に、人物シリーズ30回目として西道(서도)民謡の伝承者、金光叔(キム・グァンスク、김광숙)を紹介した。
まず、民謡「アリラン」の紹介から始まった。
・ソウルを中心とした地域で歌われてきた京畿アリランの他に、珍島アリラン、密陽アリラン、江原道アリランなど、各地域にメロディーの異なるアリランが伝えられている。
・平安道地方の民謡に、アリランの仲間のキンアリ、チャジンアリという歌が残っている。なお隣接の黄海道地方の民謡と合わせて、西道民謡と呼んでいる。
▼金光叔による「キンアリ、チャジンアリ」を聴く。今まで聞いてきたものとは違って、独特な発声で洗練した歌い方という印象がする。
西道民謡の特徴を次のように紹介した。
・西道民謡は、深い「恨(한)」のこもった歌声に、心持ち鼻にかかった独特な発声法が特徴。
・この地域の大同江の水を飲んで育った人でなければ歌えないと比喩されるほど。
▼金光叔による「開城難逢歌(개성난봉가)」を聴く。小中学校で合唱曲として音楽の時間に教えているそうだ・・・どんな感じで歌っているのだろうか、難しいだろうな。
次のように金光叔のプロフィールが紹介された。(参考:ソウル新聞)
・1952年 ソウルにて黄海道出身の両親の間に生まれる。
・西道民謡を伝えた吳福女(오복녀)の弟子となる。
▼金光叔による「詩唱 關山戎馬(시창 관산융마)」を聴く。大陸的で、大平原に風を受けたような気がする。
(本ブログ関連:"西道民謡")