KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(5/16)に、人物シリーズ28回目としてパンソリ名唱の呉貞淑(オ・ジョンスク、오정숙、1935年~2008年)を紹介した。
はじめに、5月15日の「先生の日(스승의 날、교사의 날)」を例にとり、国楽の師弟の関係について次の言葉を紹介した。
・師匠と膝を向かい合わせて座って直接学ぶという、昔からの師弟関係を表す、「膝の弟子(무릎제자)」という言葉がある。
・ちなみに呉貞淑の師匠は、金演洙(キム・ヨンス、김연수)。
▼呉貞淑による、興甫歌(フンボカ、흥보가)の中から「燕路程記(ジェビノジョンギ、제비노정기)」を聴く。この番組で、いろいろな歌い手で聴いたが・・・あるツバメが中国大陸から興甫の村に飛んでくる行程を歌ったものだそうだ・・・今回は、随分と抑揚のある歌声だ。
次のように呉貞淑のプロフィールが紹介された。
・1935年 慶尚南道の晋州生まれる。
・10代で金演洙の唱劇団に入団。
・20代で唱劇団での活動を休止し、パンソリにまい進する。
・1974年 師匠の金演洙の死後、活動を止め伝授教育に専念する。
・2008年 没する。
▼呉貞淑による、水宮歌(スグンガ、수궁가)の中から「水宮風流(スグンプンリュ、수궁풍류)」を聴く。ここのウサギは賢いのだろう。イソップの「ウサギとカメ」では・・・。この歌、子供にも聞かせているのだろうか・・・まるでアニメの声優のよう。
▼呉貞淑による、パンソリ春香歌(춘향가)の中から「勅使となったイ・モンリョンがその身分を隠してウォルメと会う題目」を聴く。ラジオドラマのよう・・・ドラマチックで。