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2025年8月31日日曜日

エノキの根元

昼下がり(午後3時過ぎ)、公園を巡った。きょうは8月の最終日(8/31)、「夏休み」最後の日だ。公園の木陰を進むと「ミンミンゼミ」と「ツクツクボウシ」がしきりに鳴いている。
まだまだ気温は高く、きょうも最高気温は 38.0℃(13:47)の「猛暑日」になった。
    ー WeatherMapによれば「東京都心の年間猛暑日(最高気温35度以上)日数も、過去最多を今日も更新して25日目の猛暑日となった」とのこと。

園内のバーベキュー広場は、家族連れで賑わっていることだろうと覗いてみたら、なんと一組しか見られない。ただし、グラウンドでは少年野球の試合が行なわれていて、掛け声がしきりに飛び交っていたが。熱射・熱気におされてか、園内散歩の姿も見られなかった。

そこで、隣接の公園に移ってみたところ、園内を流れる小川で遊んでいる家族が幾組もいた。小川は窪地を流れ、さらに両岸の木立が覆い、日蔭を作っている。水遊びに興じる子どもたちにとっても、それを見守る親にとって按配よいようだ。

そんな小川の岸辺に大木があって、幹は絡み合い伸び、根は大地を這うように複雑に広がっている。木の種類を確かめたく、枝先を少し採り、近くにある橋の名をメモして、「自然観察センター」をたずねた。次の写真と枝葉と場所から「エノキ」との回答をいただいた。

(本ブログ関連:”エノキ”)

エノキ(榎)
エノキの根元の具合から、推測だが、いったん切り株にしたところから複数の芽が出る「萌芽更新」した後、絡み合ったのではないだろうか?  その様は、まさに昔のディズニーアニメに描かれた、暗く奥深い森の背景画を想い出す。そういえば、ときどきカメラにおさめている人を見かける。

2025年8月30日土曜日

(資料)AIによるモード・アダムスの動画像

19世紀末から20世紀初頭にかけて、ブロードウェイの舞台女優で知られた モード・アダムス(Maude Adams、1872年11月11日 ~ 1953年7月17日)の写真をネットで数々見てきたが、いずれもモノクロであり、動画は引退後のスクリーン・テスト(1938年)のものしか知らない。

(本ブログ関連:”モード・アダムス”)

彼女の最盛期のカラー写真や動画を見たいと思っていたところ、次のAIによるカラー動画で目にすることができる。

■ Youtube(登録: Retro Journey 1960s)
「MEET Maude Adams, America's Favorite Actress of the Early 1900s」(2025/08/01)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=buXZIznBA1M

少し緩い画質にして、近代的な表情を醸しているが、彼女の清雅さ(かつ、おちゃめで、いたずらっぽさ)を十分に再現している。アップした表情は眩しいほどに美しい。

モード・アダムスに会おう。

2025年8月29日金曜日

赤い夕陽と「うろこ雲」

夕方(午後6時過ぎ)になって街に出たときのこと。西の空に輝く夕陽に照らされた高層の雲が、実に見事に茜色に染まっていた。青い空をバックにした「うろこ雲(巻積雲)」の鱗(うろこ)一枚一枚がくっきり照らされ、そこに少し前、突き抜けただろう薄ねずみ色に滲んだ「飛行機雲」が(共に1,2000mほど上空に)浮かんでいた。

歩を進めること5分もせぬ間に陽は翳り、上空のうろこ雲も薄闇に霞むようにして虚ろになった。天空の絵巻のごとき光景は一瞬だった。(カメラを持っていたらと悔やんだ)

ところで、うろこ雲が赤く染まると、(2~3日で)天気が下り坂になる可能性が高いという。「うろこ雲が出たら3日のうちに雨」という言い伝えもある。
日本気象協会(tenki.jp)による当地の天気予報は、5日後の 9/3に「時々小雨」と表示があるが・・・。

それより、雄大な夕陽に接すると、三橋 美智也(1930年[昭和5年] ~ 1996年[平成8年])の「赤い夕陽の故郷」(作詞 横井弘、作曲 中野忠晴、1958年)を、ちょっと寅さん気分になって口ずさみたくなる。市町村合併で地方都市になる以前、「故郷」がまだが在った時代を思い出す。

■ Youtube(登録: sabo yobo)
「三橋 美智也 ♪赤い夕陽の故郷♪ 1958年 78rpm record. HMV Model No 130 (india)Gramophone」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=iRuXqf703Dg
(歌詞)Uta-Net
    ー https://www.uta-net.com/song/17860/



(付記)
Windows10のサポートが10月で終了する。長いあいだ使用してきたPCとお別れになる・・・致し方ない。そこで、メーカー直販のPCをで求めて(8/28)、きょう振り込みに行った。

2025年8月28日木曜日

「醒睡笑」: 躻(うつけ)2

東洋文庫「醒睡笑」(安楽庵策伝* 集、 鈴木棠三 訳、平凡社)の「 躻(うつけ)」の項に、阿呆ばなしを満載している。

(本ブログ関連:”醒睡笑”、”阿呆”、”阿呆船”)

次の話は、重力を利用して、臼(うす)の中の米を杵(きね)で搗(つ)く作業の途中、ふと思いついたが、吟味不足のまま、すぐに披瀝してしまう「うつけ」がいる。粗忽さに通じる。

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ちっと、たくらだ(ばか)があって、人に向かって、「おれは日本一のことをたくみ出した」と吹聴する。「どんな事を」とたずねると、「されば。臼(うす)で米を搗(つ)くさまを見るに、下へ下る杵(きね)は役に立つが、上へあがる杵は無駄になっている。所詮、上にも臼をかいさま(さかさま)に吊って、それに米をいれて搗けば、上下両方の米がいちどに搗けて、杵の上げ下げがそつになるまい、と思案した」という。そのことばの終わらぬうちに、「その吊り下げる臼に米を入れるにはどうする」と問いつめると、「まことに、その思案はしなかった」。
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どこの国でもありそうな物語だ。ヘルムの村の長老が「夏が暑い」わけを、冬の寒さから紐解く滑稽話がある。一見もっともらしい可笑しさがある。(2021年12月7日火曜日に記載)

(本ブログ関連:”ヘルム”)

2025年8月27日水曜日

(資料)AIが語る「乳児の笑顔」

歳をとると既視感が煮詰まって、ものごとに感動が薄くなる。マンネリ化といってもよい。わくわくするような好奇心とか期待が湧いてこないのだ。そこで、何か感動する場面がないかと、Youtubeを巡る。

乳児が、純粋無垢に両親へ微笑みを浮かべたり、幼児が祖父母と一緒に遊んだりしているのを見ると、よそながら我がごとのように心が和む。成長すると、他者との関係で笑いが複雑になる。むかし、大人の笑い顔について、基本的な表情のマトリクスの合成によると聞いたような気がする・・・が。

(本ブログ関連:”乳児”、”幼児”)

乳児の笑顔は天使の微笑みである。誰に迎合するわけでなく、発露するように湧き出る笑顔なのだ。どうして微笑むのだろうかと、生成AIのChatGPTに質問してみた。


■ ChatGPT

Q.産まれたばかりの乳児が見せる「笑顔」は、どのような反応なのでしょうか?
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A.産まれたばかりの乳児が見せる「笑顔」は、通常の意味での「喜びの表現」ではなく無意識的な反応生理的な反応であると考えられています。つまり、乳児の初期の笑顔は、感情的な喜び社交的な反応から来るものではなく、身体的なプロセスや反射的な動きの一部と見なされることが多いです。

乳児の笑顔の種類と解釈

乳児が生後数週間以内に見せる笑顔には、主に以下のような種類があります:

1. 生理的な微笑み(反射的微笑)

新生児や生後数日の乳児が見せる笑顔は、通常は生理的な反応として現れることが多いです。これは、赤ちゃんが眠っているときや、体の不快感から解放された瞬間などに見られます。この時の笑顔は、内的な快感筋肉の緊張の緩和に関わるものであり、感情的な「喜び」とは必ずしも結びつきません。たとえば、レム睡眠(夢を見るとされる睡眠段階)の際に見られることがあります。

2. 社交的微笑み(社会的微笑)

生後6週間から2ヶ月を過ぎたあたりから、乳児は実際に「社会的な微笑み」を見せるようになります。これは、親やケアギバーが笑いかけると反応して笑顔を見せるようになる、意識的で社会的な反応です。この微笑みは、乳児が周囲の人間に対して感情的な反応を示す最初のステップとされており、コミュニケーションの一環として機能します。つまり、親や周囲の人々が乳児の目線を引きつけることで、赤ちゃんは笑顔で反応するようになり、この段階での笑顔は喜びや安心感を表現するものと解釈できます。

3. 感情的な反応としての微笑み

さらに成長すると、乳児は外部の刺激に対して感情的に反応するようになります。例えば、親が赤ちゃんに面白い表情をしたり、楽しい音を立てたりすると、赤ちゃんはその反応として笑顔を返すことがあります。この時期の笑顔は、他者との絆を強化する社交的な役割を持ち、社会的な交流の一部として重要な意味を持つようになります。

結論

新生児や生後間もない赤ちゃんが見せる笑顔は、初めは主に反射的・生理的な現象であり、完全に感情的な「喜び」や「楽しさ」とは言えません。しかし、成長とともに、社会的な反応としての笑顔が現れ周囲とのコミュニケーションの一部として、より感情的な意味を持つようになります。ですので、乳児の笑顔は、最初は単なる身体的な反応から、やがて意識的な感情表現へと変化していくと言えます。

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2025年8月26日火曜日

(雑談)アルファベット

イディッシュ語で使用する文字は、ヘブライ文字で、最初の文字は、「א」(アレフ: 筆記体 「」)である。
(本ブロ府関連:”イディッシュ語”)

授業中、ホワイトボードに書かれるのは筆記体だ。当然ながら、ノートに記述する場合も筆記体になる。そのとき、「アレフ」の筆記体をアルファベットの「K」に似ているので代用したりした。


ラテン語の文字「アルファベット」の最初の文字は「A」である。ヘブライ文字のアレフをローマ字で表記(転記)すると、א  → A になる(相当する)。


さて、ローマ字の起源を訪ねると、ギリシャ文字につながる。ギリシャ文字の始まりは「A」(アルファ)である。


ギリシャ文字の先祖は、フェニキア文字といわれる。フェニキア文字の最初は、「𐤀」(アレフ)。王の棺に掘られた文字列(・・・𐤀𐤇𐤓𐤌)のアレフが(見かけ上)「K」と似て見えるが・・・。

フェニキア文字のアレフ「𐤀」を、右に90度回転すると、「A」とそっくりになる。すなわち、𐤀 → A である。



(付記)
深夜、NHKのテレビ番組で、アメリカ人の言語人類学者デボラ・オチ教授(宮崎国際大学)*が調査されている、(宮崎県に密着した)日本の言語文化研究が紹介された。
(*)教員紹介: https://www.miu.ac.jp/about/teacher/graduate_school/archives/804/

その中で、ちょっと面白い話があった、「日本の演歌で女性を花にたとえる」という。

■ NHKテレビ
「最深日本研究 ~外国人博士の目~ キャラクター文化を知りたい」(2025年08月26日 午後11:00 〜 午後11:30)
    ー https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2025082612183
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アメリカ人言語人類学者のデボラ・オチが研究するのは、日本にあふれるキャラクター文化▽なぜ日本では企業や行政のPRなど、子ども向け以外の場面でもかわいいキャラクターマスコットが活躍しているか!?▽世界的に見ても独特というこの現象にはネーミングにも秘密が?▽「音」の響きに着目したデボラが語る”サウンドシンボリズム”とは?▽ご当地ヒーローのアクションにも「音」の秘密が隠されていた!? 
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2025年8月25日月曜日

端唄「縁かいな」

夏の花火大会のスケジュ―ルを探すと、夏休みの締めくくりとしてか、8月末にもあるようだ。とはいえ9月に入っても各地で予定されている。季節を問わず、日本人は花火が好きなのだ。

江戸の名物、両国「隅田川の花火大会」は、先月7月26日に開催されている。人混みを恐れたわけではないが、遠すぎて足を運ぶ余力がないのも事実。端唄で気分だけでも味わってみたい。

(本ブログ関連:”端唄”)

■ 「江戸端唄集」(倉田喜弘 編、岩波文庫)
「縁かいな」
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夏の納涼(すずみ)は両国の  出舟入舟屋形船  揚(あが)る流星  星降(くだ)り  玉屋が取持つ  縁かいな

〇 流星、星降り  ともに花火の種類。  〇 玉屋  花火業者。 〇 成立  大阪から上京した徳水里朝(りちょう)が寄席で唄って、明治二十四年(一八九一)大流行。 
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昼間の熱気が収まって、川風を感じながら二人は夜空に広がる花火の競演を見守る・・・次に打ち揚がるまでのほんの束の間、言葉を交わす。群集の中でそのとき、互いの視線は、この縁を確かなものにしていく。

なお、次のYoutubeでは、上掲につづき次が唄われる。「縁かいな」には様々の場面がある。
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夏の暑さに 涼み船
簾(すだれ)下ろして 爪弾(つめび)きの
粋な二上(にあが)り 三下(さんさが)り        ← 三味線の調弦法
風が取り持つ 縁かいな
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■ Youtube(登録: 朝川玲伎)
「端唄 縁かいな 朝川玲伎」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=R50hZs21q3w


(付記)
商人など庶民が乗る屋形船にはすだれが使われる。
「吹けよ川風」(「江戸端唄集」より)
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吹けよ川風  あげろよすだれ  中の小歌の顔見たや

〇 あげろよ  一般に「あがれよ」と唄う。 〇  小歌  端唄のような短詩型の唄。
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2025年8月24日日曜日

少年野球

昼間*、野鳥観察(探鳥会)のフィールドがある公園を巡った。園内にあるグラウンドで、リトルリーグというか少年野球の試合が行なわれているのに出会った。たまたまのきっかけだが、少し観戦してみることにした。
(*)きょうの最高気温は 38.5℃(13:41)、暑い一日だった。公園の自販機で飲料水を2度買うほど。

(本ブログ関連:”少年野球”)

ピッチャーの投球が定まらず、フォアボールで進塁した選手が、今度は盗塁するといった場面がつづいた。どうやら9回裏ツーアウトらしい。新たにバッターボックスに入った打者が、フォアボールを狙い、バットを振らずにいた。それを見かねたか、自軍の指導者が「バットを振れ!」と大声で指示を出したのだ。結果、打者は三振に終わって、試合が決着した。

暑さのせいか監督・コーチ陣以外、応援の姿があまりない。グラウンドを囲むネットの外側にある木陰で、ほんの数組の家族が覗いていたぐらい。私にとっては、少年野球の観戦は、一瞬だったが久しぶりのことだった。

ところで、子どものころ、米軍基地の少年野球チームが何とユニフォーム姿で 私たちの小学校を訪れたことがあった。それを迎えた普段着姿の上級生チームは、フォアボールと盗塁で打ち勝ったのを思い出した。

2025年8月23日土曜日

処暑 2025、自然観察園のバードサンクチュリア

★ 今朝の、野鳥観察会(探鳥会)を寝坊をして欠席した・・・最近、昼夜逆転していて。

処暑
きょうは二十四節気の「処暑」、夏の暑さがピークを迎えズルズルと後退する、真に季節の変曲点にあたる。実際、この時期の子どもたちは公園の木陰で「ツクツクボウシ」の鳴き声を耳にして、夏休みが残り少ないのを知る(覚悟する)ことになるのだろうが・・・それでもまだ、宿題と遊びを天秤にかけているだろう。

(本ブログ関連:”処暑”)

七十二候
処暑の期間(8/23~9/6)を三つの「候」に分けた七十二候は次の通り。
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・初候: 綿柎開(わたの はなしめべ ひらく) 綿の実を包む咢(がく=【柎】)が開くころ
・次候: 天地始粛(てんち はじめて さむし) ようやく暑さが収まる(つつしむ=【粛】)ころ
・末候: 禾乃登(こくも【禾】の みのる【登】) 稲や栗などの穀物【禾】が実るころ
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自然観察園のバードサンクチュリア
ところで、探鳥会を休んだ埋め合わせのため(?)、公園併設の「自然観察園」に出かけた。公園入口広場にあった「野鳥観察施設」(壁の小窓から「バードサンクチュリア」*の野鳥を観察できる)が何と完全に崩されていたのだ。
(*)バードサンクチュリア:「野鳥の聖域」というより「野鳥保護区」が実情に合っている。

「自然観察センター」で確認したところ、施設の利便性を向上するため再建している最中という。工事現場に看板があって、「生物多様性保全整備」と記されていた。

バードサンクチュリアは、立入禁止区域となっている。この場所を、てっきり公園と隣接する大学の敷地と勘違いしていたが、自然観察園のエリアに含まれる。だから、野鳥観察施設とバードサンクチュリア**が一緒に整備工事されているのを納得できる。
(**)バードサンクチュリアの木立を見通しよくするためか、木々が切り倒されている。

バードサンクチュリアには、「あか池」(別名:「ハス池」)があって、「2千年バス」といわれる大賀ハスが咲く・・・と聞いていたが実見したことはない・・・何という迂闊なこと。池の小魚を採りに「カワセミ」がきて、「ハス」の花で休むことがあるそうだ。

ヒオウギ
自然観察園に入って東側に進む小道**の随所で「ヒオウギ」と出会うことができる。オレンジ色の花弁(正式には「花被片」で、萼(がく)と花弁(花びら)の区別ができない)をよく見ると、赤い斑点があって野性味を感じる。一見、可愛らしい花なのだが。
(**)先日歩いたとき1羽の「オハグロトンボ」がふんわりステップ踏むように先導してくれた。きょうは、脇道の草をかき分けて進むと、大勢の「バッタ」が両側に跳ねた。

2025年8月22日金曜日

(資料)AIが語る「アメリカの養子縁組」

Youtubeでたまたま、① 2歳の女の子のために「プレイハウス」を作る動画を微笑ましく見た。父親と彼の兄弟が協力して、屋外に小屋のような「おままごとの家」を作る過程を紹介している。いやあ、家族っていいもんだなと思っていたところ、画面の脇に関連動画が並んでいて、その一つに何と、② その家族が2年前に養子を迎える話だった*。そう、プレイハウスを作ってもらった少女につながったのだ。
(*)養子縁組: adoption

■ Youtube(登録: Dallin and Bella)
①「娘の夢のプレイハウスを建てる」(2025/08/19)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=HKlTMurWoP8
②「We Adopted a Baby! The Best Day of Our Life!」(2023/07/31)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=n3w4yl8KwC8

市井感覚でアメリカの家族をYoutubeで見るとき、いつも感じることがある。クリスマスや誕生日のプレゼントをもらった子どもの感情表現、帰還兵を迎えたときの妻、子どもたち、そして両親家族の感情表現のいずれもが、日本人から見ると激しい歓喜 に感じる。そんな家族関係の中で、養子縁組についても、日本と違ったとてもオープンなのだ。

どうしてそうなのかを知りたく、生成AIにたずねてみた。度々利用している、Googleの「Gemini」はリベラリズム傾向があり、ChatGPTはリアリスム傾向があるように思えるが、今回は、GeminiとQ&Aしてみた・・・当然ながら、回答はリベラル傾向的理想を前面に置いている。

人生は多様で、いろいろな側面があるかもしれないが、今回は下記の通り Gemini の回答をそのまま受け止めてみた。


■ 生成AI Gemini

Q-1.Youtubeで、アメリカの家庭が養子を迎える場面がありますが、日本と比べてとてもオープンに見えます。アメリカ人にとって、養子制度は歴史的に精神的に <どうして開放的なのか> 理由があったら教えてください。
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A-1.日本と比べてアメリカの養子縁組がオープンに見えるのは、歴史的・文化的な背景と、現在の制度の違いに複数の理由があります。

1. 「オープンアダプション」という文化

アメリカの養子縁組を語る上で最も重要なのが「オープンアダプション(Open Adoption)」の存在です。これは、養子縁組後も養子(子ども)、養親(育ての親)、実親(生みの親)の3者が互いに交流し、連絡を取り合う制度です。

  • 実親の選択と安心:  実親は、自分の子どもがどのような家庭で、どのように育っていくのかを知ることができるため、安心して養子に出すことを選択しやすくなります。

  • 養子のアイデンティティ形成:  養子自身も、自分のルーツについて知ることができ、アイデンティティを確立しやすくなります。

  • 秘密主義からの脱却:  伝統的な養子縁組は、実親と養親の情報を完全に秘匿する「クローズドアダプション」が主流でした。しかし、これでは養子が自分のルーツを知ることができず、精神的な問題を抱えるケースもありました。オープンアダプションは、そうした課題を解決するために広まりました。

2. キリスト教的価値観

アメリカの養子制度には、キリスト教の慈善や隣人愛の精神が根底にあると言われています

  • 「恵まれない子どもを助ける」という考え: 孤児や貧しい子どもを助けることは、宗教的な善行と捉えられ、個人や慈善団体による養子縁組が積極的に行われてきました。

  • 「精神養子運動」の歴史: 第二次世界大戦後、アメリカでは「精神養子運動」という、日本の戦災孤児を精神的・物質的に支援する運動が広まりました。これは、養子と養親が疑似的な家族関係を築くことで、原爆を投下したことへの罪悪感を払拭しようとする市民の意識も背景にあったとされます

3. 歴史的な養子制度の違い

日本の養子縁組が「家」の存続や「家業の継承」を目的とした「普通養子縁組」から発展したのに対し、アメリカの養子制度は「子どもの福祉」を重視して発展しました。

  • 日本の「普通養子縁組」:  養親と養子の間に親子関係を築く一方で、実親との親子関係も存続します。これは、家の後継ぎがいない場合に家を存続させるという、伝統的な「家制度」に根差した考え方が強く残っています。

  • アメリカの制度19世紀後半から、孤児や虐待された子どもに家庭的な養育環境を提供しようとする運動が盛んになりました。養子縁組は、子どもの権利と福祉を最優先するものとして捉えられ、実親からの親権を剥奪し、養子を実子と同様に育てる「特別養子縁組」が主流になりました。

4. 制度的な要因

  • 金銭的・制度的サポート: アメリカでは養子縁組にかかる費用を軽減するための税制優遇措置など、国からの金銭的な支援制度が整備されています。

  • 社会的認識の広がり: 不妊治療の選択肢として、また、シングルマザーや同性カップルが子どもを持つ手段として、養子縁組が広く認知されています。様々な家族の形が社会的に認められていることも、養子縁組に対するオープンな姿勢に繋がっています。

これらの要因が複合的に作用し、アメリカでは養子縁組が「秘密にするべきこと」ではなく、「家族が新しい形で繋がること」として、よりオープンに捉えられていると考えられます。

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Q-2.アメリカの養子縁組は、赤ん坊や幼児を主に対象としますか? また日本のように、家系をつなぐために大人になって養子(含む婿養子)をとるようなことはありますか?
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A-2.アメリカの養子縁組は、日本とは文化的な背景が大きく異なり、その主な目的や対象も異なります。

養子縁組の対象は赤ん坊や幼児が主か?

はい、アメリカでは養子縁組の対象は、ほとんどが未成年の子ども、特に赤ん坊や幼児が中心です。

  • 「子ども養子大国」アメリカ: 養子縁組の多くが、親の虐待やネグレクト、あるいは予期せぬ妊娠などによって、家庭を失った子どもたちを新しい家庭に迎え入れることを目的としています。

  • 日本との大きな違い: 一方、日本では「成年養子」が養子縁組全体の多くを占めており、家業の継承や名字の存続といった目的で成人を養子にすることが一般的です

家系を繋ぐために大人を養子にする慣習はあるか?

いいえ、日本のように家系を繋ぐために大人を養子(婿養子を含む)にする慣習は、アメリカにはほとんど見られません。

  • 文化的な背景: アメリカの養子制度は、日本の戸籍制度や家制度とは異なり、「子どもの福祉」を最優先に考えるという考え方が根底にあります。そのため、養子縁組は、子どもに安定した家庭環境を提供し、健やかな成長をサポートするための制度と認識されています。

  • 「婿養子」という概念: 日本で言うところの「婿養子」に相当する制度や文化はアメリカにはありません。結婚に際して、夫婦どちらの姓を名乗るかは自由に選択できますが、それによって相手方の親と養子縁組を結び、法的な親子関係を構築するような慣習はありません

まとめ

  • アメリカの養子縁組: 主に未成年の子ども、特に乳幼児の福祉を目的としており、養親と血縁関係のない子どもの縁組が多いです。

  • 日本の養子縁組: 成年養子が主流で、家系の維持や財産継承といった目的で養子縁組が行われることが多く、文化的な違いが明確に表れています。

このように、アメリカと日本の養子制度は、その目的や対象、そして社会的な役割において、大きな違いがあると言えます。

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2025年8月21日木曜日

すもももももももものうち

近郊農産地からの直送を謳い文句にした青果店があって、ときどき覘くことがある。きのう(8/20)も、「すもも」のパックを購入した。冷蔵庫で十分冷やしたものを口にすると、口中にまるで自然が広がり、生き生きした感じになる。実の甘さと、皮の酸っぱさがよく調和している。

(本ブログ関連:”スモモ”、”もも”)

小ぶりで紫色した薄皮の「スモモ」は、大きくて桃色した実も豊かでみずみずしい「モモ」と比べてだいぶ見劣りする。それでも、スモモはモモに負けないプライドがある。香りは、スモモもモモとひけを取らないと思っている。

ところで、果物はどれもこれも美味い。特に齧るとき、霊長類の昔に戻ったような自然の喜びを感じる。きれいに品種改良されたものもよいが、隅に追いやられたような存在のスモモも等しく貴重だ。

夜中に喉が渇いたとき、台所でスモモをごそごそ食うのは最高だ。

明るい時刻の雷光

昼過ぎに家を出たとき、太陽は眩しくふりそそぎ、地上に溜まった熱気が身体に纏わりついた。8月下旬なれど、最高気温は 38.3℃(13:35)と高く、おさまりそうもない。それでも、鼠色した低層雲が少しずつ迫る気配がした。

用事を済ませて帰り道、コンビニに寄ってレジで支払いをしていたとき、ドーンという雷鳴が轟いた。店を出て空を見上げると7~8割、雲に覆われている。このままだと、雷雨になるかと心配したが、結局雨降りはなかった。

家に近づいたとき、西の空の地上との低い隙間に陽を受けた薄雲が浮かんでいるところを、斜め上から稲光が走った。白雲の背景に青空が透けて見える、そんなまだ明るい時刻(15:15ころ)に見た落雷は衝撃的だった。家に着くまで、雷鳴がつづき、正直いうと門塀を開けるまで気が気でなかった。

(本ブログ関連:”落雷”)

稲妻を見たのは、陽の翳った時刻や夜間の場合が多い。ニュース画面でもその方がコントラストがよく鮮明なので、素材によく使われる。

明るい時刻の雷光・落雷は珍しい経験だった。そういえば、むかしの朝の公園で、杉の高木が落雷で破砕され、白い幹片が辺りに散らばっていたのを思い出す。

2025年8月20日水曜日

新型コロナ「ニンバス」

以前、新型コロナ流行時には、ほぼ毎日、感染状況を見ていたが、このところとんと関心を失せていた。そんなとき、新型コロナ変異株「ニンバス(Nimbus: NB.1.8.1株)」*の感染が増えているとリベラル系テレビ局がしきりに報道している。
ニンバスは、新型コロナウイルスの変異株(変異株オミクロン株から派生)であり、 ニンバスの感染者数は、新型コロナウイルスの感染者数に含まれる
(*)ニンバス(Nimbus):次の解説にラテン語の「雨雲:nimbus」に由来とある。

■ 一之江駅前ひまわり医院
「【ニンバス】新型コロナ変異株『NB.1.8.1株』について【特徴・由来・症状】」(2025.08.18)
    ー https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/nimbus

そこで、肝心の新型コロナの患者数がどのように変位しているか覗いてみたところ、例年の <2月> および <8月~9月> を頂点に山型をなしているが、全体に <減少傾向> を示している
次のNHKと読売新聞との記事内容は連動している。すなわち「厚生労働省は、定点医療機関から(8月の)4日~10日の1週間に報告された感染者数が、1医療機関あたり6.13人だった」と発表した。

■ NHK
「新型コロナ『定点把握』データ  過去の参考値と最新データを連続表示」
    ー https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/


■ 読売新聞 オンライン
「新型コロナ変異株『ニンバス』が流行の主流、喉の強い痛みが特徴…感染者8週連続増」(
2025/08/15 19:48)
    ー https://www.yomiuri.co.jp/medical/20250815-OYT1T50160/
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・新型コロナウイルスの感染状況について、厚生労働省は15日、全国約3000か所の定点医療機関から厚生労働省は15日、全国約3000か所の定点医療機関から4~10日の1週間に報告された感染者数が、1医療機関あたり6・13人だったと発表した。新たな変異株流行の主流となっており、前週(5・53人)と比べ1・11倍と、8週連続で増加した。だったと発表した。

・今夏は、変異株オミクロン株から派生した通称「ニンバスが流行している。国立健康危機管理研究機構(JIHS)が7月に公表した最新データでは、国内で約4割を占める。喉の強い痛みが特徴とされる。
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気象庁「向こう3か月(9月~11月)の天候の見通し」

昨日(8/19)、気象庁は、カレンダーでいう <秋>に該当する(9月~11月)の「向こう3か月の天候の見通し」を発表した。その中で <関東甲信地方> について次のように述べている。
    ー https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?term=P3M&region=010300

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月別の天候
・9月: 天気は数日の周期で変わり、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
・10月: 天気は数日の周期で変わりますが、低気圧や前線、湿った空気の影響を受けやすいため、平年に比べ晴れの日が少ないでしょう。
・11月: 平年と同様に晴れの日が多いでしょう。

向こう3か月の平均気温
 9月10月11月
関東甲信地方
低10 並20 高70
高い見込み
低10 並30 高60
高い見込み
低20 並40 高40
平年並か高い
見込み

向こう3か月の降水量
 9月10月11月
関東甲信地方
40 並30 多30%
ほぼ平年並
見込み
少20 並40 多40
平年並か多い
見込み
少30 並40 多30%
ほぼ平年並
見込み
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気温は高目だけれど、雨曇りの空が秋とともに確実に迫ってくるようだ。

2025年8月18日月曜日

雷雨

(最高気温が 39.0℃(12:52)だった、きょうの)午後5時過ぎ、遠くで雷鳴が轟いた。やがて雨音が加わり、雨粒が当たる窓ガラスの表面を雨筋がいくつも流れた。雷は、ドーンという響きを繰り返して近づいてくる。雨風も勢いづく。

昼間うだるようだった熱気は、30分ほどの雷雨の荒れ模様に意気消沈したのか、おとなしくなった。エアコンは必要なくなり、扇風機で十分に涼しくなった。
雨上がりの辺りは、急に静かになり気温も落ち着いたが、代わり<湿気>が襲ってきた。こればかりはどうしようもない。

アメダスの気温の変化(時間ごと)は次の通り。

■ 気象庁: アメダス
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①「観測データ」
    時間       気温℃    降水量(mm/1h)
    16:00     35.1        0
    17:00     29.4        0
    18:00      27.5        0  ← 観測場所による*
    (*)気象協会(tenki.jp)によれば、5時の時間帯の降水量は1mm

②「雨雲の動き 2025年8月18日 17時45分の雨雲の動き」

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2025年8月17日日曜日

パイナップルプリンセス

きょうは、バナナやパイナップルでお馴染みのドール(Dole)社が制定した「パイナップルの日」*だそうだ。「パ(8)イ(1)ナ(7)ップル」という語呂合わせによるもので、あくまで日本国内向け宣伝記念日といえる。
(*)パイナップルの日: 日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)に登録。
    ー https://www.kinenbi.gr.jp/yurai.php?TYPE=ofi&MD=3&NM=361

子どものころ、盲腸で入院したとき、見舞いにパイナップルのコンク・ジュース(瓶入り)を貰ったことがある。療養中の病室で飲むには早過ぎるため、退院後に飲むことができた・・・実に甘くて、パイナップルのアイスキャンデーと同じ味だなと思った。独特な香りがして、飲み干したいほどには至らなかったが。

1950年~1970年代ころ、アメリカのポップを日本語化して歌うことが多かった時代、当時12歳だった田代みどり(1948年4月22日 ~)が1961年に歌った「パイナップル プリンセス」(アネット・ファニセロのカバー)**が大ヒットした。歌は少女っぽくて、あどけなさを感じさせるセリフ回しが懐かしい。歌中の「パイナップル プリンセス」のフレーズが耳に残る。
(**)1960年夏、アネット・ファニセロ(Annette Funicello)によって人気を博した(Wikipedia)。

■ Youtube(登録: taddysan)
「パイナップルプリンセス 田代みどり」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=dMRoE7Q_Hsg

2025年8月16日土曜日

夕方のひまわり

夕方(午後6:30ころ)の帰り道、民家の花壇に「ひまわり」が咲いていた。鑑賞用なのか小振りの花だ。そういえば今年になって、いつもの畑地で見かけなかった・・・少なくともこのところは。

(本ブログ関連:”ひまわり”)

そこで、遠回りして畑に寄ったところ、ひまわりの畝がつくられているのを見て驚いた。
でも、夕闇のせいか、例年と違って全体に力がなく見える。葉が極端に少ないのだ・・・どうしたことだろう。それに、畑全体に雑草が生えていて、手入れが気になる。

それでも、今年もひまわりが、いつもの畑地に咲いてくれてホッとした。

2025年8月15日金曜日

青空に白い雲がぽつりぽつり、クマ騒動

昼(11:30ころ)に街へ出かけた。空は青く、そこには子どもが描くような白い雲が、ポツリポツリ浮かんでいた。太陽は、天頂から暑い日射しを浴びせた。
今月に入って、8/5に最高気温が  40.9℃ の「酷暑日」となり、以後下降を続けたものの、きょうになって 少し反転して 35.3℃(12:24)となった。ちなみに、午前中は北風、午後には南の風に変わった。

外出したのは、<冷凍うどん> をスーパーで買うため。7/9のブログに記した通り、「冷やしうどん」をこしらえるのに、冷凍うどんが手っ取り早いからだ。きょう暑さが戻り、冷えた食べものが欲しくなった次第。


知床半島のクマ

テレビニュースで、北海道知床の羅臼岳で、若者がヒグマに襲われた事件が報じられた。以前にも記したことだが、同岳からつづく半島の先にある「知床硫黄山」に硫黄採集に出かけたことがある。ヒグマの話を聞いていたので、ジュースの空き缶をハンマーで叩きながら登った。山道は、幸い藪漕ぎの必要もなく、鬱蒼とした木立に覆われることもなかった・・・見通しがよかったので一安心した。

(本ブログ関連:”知床硫黄山”)

採集を終えて麓の道(知床公園線:道道93号)に戻り、迎えのタクシーでホテルに帰るとき、運転手さん*からヒグマの話を聞かされた・・・余所者に対してちょいとした脅かしか?
(*)帰る途中、運転手さんに湧き水場所を教えてもらい、冷たい水を飲んだ。うまかったなあ。

ところで、人里で行動する野生のクマを、(いま流行りの)<多様性>とか<共生>といった範疇で扱うのは危険。彼らが一度歩いた場所は、生活圏となり、忘れることのない何度も訪れるエリア(テリトリー)になる。特に親子連れの場合、エサ場として子孫に継承される。きれいごとで語られる光景ではない。

(追記)
■ Youtube(登録: マタギの教え【狩猟時代】)
「【ヒグマ駆除】NHKは取材NG、怪物ヒグマOSO18の舞台裏」(2025/08/22)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=GaqVN0aX0v8

2025年8月14日木曜日

水上の音楽

むかし、SONYの「ウォークマン」がポータブル・カセットプレーヤーを席捲した。個電の先走りであり、その後にアップルの「iPod」がとって代わることになる。

ウォークマンは少し高価だったので、他社製のものを購入して、通勤途中によく利用した。夏場に、(ドイツ出身・イギリスに帰化した後期バロック音楽の作曲家)ヘンデルの「水王の音楽」(ARCHIV、パーセル・スコラ・カントールム合奏団、アウグスト・ヴェンツィンガー指揮)を聴いたものだ・・・カセットテープを探したら、部屋の奥に見つけることができた。

全15曲中、最も知られているのが「(第2組曲)第12曲『アラ・ホーンパイプ』」で、この時期どこかで流れているはず。カセットケースに解説のパンフレットが入っていたので取り出してみたが、活字が余りに小さいというか老眼には霞んで読めない。

そういえば、イヤホン(有線タイプ)をしっかり耳にさし込んで、強音で聴いていたせいか、あるとき眩暈がして病院へ診断に行ったことがある。診察の際、横になって耳に <水> を入れられ、天井がグルグル回る経験をした。ウォークマンの聞き過ぎが注意された時代のこと。

■ Youtube(登録:アニメ動画、音楽劇場)
「ヘンデル 「水上の音楽」 アラ・ホーンパイプ バロック管弦楽団演奏」
    - https://www.youtube.com/watch?v=UnTfED5A1yE

2025年8月13日水曜日

新鉱物「アマテラス石」

今朝のNHKテレビのニュースで、新種鉱物「アマテラス石(Amaterasuite)」の発見について紹介していた。

(本ブログ関連:”新鉱物”)

新鉱物発見は、ある意味で生物学の系統分類学に似て、とても地味な研究であるが、いまだアマチュア*の協力が可能な分野の一つだ。アマチュアの鉱物採集をきっかけに、高度な分析(装置)が可能なアカデミーとのネットワークにより論文化する。たとえば、光学(電子)顕微鏡だけでなく、(アマチュア個人で所有がむつかしい)元素分析のための「X線回折装置」など種々ある。
(*)鉱物分野のアマチュアの神に、櫻井欽一(1912年 ~ 1993年)氏がいらっしゃる。

今回、東洋で尊ばれ、「国石」でもある「翡翠(ヒスイ)」の中に共存するという、めでたい発見から、日本神話で、神々の世界の高天原(たかまがはら)を統べる主宰神「天照大神(あまてらすおおみかみ)」にちなんで名づけられている。新元素「ニホニウム」も思い返す。

(本ブログ関連:”翡翠”、”ニホニウム”)


NHK NEWS WEB
「ヒスイの中から新種鉱物「アマテラス石」と名付ける 東大など」(2025年8月13日 5時15分)
- https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250813/k10014892741000.html
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・岡山県(新見市の山中)で採取されたヒスイの中から新種の鉱物(新鉱物)が見つかり、「アマテラス石」と名付けたと、東京大学などの研究チームが発表しました。
・東京大学や山口大学などの研究チームは、鉱物を詳しく分析した結果、ほかの鉱物には見られない独自の元素比率(Sr4Ti6Si4O23(OH)Cl)や、特徴的な結晶構造を確認したということで、「アマテラス石」と名付けて、去年11月、国際鉱物学連合から新種の鉱物として承認を受けました。
・命名の経緯について研究チームは、古くから日本人の生活に関わり国の石を意味する「国石」も選ばれている <ヒスイ> の中から見つかったことなどから、天照大神にちなんで名付けたとしています。
・「アマテラス石」はプレートの境界付近での地質作用によってヒスイとともに生成したと考えられ、ヒスイの生成過程を詳しく理解する上でも貴重な資料になるということです
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京都大学 最新の研究成果を知る
「新鉱物・アマテラス石の発見  ―日本の国石「ヒスイ」から見つかった新種の鉱物― 」(2025年08月07日)
- https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2025-08-07
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● 画像
アマテラス石(黒緑色部)を含む鉱物集合体(褐色部はルチル、あんず色部はタウソン石)。画像幅は約2mm。
    - https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/inline-images/2508_main_shimobayashi-1e6518883caaf8a8291ed4c6b7f59b55.jpg


● 資料:詳しい研究内容について
「新鉱物・アマテラス石の発見―日本の国石「ヒスイ」から見つかった新種の鉱物」pdf
    ー https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2025-08/web_2508_Shimobayashi-63858e13a933b44653b8b42549510e4e.pdf
    ー 研究チーム:発表者・研究者等情報
    ・東京大学物性研究所:浜根 大輔 技術専門職員
    ・山口大学大学院創成科学研究科:永嶌 真理子 若手先進教授
    ・高輝度科学研究センター:森 祐紀 研究員
    ・京都大学理学研究科:下林 典正 教授
    ・株式会社リガク:アプリケーションラボ ライフサイエンスグループ  松本 崇 グループマネージャー
    アマチュア鉱物研究家: 大西 政之、田邊 満雄
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2025年8月11日月曜日

山の日 2025

きょうは国民の祝日山の日」で、制度的・伝統的なものを除いて、令和に入って新たに制定された祝日の一つだ。従来の祝日「海の日」に対比して制定された気がする。

(本ブログ関連:”祝日「山の日」”)

子どものころの泊りがけの学校行事に「臨海学校」や「林間学校」があった。夏場(もしかして秋口)に、学年全員でバスに乗って出かけたものだ。

少し大きくなると、仲間同志で夏山に登ってキャンプを楽しんだことがある。でも結局、登山・クライミングに熱中するまでにいたらなかった。山登りはきついからだ。ただそれだけの理由だが。

大人になって、鉱物採集で山の中に入ることがあった。といっても、鉱物採集はかつての鉱山のズリ跡でやった。鉱山は、産業の一形態でもあるので、ある意味搬送の便の良い(深山ではない)場所が多い。仲間の車に乗せてもらい、現地に赴く・・・場合によっては、車で横付けなんてこともあった。
鉱物採集は、ズリを掘り返し、ハンマーで母岩を割り続ける作業が多く、山の景色を見ることが少ない。リーダーの方が、ときどき「おーい、頭を上げて周りの景色をたまには見なよ!」と皆に呼びかけたりしたものだ。

(本ブログ関連:”鉱物採集”)

最近、全くもって山と縁がない。唯一、高尾山の麓から登山道に沿って登りながら、「スミレ」の観察会に参加したくらい(でも途中で、足腰がくたびれて早々に下山した)。

(本ブログ関連:”高尾山”)

今は、山と縁がなくなったのが残念。

2025年8月10日日曜日

(資料)大西宇宙飛行士 クルードラゴン宇宙船(Crew-10)で帰還

きょうの日付にかわって、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、「国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在を終了した大西卓哉宇宙飛行士が搭乗する『クルードラゴン宇宙船*(Crew-10)』が、無事帰還した」と発表した。
(*)クルードラゴン宇宙船:「NASA」のCommercial Crew Programの下、「SpaceX社」の「ドラゴン補給船」をベースに開発した「有人宇宙機

「クルードラゴン宇宙船」と搭乗する宇宙飛行士の宇宙服は、まるで映画の模型や衣裳のように斬新であり、これまで見慣れた重々しさがまるでない。実に軽快に見えながら、プロフェッショナルであるF1レーサーのスタイルを思わせるような限りなく地上のデザインになった。

■ 宇宙航空研究開発機構(JAXA)ニュースリリース
「国際宇宙ステーション長期滞在クルー 大西卓哉宇宙飛行士搭乗のクルードラゴン宇宙船(Crew-10)帰還」(2025年(令和7年)8月10日)
    ー https://www.jaxa.jp/press/2025/08/20250810-1_j.html
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1. 帰還日時(時刻は24時間表記):2025年8月10日(日)0時33分(日本時間)/ 2025年8月9日(土)11時33分(米国東部夏時間)
2. 着水場所:カリフォルニア州サンディエゴ沖
3. 搭乗員:「ISS第72」および「73次長期滞在クルー」
    Crew-10 コマンダー            アン・マクレイン(NASA)
    Crew-10 パイロット            ニコル・エアーズ(NASA)
    ミッションスペシャリスト    大西 卓哉(JAXA)
    ミッションスペシャリスト    キリル・ペスコフ(ROSCOSMOS)
4. 備考
・Crew-10ミッション飛行日数:147.7日(3,544時間30分)
・Crew-10ミッションISS滞在日数:145.8日(3,498時間11分)
大西宇宙飛行士の通算滞在時間
    ➣ 通算宇宙滞在時間:262.8日(6,306時間52分)(日本人宇宙飛行士で5番目)
    ➣ 通算ISS滞在時間:258.6日(6,206時間40分)(日本人宇宙飛行士で5番目)
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■ 読売新聞
「大西卓哉**さん帰還、宇宙船がアメリカ・カリフォルニア州沖に着水…ISSでの長期滞在終える」(ワシントン=中根圭一、2025/08/10 00:43)より抜粋
    ー https://www.yomiuri.co.jp/science/20250809-OYT1T50260/
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・大西さんのISS滞在は、2016年以来2度目で、4月に日本人3人目となる船長***に就任した。
・大西さんは、8日夕(同9日朝)にISSを出発する前、(大西さんと交替に)現在滞在中の油井亀美也さん(55)に対し、「この先の滞在、頑張ってください」とX(旧ツイッター)でエールを送った。
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(**)大西卓哉は49歳
(***)日本人のISS船長: 2014年の若田宇宙飛行士、2021年の星出宇宙飛行士に次いで、大西宇宙飛行士が3人目となる(JAXAより)


(付記)
夜、21:00ころに雨が降り始め (6mm/h)、きょうの最低気温 24.6℃(21:20)になった。扇風機だけで充分に熱気をしのげるほど、秋は静かに迫りつつある。

2025年8月9日土曜日

盆踊り

夏の夕がた、日が高くまだまだ明るい。そんな中、きのう断念した盆踊り会場へ赴いた。開場時刻のすぐに到着したが、入り口までひとびと(おもに家族連れ)の長蛇の列ができていた。まずは、列の尻尾にたどり着くのに一仕事。

会場のグラウンドから吹く夕風に乗って、緑の芝草がため込んだ湿気が行列に向かって流れて来たが。祭りへの期待で溢れる列全体が賑やかに揺れ、それを撥ね退けた。ようやく入場したところ、グラウンドの半分くらいしか利用していないのに気づく。それにしても大きな空間だ。普段、横目で通り過ぎるグラウンドの大きさに改めて感じた。

会場の中央に、紅白に飾られた <祭りの塔(やぐら)> が設けられている。合わせて、催事のステージでもあるようだ(未見だが、「浴衣コンテスト」などのイベントが予定された)。
また、広場の端に、テントが数々並び、商工団体や企業が手作り屋台(焼き鳥、焼きそば、ジュース、ビールまで)を用意して、祭りを盛り立てていた。

観客の大人や子もは、祭りの本格的な始まりを、シートを敷いて待っていた。とりわけ、子どもたちの弾けるようなはしゃぎ声が会場に響いた。
むかしなら、この賑わい写真に撮ってブログに載せられたろうけれど、プライベート厳守の今の時世にかなわぬこと。まして、幼い子ども連れ家族から、とんでもない警戒心を持たれること間違いない。

グラウンドの柔らかい草地を歩くとき、足腰にきついと気付いた。結局、「盆踊り」まで待つことなしに早々に会場を退出し帰宅した。

(本来なら、「満月」のきょうについて記すところだが、転寝してしまった)

2025年8月8日金曜日

盆踊り:グラウンド横に並ぶ行列を見て

まだまだ暑い昼下がり(15:30ごろ)、街に出て早目の夕食をとった。というのも、夕方にグラウンドで開催される「盆踊り」*をちょっと眺めてみたいと思ったからだ。
(*)盆踊りは、きょう(8/8 金曜日)と、あす(8/9 土曜日)催される。

(本ブログ関連:”盆踊”)

飯を食った後、なぜかスーパーで買い物をしてしまい、そこで気付いた・・・「レジ袋を抱えて盆踊りもないなあ」と。それでも、開場15分前の会場へ寄ってみたところ、すでに多くのひとびとが列をなして待っていた。陽はまだ高く明るい時刻だったが、建物の影になった通り道に並んでいたのでよかった。日向だったら、子どもには相当にきついところだ。

<あす>もあることだし、池乃めだかさんのセリフを借りて「今日はこれくらいにしといたるわ」と思った次第。

帰り道、小さな子どもが父親と手をつなぎながら、盆踊りに行きたいと願っているのが聞こえた。父親は、日が暮れて行こうと説明していた。子どもにとって、盆踊りは夏休みの大きなイベントであり、大きな刺激で心をうきうきさせる。

そんなわけで、明晩に出かけてみたいと思っている。

2025年8月7日木曜日

立秋 2025

きょうは二十四節気の「立秋」、秋の気配を微かに感じ始めるころ。この時期の <風> や <セミの声> の変化をキーワードにして、歌ったり読んだりする。実際のところ、最近、熱署に打ちのめされ息も絶え絶えで、外出するかどうか思案のしどころ・・・。

(本ブログ関連:”立秋”)

俳人は、夏の変化を <夏が逝く> とか <夏果てぬ> といったりする。いってみれば、細部をのぞけば、きょうは勢いのまま夏に向いているが、その中に方向転換する変曲点を持ち合わせている。

頑張って昼過ぎに、隣り街の電気屋に小間物を買いに行くことにした。汗が滲むほどではなかった。今日の最高気温は、きのうより5℃ほど低い 33.8℃(16:20)だった。

 <秋立つ日> のきょうは、どうやら次につながるステップになっている。

2025年8月6日水曜日

スズカケノキ(プラタナス)

今日も暑かった。最高気温* 39.0℃ に達した時刻(12:22)に、公園の奥にある「スズカケノキ」(別名:プラタナス)と出会っていた。
(*)ちなみに、きのう(8/5)の最高気温は、40.0℃(14:47)で、40℃超えの「酷暑日」。

午前中の外出の用が済み、その足で樹種の豊富な公園を巡った。先日(8/3)、WWⅡの戦時下に流行り、戦後のジャズ時代にアレンジされた「鈴懸の径」の曲について触れたので、現物を観察したく出かけた次第。

最初の公園は、樹木の苗圃もあり期待した。とはいえ、樹林の中をひとりで探し出す勇気はなかった。公園管理事務所で、旧版の樹木マップも見せてもらったものの、不明だった(園内を少し廻ったりしたが・・・)。そこで、隣りの公園に移り、併設の「自然観察園」に置かれた「この木なんの木」クイズに記載がないか確認したが・・・ここにも無い。結局、自然観察センターに寄って相談したところ、スズカケノキの場所を教えてもらった。次の写真の通り。

(本ブログ関連:”スズカケノキ [プラタナス]”)


① 公園を東西に流れる小川の高い岸辺に、落葉高木のスズカケノキが直立していた。
② 幹に、鱗片状に樹皮が貼り付いているが、ところどころ剥(は)げ落ちている。
③ 葉は、深く5~7裂して、カエデの葉に似ているものの大きい。
④ スズカケの言葉の由来: 「樹木の名前」(解説 高橋勝雄・永野伸江、山と渓谷社)より
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・実の形が山伏の装束「鈴懸(すずかけ)の房飾り」に似ているとも、楽器の「鈴」の形に似ているともいう。
・歌舞伎の「勧進帳」の(長唄で唄われる)「旅の衣は鈴懸の、旅の衣は鈴懸の、露けき袖やしおるらん(悲しみにくれている)」にあるように、鈴懸は山伏の代名詞でもあった。

(※ 同書で「旅のは鈴懸の」としているが、「旅のは鈴懸の」が正しい)
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■ ブログ「歌舞伎見物のお供」
「『勧進帳』全セリフです。」
    ー https://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/0ff6c3149459e2a5f9bf76c389514b1e

■ Youtube(登録: Ozisan蓄音機)
「蓄音機で長唄・勧進帳 冒頭部 旅の衣は篠懸(すずかけ)の~」← 4:10 から始まる
    ー https://www.youtube.com/watch?v=vlwh52Oa4jI

2025年8月5日火曜日

最高気温 40.9℃(「酷暑日」、「超熱帯夜」)

ついにお天道様はやってしまった。きょうの最高気温が、40.0℃(14:47)に達したのだ。気象庁の用語集「天気予報等で用いる用語 > 気温、湿度 」に、35℃以上の「猛暑日」の定義はあるものの、40℃以上についてはない。日本気象協会は、2022年8月2日に、それにともない「酷暑日」と呼ぶことにしている

(本ブログ関連:”酷暑日”)

(参考)気象庁の用語: 夏日、真夏日、猛暑日、熱帯夜など
    ー https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kion.html
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            夏日   :日最高気温が25℃以上の日。
            真夏日:日最高気温が30℃以上の日。
            猛暑日:日最高気温が35℃以上の日。
            熱帯夜:夜間の最低気温が25℃以上のこと。(気象庁の統計種目にはない)
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どおりで、日中に外出する気力が湧かなかったはず。一日中、クーラー部屋と、茶を冷やす冷蔵庫のある台所とを往復していた。夕方(17:00代)まで、35℃を下ることがなかった。30℃を切るのは深夜になってのことだろう**。
(**)気象庁は、25℃以上の気温の夜を「熱帯夜」、30℃以上について日本気象協会は、アンケートに基づき「超熱帯夜」を選んでいる
(追記)今晩8/5 ~ 8/6 の午前 4:00まで 30℃ を越えていた)


盆踊り「東京音頭」← 開催日・訂正 !!

そういえば、きょう、グラウンドでテントの準備作業を目にした。どうやら今週曜日(8/8~ 曜日(8/9にかけて「盆踊り」大会があるようだ。櫓(やぐら)の他に、それを囲むようにテント屋台が並ぶ。大人だけでなく、子どもたちも加わって大層な賑わいになるだろう。

実はこれまで、帰宅途中に軽く覗いたことがあるだけで、祭りの雰囲気に漬かったことはない。今回は、しっかり目に焼き付けたいと思う気になった。

■ Youtube(登録: 東京盆踊りの会)
「東京音頭 ガイド付き【みんなで踊ろう!盆踊り】」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=lbYDsSl4KvY

2025年8月4日月曜日

甚平、ステテコ

オヤジの夏着に「甚平」がある。最近、姿を目にしなくなった。むかしの夕べに、庭や路地に打ち水すれば、昼間の熱気も落ち着いたりしたもの。そんなとき、甚平もほどよかったが、夕立もないこのごろは、暑さが居座る。甚平姿になるより、エアコンを効かした部屋にこもった方がよほど良い。

そうなると、甚平の出番もなくなるというもの。布地がゴワゴワするのが一層気になる。それじゃあ、白い「ステテコ」一丁になって、上半身は何も着ず、濡れタオルを両肩にしょわして冷やすのも一案。いってみりゃ、昭和の下町、路地裏界隈といったところか。

明治中期に、落語家初代三遊亭圓遊が考案した「ステテコ踊り」があったそうだが、季節感は特にないものの、とりあえずステテコ姿(半股引)から夏場がイメージされたろうけど。芸者*がおどけて踊ればちょいと可笑し気で、落語家の場合どんな按配だったやら。
(*)芸者の衣裳は、当然ながら正装で、呑気そうな身のこなしをするだけ。

さて、きょうの最高気温は 37.0℃、あすは何と 39.3℃ と予報されている。

2025年8月3日日曜日

鈴懸の径(すずかけのみち)

記憶違いがある。昔、クラリネットのジャズ奏者 鈴木章治が演奏した「鈴懸の径」をなぜか「鈴懸の小径」と思い込んでいた。原曲は、灰田勝彦( 1911年【明治44年】~ 1982年【昭和57年】)が歌った「鈴懸の径」(佐伯孝夫 作詞、灰田有紀彦 作曲、1942年)で、Youtubeで聞くとしんみりとしている。戦時中といった時代背景もあってのようだ(Wikipediaによる)。
(*)灰田有紀彦: 灰田勝彦の弟にあたるそうだ。

■ Youtube(登録: 日本大衆文化倉庫)
「鈴懸の径 昭和17年 (唄 灰田勝彦) 作詞 佐伯孝夫 作曲 灰田有紀彦」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=08XocsU1rGM

■ Youtube(登録: SwingCla)
「鈴懸の径 Platanus Road - 鈴木章治 Shoji Suzuki 1987」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=IkN1Cm0CGlk

ジャズアレンジの軽快な進行が耳に沁みついていたせいで、原曲の3拍子短調は意外だった。ハワイアンの印象が強かった灰田勝彦(1911年[明治44年] ~ 1982年[昭和57年])の写真のイメージから想像できなかった。なにしろ、子ども時代のハワイは、遠い海の彼方で、そこから流れる旋律には貴重な響きがあったのだから。

スズカケノキ」の言葉には、歌の詞に化粧された印象がある。一般の樹木観察会では、学名に従った「プラタナス」と呼ばれる気がする。

ところで、切ない思いを伝える「Dream A Little Dream Of Me」(1930年)の歌にも、鈴懸の木(プラタナス)が 登場する。歌の出だしは次のよう・・・。 
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    星々は あなたの上に明るく輝き
    夜風は そっと“I love you”と囁(ささや)くだろう
    鳥たちは 鈴懸(すずかけ)の木**のなかで囀(さえず)る
    ・・・
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(**)鈴懸の木: the sycamore tree(米国:セイヨウプラタナス、Platanus occidentalis))

■ Youtube(登録: The78Prof)
「1st RECORDING OF: Dream A Little Dream Of Me - Ozzie Nelson (1931)」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=tIHjS1C_--E

□ 歌詞(ブログ「RinSuzuki's BLOG」)
「Dream A Little Dream Of Me/ わたしを夢見て」(2022-08-24)
    ー https://jazzvocal.hatenablog.com/entry/dream-a-little_dream-of_-me

2025年8月2日土曜日

野鳥観察(86)貴重な遭遇

早朝、先週に続き野鳥観察会に出かけた(第1、4週開催のため、カレンダー上翌月の第1週と連続することがある)。門を出ると、民家の植木の葉が雨上がりの路上に散っていた。昨夕と、きょうの日付に変わった深夜(01:00代)に降った雨はすこし北風を伴っていたようだ。しかも、きょうの風は夕方にかけて速さを増した。

集合場所へ進む途中、空は雲が重なりどんよりして、ほんの一瞬、大粒の雨がぱらついた。幸い、西の方、地平線との裂け目に青空をのぞかせているのが見えた。集合地点に到着するころには、明るさがました・・・あっという間のことだった。
とはいえ、雨上がりだったせいか、林間の湿気は相当もので、観察の終始ハンカチで額の汗を拭き続けることになった。

きょうは、参加者数が天候を心配してか少なめだった。待てば参加者が増えるのでは期待したが、ベテランの方の声で時刻通り出発。結局、1名が後から加わったというか、すでにフィールド内で観察を始めていたという。参加者少数のせいで、正式*な野鳥観察種数が超えた。
(*)正式な観察種数は、毎回メールにて配信いただいている。

今回も、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラで確認・整理したものを次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・アオゲラ: 探鳥早々、地鳴き声の「ケッケッケッケッ・・・」が聞こえた
・シジュウカラ: 「チッチッチッ」とせわしく鳴く声が聞こえた
・カラス: 観察の対象に変わりはない。記しておく
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・カルガモ: 探鳥会の最後に、2羽が小川の上を下流に向かって飛んで行った。ありがたい
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・サルスベリの花: フィールドに苗園があるものの、民家のものと比べて少ないのはなぜ?
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・セミ(終齢幼虫):セミの幼虫が木の幹を這い上がっているのに出会った
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※ガビチョウ: 探鳥会の帰り、公園内の小径に突然1羽が舞い降りて、あっという間に草叢に隠れた

● 今回、貴重な場面に遭遇した。ある鳥を遠くに観察できたからだ。逆光ながら、カメラにおさめることができたのは幸い。そのとき、いっちょ前にバーダーになった気がした。

サルスベリ(写真左)、セミの幼虫(写真右)
・「サルスベリ」の苗園に、ピンク色の花を咲かせたものしか見られないが、住宅街の塀越しには、白色のもの、咲き具合がより密集したものなどいろいろ咲いている。
・抜け殻と思い手にしたところ、終齢幼虫で動いているのに驚いた方がいて、急いで元に戻していた。飴色のつやつやした幼虫だった。

2025年8月1日金曜日

8月「葉月」

きょうから新暦8月が始まる。旧暦8月の月名は「葉月」*であるが、本日は旧暦「水無月」の6月8日であり、旧暦の8月1日は新暦の9月22日となりずっと先だ。
(*)葉月は、木々が紅葉して葉の落ちる秋の気配を指す。季節感が今とまるっきり違う。

それでも、葉月といわれると、夜道の風の具合が微妙に変化しているのを気づく。そして、今夕の小雨に冷えてか、水道の蛇口から出る水が一瞬冷たく、やがて温くなるのを感じて、微妙に秋の気配を感じたりする。

一週間後の8月7日には、二十四節気の「立秋」になる。確実に秋が忍び寄ってきている。8月もあっという間に過ぎ去るだろう。若いころ、それに気付いていたら、もっともっと夏を謳歌したろうにと思う次第だ。

気が早いが、秋の深まりにふさわしいイングランド民謡の「グリーンスリーブス(Greensleeves)」を聞いてみよう。Youtubeに、木管奏者 Leyna Robinson-Stoneが豪華な装飾を施した「緑色の袖」を持つ衣裳を纏いながら、縦笛の「ティン・ホイッスル」**でグリーンスリーブスを演奏している。
(**)そういえば、むかし、ティン・ホイッスルを少々練習したことがあったなあ。

(本ブログ関連:”グリーンスリーブス”、”ティン・ホイッスル”)

■ Youtube(登録: Leyna Robinson-Stone)
「Greensleeves - tin whistle version by Leyna Robinson-Stone」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=QtnplRYvLGQ