想いを伝えるのに、果たせないことがある。直接声に出して言葉にすれば、精霊に仮託して言霊となり成就するかもしれない。情念というべきか、発露というか、心の奥深くで言葉に伴うものがあるだろうから。逆に、言葉がなくても想いは伝えられるだろうか。
イ・ソンヒの12集所収「この歌をかりて(이 노래를 빌려서)」(2001年、作詞カン・ウンギョン、作曲ユ・ヨンソク)は、それが可能になることを願った歌だ。聴覚に問題をかかえたゆえに、伝えることが難しく悲しいストーリーを背景にして、主人公の想いが伝わることを祈っている。
(本ブログ関連:”この歌をかりて”)
分かってよ、多分私もそうしたわ
私に反対の家族は もう許してくれたの
あなたもおそらく親になれば、その心分かるわ
あなたを惜しんで そういうのを
幸せでなければならない、私の掌(てのひら)に書かいて
走って行ったあなたに 電話しようとしたの
そんなにも あなたのために練習した言葉
あなたを愛してる、私の声で
この歌をかりて、ほかの人をかりて
こんなにも あなたに 伝えたいひとこと
この歌を聞いたら、いつか聞いたら
あなたを愛していた心を分かってよ
*私は祈って、またこの世に来るなら
その時は このようにどうか生まれないように
誰かをただ愛することさえ
罪にならねばならぬ自分が嫌いです
この歌をかりて、ほかの人をかりて
こんなにも あなたに 伝えたいひとこと
この歌を聞いたら、いつか聞いたら
あなたを愛していた心を分かってよ
(*以下繰り返し)
この歌を聞いたら、いつか聞いたら
あなたを愛していた心を分かってよ
(Youtubeに登録のP Chan Wooに感謝)