▼▼ 青字下線付語句のリンク先は、マウス右クリック+<新しいタブ>で進んでください。(本ブログ関連)の最下段に「次の投稿ホーム」があるとき次ページがあります。▼▼

2018年3月28日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」パンソリの歌い手

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/21)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、物語を歌と鼓で演じる「パンソリ」の歌い手についての話を紹介した。

始めに、朝鮮後期のパンソリの歌い手「権三得권삼득)」(1772年~1841年)について次のように紹介された。
・朝鮮後期、パンソリの歌い手に「権三得」がいた。パンソリが卑しい芸とされた時代、地方の両斑の子息で、元々勉学に興味がなかった彼が歌い手になるのは不名誉なことだった。棒で叩かれる笞刑を受け、どうせ死ぬなら最後に好きなだけ歌を歌わせて欲しいと歌った声が美しく追放に減じられた。名唱として、動きの様の表現や独特の唱法で知られる。今もその歌い方をする際、彼を明示する。

▼ 「興甫歌」から、意地悪ノルボが「燕をだまし取ろうとする場面(제비 후리러 가는 대목)」を聴く。テンション高く。

次に、朝鮮後期のパンソリの歌い手「宋興録송흥록)」(1801年〜1863年)について次のように紹介された。
・朝鮮後期、パンソリの歌い手「宋興録」は、歌王と言われた。若い頃、宴会で歌を歌ったところ、皆が誉める中で、妓生の「孟烈(맹렬)」は気が乗らぬ表情をした。歌は上手いが、まだ十分でないという彼女の言葉に傷ついた彼は、身を削る努力で練習に励んだ。結局二人は夫婦になる。生活は、穏やかなことばかりでない。ある日、孟烈は怒って家出した。宋興録は彼女を止めようとしつつも、歌が先に出た。別れを告げる哀切な歌声を聞いた彼女は戻ったという。この歌は南道雑歌に伝わる。

▼ 「南道雑歌 興打令(남도잡가 흥타령)」を聴く。人恋しく。

最後に、近代のパンソリの歌い手「林芳蔚임방울)」(1904年~1961年)について次のように紹介された。
・(「春香歌」の)「スクテモリ(쑥대머리)」で一躍スターになった、林芳蔚は一時、歌を止めて、「珊瑚珠(산호주)」と暮らし始めた。2年ほどしたある日、自分の声が以前のようでないと思った彼は、歌の練習に励むため、何も言わず彼女の元を去った。彼女は病になり、死ぬ間際に彼を訪ねたが、彼は会おうとしなかった。彼が珊瑚珠を訪ねたときには亡くなっていた。彼女を抱いて歌った曲が「思い出(추억)」という。

▼ <珊瑚珠が亡くなった悲しみの中で歌った>という曲「思い出」を聴く。今様に。