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2017年8月12日土曜日

コニー・フランシス「ヴァケイション」

今は八月、夏休みの盛りである。熱暑に浮かれて、若者は顰蹙をかう。しょうがない、若さとは、おごりのようなもの。

与謝野晶子の歌集「乱れ髪」の最初に、「その子二十(はたち)櫛に流るる黒髪のおごりの春の美しきかな」は、意識せずとも若さは見せつけるものだ。(初期歌集について、与謝野晶子は後に、藤村や花袋の影響を述懐しているが)

若さは世界を征服する。そんな季節の夏が来た。誰だって浮かれてしくじる季節。そして、夏が終わればしんみりと感傷に更ける、でもそれは後にしよう。今は、期待にあふれる時間を、自ら勝ち取った自由と勘違いするのもよい。それが若さの特権だから。

コニー・フランシスの「ヴァケイション」(1962年)は、ラジオから彼女の歌声で流れたが、弘田三枝子のバージョンも忘れられない。世界は私たちのもの。それが「ヴァケイション」。休みを、「ヴァケイション」、つまり「V・A・C・A・T・I・O・N」と何度も繰り返したものだ。

(本ブログ関連:”コニー・フランシス”)


(Youtubeに登録の海幸恵太に感謝)