KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(4/24)に、文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第3回として「ツツジ(진달래)」について紹介された。
春の花について次のように説明された。
・韓国の南地域では、梅、レンギョウ、ツツジ、そして桜など、春を彩る様々な花がきれいに咲き誇る。4月なのに天気が安定せず、ソウルでは雪が降ったりして、昔から春の雪、春雪という言葉がある。春は気まぐれな季節なのかもしれない。汝矣島(ヨイド)にある国会議事堂周辺の道である輪中路(ユンジュンロ)は、桜が満開となれば、多くの花見客が訪れる。
▼童謡「故郷の春(고향의 봄)」(作詞:洪蘭坡、作曲:李元寿)を聴く。今様に・・・二胡の音で。
金素月(キム・ソウォル、김소월、1902年陰暦8月6日~1934年12月24日)の詩「ツツジの花(チンダルレコッ、진달래꽃)」*を次のように紹介された。
・国楽を初め大衆音楽にも歌われる有名な詩で、詩中のツツジは華やかな花というわけではないが、従順でありながら、凛とした強さを持つその姿に、詩人金素月は民族の情緒を込めたと言われている。
(*)解説者岸さんによる訳詩は、KBSホームページをご覧ください。
▼正歌の伝統歌曲形式による「ツツジの花」を聴く。ヨーロッパの古風な響きして・・・これも今様で。
・「ツツジの花」の詩にある薬山の名は、薬草がよく取れたこと、あるいは体によい水が湧いたことからという説がある。四方が高く険しく、岩を削って立てたような力強い姿の山で、春にはツツジ、秋には紅葉がとても見事という。
▼金光叔による西道民謡「寧辺歌(ヨンビョンガ、영변가)」を聴く。のんびりとして・・・自然に恵まれた体によい場所なのだろう。