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2016年4月6日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 ARIRANG(アリラン)

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/30)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、海外から見た「アリラン(ARIRANG)」に関連した3曲を紹介した。

(本ブログ関連:”アリラン”)

始めに、朝鮮末に政治活動したホーマー・ハルバート(Homer Hulbert、1863~1949) について次のように紹介された。
・米ホーマー・ハルバートは宣教師、ジャーナリストかつ政治活動家だった。20代のとき英語教育で朝鮮へ渡る。後に朝鮮第26代王高宗の外交顧問となる。「第二次日韓協約(乙巳条約)」(1905)締結の際、それに抗して密使として米国に渡る。一方で、朝鮮の事情を西欧社会に知らせる役割もした。高宗に対し、1907年にオランダのハーグで開催の「第2回万国平和会議」へ密使派遣を助言した。韓国で生を終えたいと愛した。「ハルバートのアリラン」がある。(著書に「朝鮮亡滅」がある)

▼ 米ジャズミュージシャン「David Benoit & The Edge Effect」作曲演奏の「ハルバートのアリラン」を聴く。原曲はもっと平坦なのだろうか。

次に、「ハルバートのアリラン」について次のように紹介された。(参考: コリアネット記事)
・1896年、漢陽(現ソウル)で、ハルバートは偶然アリランを耳にする。その時の感動を手紙で妹に伝え、楽譜を添えた。アリランが西欧社会に伝わった最初だ。「アリランは朝鮮の人々にとって米のようなものだ」と言った。いつも暮らしの中にある音楽、心を豊かにする音楽という意だったろう。彼の楽譜のアリランは、歌詞とリズムが現在のものと少し違い、「ハルバートのアリラン」と呼ばれる。

▼ カザフスタンの民族音楽グループ「Turan」による「アリラン」演奏を聴く。颯爽として風の香りする。

最後に、カザフスタンの民族音楽グループによる「アリラン」について次のように紹介された。
・カザフスタンの民族音楽グループが、アリランの美しい音色に感嘆し、自然の美しさと偉大な愛を民族楽器で表現した。素朴に生きる人々の歌は、カザフスタンの人々にも伝わったようだ。アリランは、リズムが単純で、一度聴くと記憶に残る。海外ミュージシャンが注目する歌でもある。
(「趙義成の朝鮮語研究室 - 朝鮮を知る」より : 「スターリンが『朝鮮人は敵である日本人に内通するおそれがある』として,1930年代に中央アジアに強制移住させられる。現在ウズベキスタンやカザフスタンに朝鮮民族が多く住んでいる」)

(参考) カザフスタンの民族音楽グループ「Turan」の演奏: 「カザフの大地|草原の声」
(Youtubeに登録の✣ ᵀᵊᵑᴿᶤ • Spirit of the Steppe ✣に感謝)

▼ アカペラグループ「The Real Group」の歌で「アリラン」を聴く。そのままにソフトタッチで歌う、今様。

・韓国を代表する民謡アリランには特別なものがある。ただの民謡に留まらず、故郷の歌という意味があり、海外に住む韓国人は、この曲を聞くと故郷を浮かべる。