きょうは二十四節気の「処暑(しょしょ)」。8月も下旬となり、暑さも次第に落ち着き、あるいはとどまる。盛夏を過ぎた公園に行けば、ツクツクボウシの鳴き声に、子どもたちは夏休みの残りが僅かなことに気づくだろう。
たしかに、先週の大雨を境に空模様は変わった。いまだに最高気温が 30℃を超えているとはいえ、熱暑は徐々に静まった。ただ、うっとおしいほどの湿気がつづく。
今朝はあいにくの曇り空だが、数日前の「日の出」時刻(am5:00前後)のころ、朝焼けに窓が薄紅色に染まった。誘われるようにして急いで外に出たが、わずかの間だったようで、見上げれば空は白んでいた。そんなことが数度あった。
子ども時代に聞いた、夕日に照らされた庭先で鳴くツクツクボウシの声は、夏のしまいを知らせてくれた。惜しいような残念なような気がしながら、夕餉の準備の音と一緒にぼんやりと聞いていた。