二十四節気の起点「立春」(今年は2月4日)を第一日にして、きょうは八十八日目で、雑節「八十八夜(はちじゅうはちや)」にあたる。気象庁でいう「春」は3~5月の間だが、間もなくして5月5日には「立夏」となり、「晩春」から「初夏」に変わる。
(本ブログ関連:”八十八夜”)
八十八夜といえば、文部省唱歌「茶摘み」(作曲・作詞者不明、明治45年(1912年))の歌いだしにある「夏も近づく八十八夜」、それにあわせて「あれに見えるは茶摘みぢやないか」の詞を思い出す。<八十八夜>と<茶摘み>のイメージがセットになる。
茶葉販売店は幟(のぼり)を立て、新茶シーズンの到来を知らせる。普段、茶の習慣が薄れている者でも、八十八夜のこの時期くらいせめて新茶を飲んでみようかという気になる。新茶葉は栄養価が高く、飲めば健康に良くて長寿につながるそうだ。壮年期ならいざしらず、この歳になると長寿に関心が乏しくなっているものの、茶を飲むときの「ふぅ~」と息に出る安堵感は他に代えられない。
むかし、趣味仲間のベテランの方が自宅の庭に茶(チャノキ)を植えて、葉を摘み、蒸して揉むといった工程について、あるいは気候によって出来映えが違うといったことを聞かされた。手間をかけて作ったお茶は美味しいという。
近くの茶葉店で、新茶を求めてみようかな。