NHKの番組に、肩のこらぬよう居酒屋風セットで歴史人物評する「知恵泉」*がある。今晩(22:00~22:45)視聴した。徳川創成期に家康の家臣として従った「大久保長安(ながやす/ちょうあん)」について、司会者と3人の話者**が出演した。
(*)https://www4.nhk.or.jp/chieizu/x/2019-09-24/31/32766/1494231/
(**)出演: 小説家真山仁、東京大学史料編纂所教授山本博文、ハードキャッスル エリザベス、司会新井秀和
江戸の歴史と鉱物趣味から、興味深い人物「大久保長安」を以前のブログで触れたことがある。上記番組では有能な人物として焦点をあてられたが、人間らしい別の面も浮かんでくるかもしれない・・・番組の最後にさらりと触れられたが。
(本ブログ関連:”八王子 - 千人同心”、”鉱山 - 山師”)
猿楽師の家に生まれた大久保長安は、いってみれば(武家としての背景がないことにより)裸一貫で、武田信玄から徳川家康の家臣として渡り歩き出世したようだ。この辺りの肝が座った強さもあって、あらたな都市計画や鉱山開発の使命を実現したのだろう。
① 八王子の街づくり
・砦の機能を合わせ持った商業都市をつくる
・防備に、旧武田の流れを持つ人脈による「八王子千人同心」をあてる
・治水に、旧武田の治水技術「信玄堤」を採用する
② 鉱山(金山・銀山)経営
・人の采配として、プロジェクトマネジャー「山師」を重用する
- 労働成果の分配に工夫する
・精錬技術として、「灰吹法」から「アマルガム法」を採用する
③ 一族の繁栄とその後の子孫の悲惨な終焉
・(もしかしたら、結局は歴史に利用されただけかもしれないが)