韓国ギャラップは、韓国人1,500人に対して実施した、「韓国人にとって哲学とは 2016」の集計結果を次のように報じた(11/24)。(抜粋)
(本ブログ関連:”韓国ギャラップ”)
【調査結果】
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● 「哲学」といえば思い出すこと(2個まで自由回答 - 自由連想):
・占い / 四柱推命と関連した話 36%
・難しくて退屈だ 23%、
・人生に対する話 22%、
・哲学者 19%、
・哲学関連の理論 / 本 / 名言 10%順
「占い/四柱推命」関連の連想は、男性(30%)より女性(42%)で、そして高年齢であるほど(20代26%、50代以上45%)さらに多かった。 一方、哲学が「難しくて退屈だ」という認識は回答者特性別に大きな差ではなかったが、「人生に対する話」、「哲学者」、「哲学関連の理論/本/名言」などは、教育水準が高いほどさらに多く言及した。
● 学問としての哲学(4つのカテゴリーより同意):
・勉強しにくい学問 80%
・人生の意味と価値を探求する学問 77%
・哲学はすべての学問の基礎 64%
・私の人生に必要な学問 48%:
韓国人の77%が「哲学は人生の意味と価値を探求する学問」ということに同意しながらも、「私の人生に必要な学問」と考えている人は48%にとどまった。これは、哲学の学術価値は認めながらも、その実用性については懐疑的に見る人々が少なくないことを見せてくれる。
【調査概要】
- 調査期間: 2016年5月16~31日
- 標本抽出: 2段階層化コロニー無作為抽出 - 標本ポイントの内 性/年齢別割り当て
- 応答方式: 面接調査員インタビュー
- 調査対象: 全国の(済州道を除く)満19歳以上の男女1500人
- 標本誤差: ±2.5%ポイント(95%の信頼水準)
- 回 答 率: 39%(総接触3,822人のうち1,500人の応答完了)
- 依 頼 処: 韓国ギャラップ独自調査
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私たち普通の日本人にとって、「哲学」といえば、明治以来の西欧輸入の学問を思い浮かべるだろう。翻訳文化のおかげで、真新しい(フランス)哲学など今なお続々と陳列、更新される。けれど、そんな読者は学生の内かもしれない。一方、韓国ギャラップの上記調査のように、「哲学」の言葉から思い出されるものに「占い、四柱推命」まで含まれるのは韓国らしさかも知れない。