以前、東京の晴海埠頭に東京国際見本市会場があって、国際見本市やコンピュータ関連のエレクトロニクスショーなど開催されていた。若い頃、会場を隈なく歩いたものだが、ある年齢に達して会場内の多数の展示棟の内、わずか2ヶ所を見るだけで疲れるようになった。会場巡りは、体力のバロメーターだったようだ。
このところ膝を痛めて、趣味の鉱物採集に出かけていない。その前提となることがある。大勢にまじって鉱物採集会に参加したとき、坑口・ズリ場のある山中へ登るときも降るときも最後尾になった。幹事さんにフォローしていただき、迷惑にならぬよう済んだが。それ以来、歩調を合わせてくれる、少人数の仲間とだけで出かけるようになった。そこへとどめを刺すごとく膝痛が加わった。
都心へ出かけるにしても、電車に乗るわけで、地図上の距離ほど歩いているわけじゃない。とはいえ、このまま行動範囲を狭めるのももったいない。それで空想旅行として、一度は行ってみたいところがある。
飛行機好きで、エンジン音が好き。とりわけプロペラ機のレシプロエンジン音がいい。今様のプロペラ旅客機は、プロペラ機といっても、エンジンがターボプロップで、ちょっと違う。排気煙を出し、気筒が発するメカニカルなエンジン音を轟かす、レシプロエンジンには勝らない。パタパタパタ、ブルブルブル、ドドドド・・・。(昔、カセットテープ版で、YS-11[ターボプロップ]羽田発伊丹行き、DC-3[レシプロ]ハワイ上空の操縦室の実況録音を聞いていたなあ)
じゃあ、せめてジェット・エンジンの排気風圧を確認するのはどうだろう。ということで、カリブ海、サン・マルタン島(オランダ領側にある)マホ・ビーチの、プリンセス・ジュリアーナ国際空港の浜辺で楽しんでみたい。
ジェット機の離着陸時のブラスト(噴流)で、死ぬかもしれないよという警告看板まであるのに、観光客は転げまわって喜んでいる。ジャンボジェットの747機なら、そりゃあ凄いだろう。一度は試してみたい。こういうお馬鹿さ加減が好きだ。日本じゃ考えられない。
(Youtubeに登録のKai A. Hortmannに感謝)