去年の今頃、聴いていたのはイ・ソンヒの4集収録の「歳月は流れても(세월은 흘러도)」(作詞・作曲ユン・テヨン、1988年)だった。どちらかといえばトロットの香りするものの、イ・ソンヒは巧みに彼女らしい世界に昇華させた。女性ならではの相転移といったところか。
(本ブログ関連:”歳月は流れても”)
まるでアルバム写真を見るように歌う。男が歌えばみじめったらしいことだが、女性となれば歌詞と裏腹にさらりとする。女性の距離感というか、時間・空間認識を感じる。まさに「逞しさ」だ。それは言い過ぎとしたら、心の陰で見つめるもう一人の自分がいるといった冷静さだろう。喧騒の翌年、相反するものに敏感な女高生ファン心理にピッタリだったのかもしれない。
歳月は流れても 私たちの心は
忘れられたその街に 残っています
歳月は流れても 私たちの愛は
散ったその時間に 残っているわよ
*
その昔の記憶を たどってみましょう
忘れられたその街を 歩いてみましょう
その昔は夢のように 散ってしまった
その時間はどこにあるのか 探してみましょう
歳月は流れても 思い出は残っている
忘れようとすればするほど 思い出します
(*以下繰り返し)
忘れようとすればするほど 思い出します
(Youtubeに登録のJ-GODに感謝)