イ・ソンヒの11集所収の「思い出の中を歩くよ(추억속을 걷네)」(1991年、作詞・作曲キム・ジンリョン)は、少々彼女らしからぬ喧騒がある。珠玉の名曲、「あなたが私を愛されるなら」、「恋文」の美しい旋律を産んだ同じ作曲家のものとは驚きだ。
イ・ソンヒは、< とり残された淋しさのために、私はひとり思い出の中を歩くよ >と歌う、それも思いっきりダンスミュージック風にして。もちろん、時代に合わせてのことだろう。ダンスミュージック・ブームの頃だ。そんな映像が残っている。
ダンス曲風に編曲を加えてのこと、イ・ソンヒは一生懸命に体を動かし歌っている。でも、ダンサーの身のこなしとはだいぶ違うよう。最近だって、彼女は、ワンダーガールの真似ごとをコンサートステージ上でやったことがある・・・そのときに似て、健康そのもの、体操授業の中でやっているような感じなのだ。
それがイ・ソンヒらしくて、なんとも安心してしまうのはどうしてだろう。(昔の映像だが、音量を落として聴いてみよう)
(Youtubeに登録のjenny.kimに感謝)