高級客船で旅をしたことはないが、たとえ小さな定期船でも、岸壁をゆるやかに離れるときの情緒は他と違ったものがある。手を伸ばせば届きそうな離岸に思いも深まることだろう。互いの距離がゆっくりと時間をかけて開く余韻があるのだ。
中島みゆきの「歌姫」を聞くたび、いろいろなものが時間の海の彼方に過ぎ去ったことに気付く。この歌の歌詞のような物語があるわけではないが、誰にも琴線に触れるものがある。求めようとして得られなかったことが浮かんでくる。
次のYoutube映像がいつまでも見られるといいのだが。
(本ブログ関連:”歌姫”)
(Youtubeに登録の白土和幸に感謝)