高校時代、イ・ソンヒは、通っていた音楽室であわや消え去ろうとしていた譜面を作曲家から譲り受けた。後に20歳となる大学時代の夏、「江辺歌謡祭」(1984年)に出場してその曲を歌い大賞受賞した。「Jへ(J에게)」である。女学生たちに圧倒的な支持を受けることになる。
(本ブログ関連:”京郷新聞”)
1980年代当時の空気を知る、ソウルにいた日本人留学生の思い出に、なぜかカセットテープの彼女の歌を求めたという記述がある。考えてみれば、LPプレーヤーを持って留学するような時代ではなかった。
江辺歌謡祭には「4幕5場」というデュエットでステージに立ったが、髪型(チリチリパーマ)、丸縁のメガネスタイル、スカート(ベトナムスカート)というファッションのどれをとってもユニークだった。後の彼女は、コンサートでバックにその映像を映すことをためらわない。次のYoutube映像(デビュー20年のコンサート、2004年)で見ることができる。清清しいほどだ。
「Jへ」
J 撫でる風に、J あなた想えば
今日も静かに、あなた 偲ぶわ
J きのうの夢に、J 出会った面影
わたしの胸に、染まっているのよ
J きれいな夏の日、遠く消えたとしても
J わたしの愛は、今も変わらない
J あなたを永久(とわ)に
J あなたを愛して
J ともに歩いた、J 思い出の道
わたしは今宵も、寂しく歩くのね
寂しく歩くのね
(Youtubeに登録のjustine kellyに感謝)