自然観察会のベテランの方から毎日、早朝の公園内をめぐって撮影した野鳥の写真を、探鳥仲間にメールで送っていただいている。鮮明な写真が素晴らしく、鳥あてクイズのように名前を確認したり、画面を拡大して細部に目を通したりする。入門者にとって、地元の野鳥を知る機会となり大変ありがたく感謝している。
野鳥のさまざまな姿を見ているうち、そのなかでも「ジョウビタキ」が実にかわいらしいことに気付いた。観察会でもいわれたが、鳥をかわいいと思ってこそ彼らに一歩近づけるのかもしれない。
とくにメスの色彩が好みだ。オスと違って「灰褐色」というか「グレー」というか、全体が一様なトーンで落ち着きがある。(余談だが、ネットで”灰褐色”について検索したら、”アッシュブラウン”という今様のヘヤカラーがあるそうだ)
ちなみに、オス鳥は一般に色彩がいささか華美に見えたりするが、戦国武者が戦場で目立つよう鎧兜を着飾ったのを思い返すと、オスらしい出で立ちと納得できるようになった。
ジョウビタキ(メス) Wikipediaより |
いまだにフィールドでは、ベテランの方に指差された先に双眼鏡を向けるのが精いっぱいで、写真のようにはっきりした姿を観察する余裕に乏しい。細部を凝視して、識別できるようなりたい。