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今晩、渋谷の「シアターコクーン」で演じられた、ドストエフスキー原作の芝居「罪と罰」*を見てきた。何十年振りの芝居観劇であり、学生時代に仲間と連れ立って「赤テント」などの演劇を、地べたに近い状態で座って見た(眺めた)くらい。その後ほとんど縁がなかった。
(*) 芝居「罪と罰」: http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/19_crime/
この芝居に、実は、「イディッシュ語教室」で一緒に学んでいるミュージシャン**(クレツマー演奏の第一人者)が、この舞台音楽に参加するということから、観劇する機会を得た。
(**)ミュージシャン: http://www.cicala-mvta.com/profile.shtml
この原作をどうやって舞台で演じるのか、どんな舞台装置になるの気になった。驚いたことに、あたかも一幕もののように、階段状にユニークな造りになっていた。場面展開に、ドアを巧みに使っていたのに思わずニヤリとした。まるで、どこでもドアである。
今回、イディッシュ語教室のミュージシャンは、階段舞台に最初から登場して、役者の演技と平行して演奏しつつ、ときに演技にも加わるといった凄いことをやられたのに驚いた。
(付記)
国家捜査官(=原作の予審判事)が、始めはコロンボ風にしたたかに、最後は正面から追い詰めるといった演技に対して、舞台挨拶のとき、観客の拍手が大きく響いた。