「オール読物」今月号の巻頭に掲載の短編、夢枕獏の「野僮游光」は、夜な夜な都におもしろおかしく現れる、十人に余る童子の列が引き起こす怪異の物語。野僮游光について、中国の古書「白沢図」に図解入りで説明があって、妖魅に出会ったときの対処法まで記しているという。安倍晴明は見事に退散させてみせた。
(本部ブログ関連:”安倍晴明”)
この世で怪しげなものと出会ったとき、正体を知らずにいると次第に体を蝕まれ腐らせていく。解決策はただひとつ、相手の本性を明らかにすればよいというのだ。相手はたちまち消えうせる。(知っているのに知らぬ振りは論外である)