この時期(先月中旬~今月にかけて)、東京のあちこちで「菊祭り」が開かれているという。花を愛でることが主眼で、栽培者の丹精込めた菊の花が陳列されているようだ。
子どものころ、親父に連れられて「菊人形」の祭りに行った記憶がある。菊の花を観賞するというより、その名の通り(昔の百貨店の和服売り場に立っていたような)人形の顔や手足、或いは衣服だけ残し、他を小さな菊の花で覆うといったもの。無表情で遠くを見るような眼差しが気味が悪くてしょうがなかった。正直、いまだに馴染めないでいる。
そのせいか、今も菊人形のイメージが重なって、菊祭りに足が進まない。もちろん、たたずむ一輪の菊の花に、凛としたおもいを感じるのだが。
ところで、イ・ソンヒの歌に、9集収録の「一輪菊(한송이 국화)」(作詞チェ・ユジョン、作曲ヤン・ムンソン、1994年)がある。この歌の軽快さは一体どこからくるのだろう。韓国の代表的「KY(クムヨン)カラオケ」のリストにもある由し。
一輪の野菊見やれば、貴方の姿を見るよう
一輪の野菊見やれば、貴方の姿を見るよう
華やかな姿なくとも 素朴な香りに染まるように
小さな花瓶の中で一輪の菊 この世の憂いを洗ってくれる
黄色い花びら差し出した顔 ささやくように愛を語るよ
一輪の野菊見やれば、貴方の姿を見るよう
華やかな姿なくとも 素朴な香りに染まるように
あ~
(本ブログ関連:”一輪菊”)
(Youtubeに登録の526apolloに感謝)