おとつい(3/20)開催された「井の頭公園」での公開・特別自然観察会を欠席したので、その埋め合わせとして、今夕直前(15:.30~16:00ころ)の公園を巡った。冷たい北風が吹いて、日向と日影の気温差が厳しかった。
公園へ行くには、国分寺崖線の斜面を下って入る。今回は「はけの森97階段」を経路にした。ポカポカ陽気の階段一番上から、遠くにうっすら霞んだ「富士山」をながめることができる。階段一番下には木立の影があって、そこを通り抜けるとき、急にひんやりしてくる。
ショカツサイ(オオアラセイトウ)
公園北側の斜面に沿って外周する小道があり、崖線側斜面のところどころに薄紫色の花(4枚の花弁、6本の雄蕊(内4本が長い))が咲き広がっていた。見た目には、静かなたたずまいをしているアブラナ科の「ショカツサイ(オオアラセイトウ)」*だ。けれど、この花は国立環境研究所の「侵入生物データベース」**に侵入植物として掲載されている ・・・ どおりで、柵で囲まれた公園内で見かけない。
(*)ショカツサイ: 諸葛孔明の名にちなむ
(**)DB: https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80920.html
コブシ(写真左)とシデコブシ(写真右)
・公園の北側順路には「コブシ」の木がめずらしくない。白い花が終了したものもあれば、今を盛りに咲いているものもあって目立つ。
・観察順路を折れて、東屋(あずまや)に寄る小道に入ると、落葉小高木の「シデコブシ」が淡紅紫色の花を咲かせているのと出会う(シデコブシの花は、コブシの花に似て白色だが、淡紅紫色の場合「ベニコブシ」というそうだ)。幸運にも、目の前にパッタリ現れた。
公園巡りをして、午後4時にもなると、辺りが急に冷えてくる。北風に押されるように帰宅した。
(追記)
公園の順路の途中、上記以外に気になる2つの樹木と。
・落葉高木「アカシデ」: 茶色の房、すなわち赤茶色の「花穂(かすい)」(小さな花が穂状に長く群がっている雄花序)がいくつも垂れ下がっている。正直、奇妙な光景だ。
・落葉低木「ユキヤナギ」: 公園の窪空き地(調整池)を見降ろす周囲に、細い茎の多数の枝に、小さな花(最大10mm位い。白色5弁)が群がっている光景を、雪と見立てたそうだ。確かに、遠目に雪が被ったような姿は印象深い。