今日、街中で見かけたイヌとネコについて。
(本ブログ関連:”イヌ”、”ネコ”)
イヌ
飼い主に連れられて散歩するイヌ、何であんなに小さくて静かなんだろう。面白いことに、飼い主同士が道端で話をしている間中、彼らの足元にモノいわぬイヌたちがじっと立っている(立ちつくしていた)。互いにじゃれあうこともなく、吠え合うこともなく。
吠えるイヌを見かけない。通行人が家の前を通るたび、塀の中からけたたましく吠えるのを聞かなくなった。イヌが愛玩動物になって久しい。家族の一員にしている飼い主が多いのだろう。イヌを飼っていない私からすると、イヌの役目が全く違ってきてしまったようだ。愛玩したい飼い主の心にかなうように、イヌは振る舞い、防犯の役目を忘れているようだ。
最近の建売り新築家屋を見ると、通り道に面して塀がなく、隣家との境界を示す塀も低く見通しのよいものになっている。そんな家の庭にイヌを放し飼いすることは到底無理だろう。イヌは家の中で飼うものになってしまった。
ネコ
ネコはイヌより野性味を残している。屋外を一匹で歩くネコをまだ見ることができる。ただ、野良ネコといえるかどうか。子ネコを連れて歩く姿を見ないからだ。それでも、塀の上を歩いたり、塀から飛び降りたりしている分、動物らしさが感じられる。
通り道から家に入ろうとしたとき、目の前10m先に背を向けたままの大きなネコがいた。私に気づいたのかじっと動きを止めた。わが家の門塀を開けようとしたとき、ネコはするりと先に向いて歩き出した。隣家の角あたりで止まり、おもむろに振り返った。どうだといわんばかりに一瞥して、すぐに影に隠れた。こんな芸当、果たして、今のイヌにできるだろうか。