体操教室の帰り道、小さな公園の小さな池のそばを通り過ぎようとしたとき、「カルガモ」が2羽、池中に設けられた段差石の上にたたずんでいるのを見た。最近これまで、1羽しか見かけなかったが、きょうは2羽揃っていた。
(本ブログ関連;”カルガモ”)
番(つがい)だろうか、子育ても終わってのんびりしているのかもしれない。ネット情報によれば、繁殖期は4~7月、産卵して2か月後の初夏にヒナたちは巣立ちし、冬になれば、分散していたものたちが湖沼に群れるようになるという。
父の残した古い歳時記に「野鳥歳時記」(山谷春潮著、日新書館)がある。紙は時間に焼けて変色している。破損個所を補修して、透明のカバーをしているが、本文の文字がかすれて読みにくい状態にある。奥付に、昭和21年、第5刷発行とある。いつ、どこで入手したのだろう。
同書に、カルガモについて「夏鴨(ナツガモ)」の項で紹介している。「夏鴨とは軽鴨の夏に居残ったもののことである」、普通の渡り鴨と違い「いつも内地に留るもの、といふよりも内地に自分の棲家を作り、内地で繁殖する鴨がある。それを俳句では『残る鴨』『通し鴨』又は『夏の鴨』といってゐる。これが即ち主として本種の軽鴨のことであ(る)」など解説がある。
留鳥としてのカルガモは、夏に目にする鴨として夏の季語(夏の鴨)に使われる。