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2025年11月21日金曜日

(資料)ラフ・トラック:Laugh Track

このごろのラジオ番組に、お笑い芸人がスタジオに複数人出演して、平凡な話題でも笑いをとることがある。そんなとき、場を盛りあげようと誰かが合いの手のごとく <笑い声> をあげる。これがとても気になる。
自然な笑いなら、山の形のように膨らみ・おさまる。他方、追従のような笑いの場合、いってみれば「笑い屋」が発するの笑い声というか、一定の高さで続き・そのままで終わる・・・突然笑い、しばらく続けてぷつんと止むのだ。いつからそうなったのだろう。

むかしのラジオの演芸番組は、公開放送なら会場の自然な笑い声を収録した。スタジオの場合は、無理な笑い声は挿入しなかったと思う。ところが、テレビが登場して一変した。

アメリカのテレビのコメディ番組「ザ・ルーシー・ショー」*を見たとき、場面に存在しない観客の笑い声が聞こえてきたのだ。笑いに文化の違いがあることを、子どもながら気づいたものだ。
(*)ザ・ルーシー・ショーは、「アイ・ラブ・ルーシー(I Love Lucy)」から発展した番組。

そこで、Googleの生成AIの Gemini に、ザ・ルーシー・ショーの笑いの仕掛けについて次のようにQ&Aしてみた。(ザ・ルーシー・ショーの笑い声は録音(ラフ・トラック)による後付けだが、上記の若手芸人の合いの手のような笑い声は何という範疇になるのだろう)

Q.「ザ・ルーシー・ショー」のバックから聞こえる<笑い声>は、日本人には笑いを強要しているように聞こえましたが、アメリカではそんな<笑い声>のシステムは以前からあったのですか?
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A.ご指摘の通り、「ザ・ルーシー・ショー」のような昔のアメリカのシットコムで使われている ≪笑い声(ラフ・トラック:Laugh Track≫ のシステムは、日本人には違和感や「笑いを強要されている」と感じられることが多いようです。

このシステムは、アメリカのテレビにおける ≪シットコムシチュエーション・コメディ≫ というジャンルが成立した初期から、非常に一般的な手法でした。

1. 笑い声(ラフ・トラック)の歴史と背景

  • ラジオ時代の名残: テレビのシットコムが誕生する前、ラジオドラマのコメディ番組では、劇場での演劇のように生きた観客の笑い声が演出の一部として重要視されていました。

  • 「アイ・ラブ・ルーシー」の確立: 「ザ・ルーシー・ショー」の姉妹作品ともいえる、ルシル・ボール主演の先駆的な大ヒットシットコム ≪「アイ・ラブ・ルーシー」(1951年~)≫ で、この形式が確立されました。

    • この番組はライブのスタジオ観客の前で撮影され、その観客の実際の反応(笑い声や拍手)をそのまま番組に利用していました。

  • 「ラフ・トラック」の登場: すべての番組がライブ観客の前で撮影できるわけではないため、のちに録音された笑い声(ラフ・トラック)を効果音のように挿入する手法が普及しました。

2. アメリカでの役割と目的

制作者は、笑い声を入れることには以下のような目的があると考えています。

  • 笑いのタイミングの指示: 視聴者に「ここが笑いどころですよ」と知らせることで、ジョークのポイントを明確にする。

  • 一体感の醸成: 画面の向こうにいる「見えない観客」の反応を聞かせることで、視聴者もその場にいるような一体感や楽しさを感じさせる。

  • ユーモアの補強: ジョークが滑ってしまった場合や、ジョークが伝わりにくい場合に、笑い声で補強し、視聴者に「面白い」と感じさせる効果を狙う。

シットコムはもともと舞台劇に近い形式で作られていたため、この笑い声は、舞台で観客が笑うのと同じような「劇場的な要素」として受け入れられてきた経緯があります。

しかし、近年では、笑い声を使わない、あるいはドキュメンタリー風に撮影するシングルカメラ形式のシットコム(例:『ザ・オフィス』や『モダン・ファミリー』など)も主流になっており、ラフ・トラックの使用は少なくなってきています


日本のコメディ文化では、お笑い芸人などが観客と対話したり、≪「ボケ」に対して「ツッコミ」≫ を入れたりして笑いを完成させる形式が主流のため、ラフ・トラックのような直接的な「笑いの合図」は異質に感じられるのかもしれませんね。

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■Youtube(登録: Public Domain Videos)
「The Lucy Show S1EP1. Lucy Waits Up For Chris」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=9G7CXE_9an8&t=647s

2025年11月20日木曜日

六義園 自然観察会

自然観察会は、定例(第3日曜日、フィールドは公園)のイベントとは別に、月に1度 時節に合わせたテーマで、場所を選び観察会を実施している。今回は、文京区の駒込にある「六義園(りくぎえん)」*で開催された。
(*)六義園: 園内には紅葉する木が約560本あり、訪れるたび秋の変化を楽しめる。
    ー https://www.tokyo-park.or.jp/park/rikugien/news/2025/11_19_2026_1.html

さて、冷える早朝(6℃、8時ころ)家を出た。久しぶりのJRだったためか、改札口で <Suica> のカードが読み取りエラーになった(残高表示はあるものの)。駅員さんに確認したところ、管理室の機械を通して復活してもらったが・・・長期間使ってなかったからだろうか。
通勤時間帯と重なり、むかしのラッシュアワーを思い出した。けれど、最近の通勤電車にグリーン車両があって、いそいで隣の乗車位置に移動して普通車に乗った。思いのほかぎゅうぎゅう詰めではない。多分、通勤者がグリーン車近くの車両を避けたせいではないだろうか。

六義園
六義園は、犬公方で知られる徳川3代将軍の徳川綱吉の側用人だった柳澤吉保(旧武田家の系列)の「別荘庭園」として造られた。明治になり、岩崎弥太郎がそれを買収し、高級住宅地(増設)の一画として位置付けたようだ。その後、庭園部分を東京市に寄贈した。同園の近くに、三菱財閥と関連のある「東洋文庫」(「好太王碑」の拓本を所蔵)がある。

日本庭園の冬支度の代表的光景である、「雪つり」**(木の頂上から円錐状に直線的に綱を複数張り防雪する)と、「こも巻き」(木の幹をワラで帯のように包み害虫を防除する)がしつらえられていた。雪つりは、絵画的にも美しい。こも巻きは、実用的だが益虫も巻き込まれると解説いただいた。
(**)六義園の雪つり: https://www.youtube.com/watch?v=bgO7GbB6REY&t=66s

会長からいろいろな解説があった。(聞き間違いがありましたらご容赦)。
① 常緑樹(クスノキ)
・常緑樹といっても、葉は永遠でない。春先に新芽がでるとき、交代するように葉が落ちる。
➁ 落葉樹(ケヤキ)
・種子を付けた枝先が一緒に落ちる・・・散布を意図していて葉は小さい。それ以外の、普通に落葉する葉は大きい。

アオサギ(写真左)、マガモ(写真中央)、カルガモ(写真右)
いつもの探鳥会で観察している通りで、それ以外に、「ハシビロガモ」が3羽水に頭を突っ込みエサ取り(「渦巻き採食」)をしているのが見えた。そのほか「キングロハジロ」の名が聞こえてきたが・・・どこにいるやら識別できなかった。



センリョウ(写真左)、イイギリ(写真中央左)、シロダモ(写真中央右)、モチノキ(写真右)
六義園に入って早々、常緑小低木の「センリョウ」の赤い実と会う。以下、赤い実の写真を撮ったので並べる。落葉高木の「イイギリ」の実がなっている。雌雄別の常緑高木「シロダモ」の雌の木に赤い実(木立の奥に見える)がなっていた。鳥もちの原料といわれる常緑広葉樹の中高木「モチノキ」の赤い実が大きく見えた。



サザンカ(ホソヒラタアブ)
一重の「サザンカ」に、「ハナアブ」(Google画像検索で「ホソヒラタアブ」)が、越冬準備のために栄養豊富な花粉を食べに来ているようだ(Googleの生成AI Gemini の解説)。


昼になって観察は終了。ベンチに座ってめいめい昼食をとった。その後、大阪のおばちゃんではないが、女性会員の方が次々、飴を配られた。園内散歩で足がくたびれていたので、糖分補給になり一息ついた、感謝。

2025年11月19日水曜日

ゆめをもっと

きのう(11/18)、ブログに記した <ゆめ> は、ちょっとネガティブだったかもしれない。そこで、もっと穏やかな夢を語るなら、フォスターの名曲「夢路より(夢を夢見る人:Beautiful Dreamer)」(作詞・作曲 フォスター、1862年)がよいと思ったのだが、この曲が世に知られたのは、彼が貧困の中、37歳で没した2か月後とのことだったとか。

(本ブログ関連:”Beautiful Dreamer”)

■ Toutube(登録: 秋の思い出)
「夢見る人(夢路より) Beautiful Dreamer (1862年) ~フォスター①」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=bCuVZPhqBcE
    ー 歌詞: Wikipedia



あらためて、「美しい」をキーワードに浮かぶのは、大貫妙子の「美しい人よ」だろう。エコーも効いて、何という透明感。すずやかな高音が流れる。「原曲は1923年ごろに書かれ、スペインやフランスでヒットした『すみれの花売り娘』(英語版)」をカバーしたもので、彼女の訳詩という。(Wikipedia)

(本ブログ関連:”大貫妙子”)

■ Youtube(登録: 大貫妙子 - トピック)
「Utsukushii Hito Yo」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=RXCVjQpCIl0

2025年11月18日火曜日

ゆめ

ある日見た夢が、次の日の全く別の夢の中に現れた。夢が<いれこ>のように登場するのだからたまらない。脈絡ないことに何故と、夢の中で自問していた。

少し前のこと、夢に登場した人物と、当日ばったり街中で出会ったことがある。数年ぶりのことだった。挨拶しただけで終わったが、それ以上でもそれ以下でもない。

何度となく夢の中に住む家がある。まるで、増築を重ねた田舎の温泉宿のような造りだ。陶工が使う「登り窯」のように斜面を利用した2階建で、いろいろな人物が出たり入ったりする。知った者はいない。

子どものころ、夢の中で、無数の宇宙船が上空に浮かび、そこから灰色の宇宙人が続々降りてきて、街の中を行進するのを物影から眺めた。宇宙人は、映画「世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す」*に登場する、ロボットのような防護服を着たイメージのままだった。
(*)Youtube(映画予告編: Rotten Tomatoes Classic Trailers)
    「Earth vs. the Flying Saucers (1956) Trailer #1」← 本来のモノクロ映像!
        ー https://www.youtube.com/watch?v=3kbkA0_Zwz8

歳をとってもヒヤリとする夢がある。寝坊して仕事に遅刻しそうになる夢だ。若いころ、そんな経験をしたことがあったからだろうか。夢から覚めて、何で今だに!と気付きホッとすると同時に、思わず失笑する。

夢のような・・・という、嬉しくてたまらない夢を見たことはない。

2025年11月17日月曜日

公園の紅葉

予想外な暖かさに誘われて、昼過ぎ(午後2時ころ)、公園に秋の景色を見に行った。きのうと比べて、最高気温が20℃超えで 4℃ も高い。園内の散歩路を巡るとき、陽射しがまぶしく感じて、木陰に入るとほっとするほどだった。

月日  最高気温(時刻)
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11/17 22.8℃(14:17)
11/16 18.7℃(14:20)

公園の中央をえぐるようにして流れる小川の斜面に生えた雑草を、手動型や乗用型などの草刈り機を使って大がかりに除草していた。あちこちで機械音が響く。同時に、雑草を刈ったときの香りが漂い・・・野草たちにとっては残念だろうが、すがすがしい気分になる。

小川越しに見える北側の木立は、陽を浴びて、緑と紅(黄)の葉が混じり合い輝いていた。せっかくの光景だったのに、次の写真は色が散ってしまった。(廻って見ると)木立の下は、ほどよい日陰になっていた。


公園の南側に、街路樹などの樹木を育てる苗圃(びょうほ)がある。その区画を通る小道に、さまざまの木々が育ち空に伸びていて、「モミジ」の紅葉や「イチョウ」の黄葉があざやかに対比していた。


今週、江戸時代からの本格的な庭園で、秋の景色を鑑賞するという。ぜひ参加したいと思っている。

2025年11月16日日曜日

むかし チェリオ、いま ドクターペッパー ・・・ でも

むかし、大学の学生会館に自動販売機があって、男子学生が機器の下側にある<取り出し口>に手を突っ込んだまま体を地面に横たえていた。どうしたのかと周りの連中に聞いたところ、これまで金を払わず<取り出し口>から抜き取ることができていたが、今回それがうまくいかず、装置に手を挟まれたらしい。

しばらくすると、サイレンとともに消防車がやってきた。あわただしく消防関係の人たちがいきかう。でも、そばを通り過ぎる者は無関心を装った。

ところで、当時の学生に人気があったのは、ガラス瓶入りの「チェリオ」だった。甘ったるい味しか記憶にないが、中瓶サイズで量目があった。人工甘味の、特にオレンジだったかをよく飲んだ。上記学生の手をがっちり掴んだのはチェリオの自販機だった。

あのころの若者に広く受け入れられた飲料は「コカ・コーラ」だった。
コーラを飲むのをためらわなかった、ある政党の青年集団は、「ジーパン」(いまの「ジーンズ」)にアメリカのイメージが重なってか敵視していた。そんな彼らが数年を待たず、いつの間にかジーパンをはいているのを目撃してしまった。コーラもジーパンもアメリカの象徴だった時代に。

その後、コーラに飽きたころ、「ドクターペッパー」と出会った。コカ・コーラ(ペプシも含めて)に、当初薬品臭を感じたが、ドクターペッパーは、それに輪をかけてきつかった。けれど、その刺激がよかった。癖になる味と香りがしたのだ。

最近、スーパーで、ペットボトル入りのドクターペッパーを見つけて数度買い求めたが、このごろ商品棚から消えた。年配者の多い住宅地域には不向きなのかもしれない。

2025年11月15日土曜日

橘(タチバナ)

最近、不老長寿の伝説を探している。別に長生きしたいからではない。そんなことになったら、むしろ大変、同情に値してしまうだろう。

不老長寿になるきっかけとなった食べ物、すなわち「人魚の肉」、「螺貝(にし)」、「むべ(郁子)」につづいて「橘(タチバナ)」があることをネットで知った。そこでタチバナについて、以下ネット上だが、調べてみたい。

(本ブログ関連:”人魚の肉”、”螺貝(にし)”、”ムベ”)

タチバナは、日本固有のミカン科ミカン属の常緑小高木で、柑橘類の一種という。正直なところ、店頭で見た覚えがない。酸味と苦みが強くて、ミカンのようにそのまま食べるのに向いてなくて、マーマレードなどに加工しているらしい。

私はマーマレードが好きで、塗装ニス(ワニス)のようなツンとくるものがなおよい。むかしの瓶詰(輸入食品?)には、そのようなものがあったが、最近とんと見つからないのはどうしてか?
ところで、エベレストを登攀したヒラリーが、その途中に飲んだ熱い飲み物にマーマレードが使われたと早とちりして(正確にはレモン湯だった)、寒い冬に熱湯に溶かして飲んだりした。

(本ブログ関連:”マーマレード”)

タチバナについて、Wikipediaに不老長寿の伝説を次にように記している。
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古事記、日本書紀には、垂仁天皇田道間守(たじまもり)常世の国に遣わして「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)・非時香木実(時じくの香の木の実)」と呼ばれる不老不死の力を持った(永遠の命をもたらす)霊薬を持ち帰らせたという話が記されている、古事記の本文では、非時香菓「是今橘也」(これ今のなり)とする由来から京都御所紫宸殿では「右近橘左近桜」として橘が植えられている。ただし、実際に『古事記』に登場するものが橘そのものであるかについてはわかっていない。
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田道間守(たじまもり)が、天皇の命に従って、海の彼方にある<常世の国>に出かけて持ち帰ったものがタチバナ(橘)だったようで、秦の「徐福」伝説の逆バージョンのような展開だが、どうやら不発に終わったという。田道間守、徐福はともに、下命に従う伝説であって、庶民の物語のようなふくらみと比べてちょっと遠いかなと感じる。

非時香:「時を選ばず香る=永遠に香る果実」
    ー 大和橘のマーマレード: https://www.es-koyama.com/co_and_m/confiture/ci_016_sp.html

ともあれ、タチバナを使ったマーマレードを湯に溶かして飲んでみたいと思っている。

2025年11月14日金曜日

むべ(郁子・野木瓜) 長生きの秘訣

きのうと比べてグッと暖かくなった昼過ぎ(午後2時半ころ)、公園併設の自然観察園へ出かけた。久しぶりのこと、入り口にある掲示板に掲載の花や実の<写真>と<地図>を参考に、直接見てみようと園内を巡った。

月日      午後2時
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11/14 19.7℃
11/13 12.7℃

すぐに、アケビ科の常緑つる性木本植物「ムベ」の実と出会った。掲示板に写真がなかったが、「11月 観察順路図」チラシに<ムベの実>が記載されていたので見当づけた。実が手の平に収まるサイズなのに、1個しか残っていなかった。
そういえば、去年の11月3日にも来園して、ムベの実を写真に撮っていた。

(本ブログ関連:”ムベ”)

下記、奈良女子大学のサイトに掲載の「謎の果物むべ」によれば、「アケビ」を小さくしたような実で、古代の朝廷に献上されたという。私は、アケビの実を食した経験があるような・ないような・・・記憶が曖昧で、ムベにいたっては口にした覚えがない。
ムベの種が集まった(ゼリー状)部分は甘いそうだが、種を取り分けるのが大変とのこと。子どもたちが、山の中に入って見つけて、野生・冒険気分で食べるのによいかもしれない。


■ 奈良女子大学(文化史総合演習 成果報告)
「謎の果物むべ」で紹介の伝説(そのまま掲載)
    ー https://www.nara-wu.ac.jp/grad-GP-life/bunkashi_hp/tougashi/mube.html
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    近江大津宮が栄えていた頃のこと。
 天智天皇が近江国の蒲生野で狩りをしたとき、琵琶湖に面した蒲生郡奥島庄という場所に立ち寄りました。 そこで天皇はとんでもない老夫婦に出会いました。 彼らは子どもを8人も持ち、とても長生きをしている上に病気一つしていないのです。
 驚いた天皇は、なぜこのように健康で長生きできるのかを夫婦に訪ねました。 すると夫婦は「この地に古くから伝わる果物を、毎年秋に食しているからです。」といい、アケビを小さくしたようなような果物を見せました。
 不思議に思った天皇はその果物を口にすると、一言「むべなるかな。」(もっともであるなあ)と言い、朝廷に毎年献上するように、と命じました
 このとき天皇が口にした「むべ」という言葉が、そのまま不思議な果物の名前になってしまった、ということです。 そして、この年から、奥島地区から朝廷へのむべ献上が始まったのでした。
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「人魚の肉」の不老長寿や、「螺貝(にし)」の長寿のような効能はないかもしれないが、「むべの実」を食することで一族安泰に長寿を誇れるようだ。

(本ブログ関連:”人魚の肉”、”螺貝(にし)”)

2025年11月13日木曜日

虫ゴム

最近、自転車の動きが重くなっていた。長年乗り回したので、そろそろ買い替え時かなと思った。見ると、前輪のタイヤの空気が抜けているように見えた。パンクでもしたのか気になり、空気入れで充填して、とりあえず自転車屋に持っていくことにした。

開店早々の店に着いた。自転車の陳列準備に忙しいところを見てもらった。どうやら、空気入れ口のバルブナットに付いた虫ゴムが劣化していたようだ。すぐに新しい虫ゴムに取り換えてくれた。工賃は申し訳ないような額だった。

自転車屋のおやじさんは、笑顔を見せないひとで、いつも小言をいう。今回も、車輪のリムを綺麗にしていないとブレーキのゴムが削れてしまうと・・・。

ところで、補修された自転車は、ウソのように軽快に走った。

帰り道、100円ショップに寄って、自転車の虫ゴムセットを購入した。そういえば、むかし買ったことがあるけれど、どこかへいってしまったのを思い出した。準備したからといって、それを使う機会があるのか、いつになるやら。
それから、おやじさんに言われた通り、リムを綺麗にしようと清掃道具(小型のバケツ、ブラシ、スポイトボトルなど)をもとめた。

子どものころ、自転車の虫ゴムの取り換え、パンクの修理なんて自分たちで当たり前のようにやったものだった。

2025年11月12日水曜日

螺貝(にし)

昔、ある人が人魚の肉を持ち帰ったところ、なにを知らぬまま娘が食してしまった。その結果、娘は八百歳の長寿を得ることになった。「八百比丘尼」の由縁である。

(本ブログ関連:”八百比丘尼”)

寛政年間の巷の話を集めた「梅翁随筆」(作者不詳)の「仙女伝」に、我が子から病気治癒のすすめで「螺貝(にし)」を口にした女性が長生きしたという話がある。(「江戸奇談怪談集」 須永智彦 編著、ちくま学芸文庫)
九州の商人一行が山中で出会ったこの女性の話が伝わり、遠賀郡庄の浦の代官がこの貝を探したところ、長寿家系の百姓の家に「長寿貝」と名付けて持ち伝えていたということを知る。(山中の女性が語った螺貝(にし)と、長寿貝が同じものであるとは必ずしもいえないが)

そこで、螺貝(にし)について、ネットを検索したところ次のような情報があった。(生成AI Google Search Labs)
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・「螺貝」は、巻き貝の総称であり、「にし」は主に「アカニシ」という巻き貝を指すことが多いです。アカニシはサザエに似た食感と味が特徴で、日本では食用として流通しています。 
・「アカニシ(ニシ)」の特徴
    見た目: 殻口が赤く染まることから「アカニシ」と呼ばれます。
    味・食感: サザエに似た味や食感があり、美味しいとされています。
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長寿貝については、百姓が持ち伝えたということから、純然たる農民ならば(漁労に少しも関わりがなければ)、この貝は、海洋性のアカニシではなくて、「田螺(たにし)」に近いのかもしれない。
ただし、上記生成AI LSearch Labsによると、福岡県の一般的食材にタニシはないようだ。

2025年11月11日火曜日

11月11日とは妙に並びのよい日

きょうは、11月11日で「1」が並ぶ。これに加えて、11時11分11秒にでもなれば「1」のてんこ盛り、乾杯でもしたくなる・・・。毎年来る日付であって別に不思議でもないのだが、やっぱり縁起がよさそう。なにしろ、「1」は数の始まり、「自然数」の出発点なのだから。

そんなわけで、本ブログを振り返ってみたら、同じ感想を記していた。

(本ブログ関連:”11月11日”)

面白いことに、一年の中でが記念催事の一番多い日は「10月10日」で、その次に多いのがきょうという*。
(*)記念日文化研究所:同所認定の記念日(2022年10月6日 時点)    
    ー https://www.kinenbilabo.jp/?p=942

夕方のテレビの情報番組を見ていたら、「あなたにとっての記念日とは」と、街頭インタビューしていた(一瞬、その場面を見ただけだが)。上記のように、きょうを記念日にしていることが多いので、それをあて込んだのだろうか。
そこで自問してみると、なかなか思いつかない。歳をとると何もかもがめでたくなるので。

Youtubeを巡っていたら次の曲と出会った。
ネット上で「Oldies Anniversary」(Lobo Ismail)のカバーアートがいい味を出していること、曲調が軽快なことから選んでみた次第。Lobo Ismail は、ヨルダンのザルカ生まれ(1974 年)で、現在、スロバキアに在住して音楽活動を続けているようだが、詳細について存じていません。ちなみに、この曲のタイトルは「老人たちの祝祭」でどうだろうか。

■ Youtube(登録:  Lobo Ismail)
「Oldies Anniversary」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=zTgJfh1wKoM

2025年11月10日月曜日

落ち葉、枯葉(イヴ・モンタン、ヘンデル、ハルヴォルセン)

昼過ぎ家を出た。天気予報で今日一日晴れといわれたが、空に大きな鼠色の雲が広がっていた。雲の東西南北の端を眺めると、青空が顔をのぞかせている。結局、用事を済ませた帰り道、青空にたなびく白い雲が浮かび、日がさしていた。

街へ行く途中、小学校の下校時で、その一番手だろうか、いかにも小学一年生といった幼さが残る子どもたちが、ばらばら歩いているのに出会う。きのうの雨で、路肩に水が溜まっているの見つけた3人の子どもたちが、水の中に何かいるのではないかと話し合っているのとすれ違った。

先日、100円ショップでいろいろなサイズの来年用のカレンダーを購入したが、A5サイズのものを忘れていたので買った。我が家では、各部屋にカレンダーを掛けている。いつも自問するのが、「今日は西暦の何年? 令和の何年? 月日と曜日は?」。

買い物の帰り道、小公園に寄った。落ち葉が多いのに驚く。街中は木立も少なく、枯葉が散っては掃除も面倒だからか、落ち葉を見かけない。それに対して、公園は高木・低木、落葉・常緑さまざまに樹木が植わっている。この時期の紅葉(黄葉)は見ごとだ。すっかり秋の装いに変わっている。小さな池の水面が枯葉で覆われるほど。

帰宅して、何気なく頭を触って驚いた。髪に小さな枯葉がはさまっていたのだ。まさか、「枯れ木も山の賑わい」じゃあるまいし。


枯葉(イヴ・モンタン、ヘンデル、ハルヴォルセン)

ところで、秋となればシャンソンの「枯葉」が、むかしはイヴ・モンタンの歌が代表的だった。Wikipediaの解説を見ていたら、「ヘンデルのパッサカリア*と曲想が類似しているとの研究がある[1][出典無効]」とある。以下、少し調べてみることにした。
(*)「(音楽形式の)パッサカリアは、スペインに起源を持ち、スペイン語の pasar (通る)と calle (街路)に由来している。」とのこと。

音楽的な分析について、Googleの生成AI Gemini に相談、Q&Aを次に記す。

Q.シャンソンの「枯葉」は、ヘンデルの「パッサカリア」(ハルヴォルセン編曲)の曲想に似ているという話がありますが、どうなんでしょう。
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A.ご指摘の通り、シャンソンの名曲「枯葉(Les Feuilles Mortes)」と、ヘンデル(G.F. Handel)の「パッサカリア」(ハルヴォルセン編曲)の曲想が似ているという説は、特に音楽愛好家の間で語られることがあります。


🎼 類似点と曲想

「枯葉」と「パッサカリア」の間に直接的な影響関係を示す公式な記録はありませんが、音楽的な構造や雰囲気に共通点が見られます

1. 繰り返し構造と曲調

  • パッサカリア(Passacaglia):古典的な舞曲形式の一つで、低音部で同じ旋律(オスティナート・バス)が繰り返し演奏される上で、上声部が様々な変奏を繰り広げます。ヘンデル(ハルヴォルセン編曲)のト短調の作品は、短調特有の重厚で哀愁を帯びた雰囲気が特徴的です。

  • 枯葉:作曲はジョゼフ・コズマ(Joseph Kosma)で、短調(ト短調やハ短調など)のメロディを持ち、繰り返し歌われるコーラス部分が印象的です。全体として物悲しく、秋の感傷的な雰囲気を醸し出しています

2. 短調の主題が持つ哀愁

どちらの曲も短調(マイナーキー)であり、この調性が聴き手に郷愁や哀愁を感じさせ、その点が「曲想が似ている」と感じられる大きな理由です。① 特にハルヴォルセン編曲の「パッサカリア」の華麗でドラマティックな変奏と、➁「枯葉」の感情豊かなメロディが、短調の情熱的な表現という点で共通しています。

3. 旋律の「下行」モチーフ

音楽の専門的な観点からは、①「パッサカリア」の基本となる低音主題半音階的な下行を繰り返すのに対し、➁「枯葉」の主要な旋律にも、しばしば下行する音型が見られます。この「下行」の動きが、聴覚的に物寂しさや追憶といった共通の感情を呼び起こすと考えられます。


🖋️ まとめ

「枯葉」と「パッサカリア」(ハルヴォルセン編曲)は、時代もジャンル(シャンソン・ジャズ・クラシック)も異なりますが、短調の持つ哀愁繰り返し構造が生み出す感傷的でドラマティックな曲想において、似ていると感じられることが多い、ということができるでしょう。

(省略: イヴ・モンタンについて)
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感想

Youtubeで、いろいろな演奏スタイル(ピアノ、バイオリン・ビオラ、弦楽合奏)を聞き比べたが、バロックに忠実であればバロックだし、思い入れがあれば今様で感傷的であるし・・・。だから、似ているように聞こえるとしたら演奏者次第(聴く方次第)かな。

2025年11月9日日曜日

三陸沖地震

夕方、三陸沖で地震が発生した。気象庁の「地震情報」*によれば、岩手県の盛岡市、矢巾町と、宮城県の涌谷町 震度4 を記録した。合わせて「津波注意報」が発せられ、岩手県久慈港大船渡港で 20cm の津波**が観測されたとのこと。
(*)気象庁: https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/quake_detail.html?eventID=20251109171633&lang=jp
(**)FNNプライムオンライン: https://www.fnn.jp/articles/-/957898

地震検知日時            2025/11/09 17:03
緯度、経度               北緯39.4度、東経143.5度
マグニチュード         6.7
震源の深さ              10km
震央地名                 三陸沖

地震情報の履歴を見ると、きのう(2025/11/08 10:13)震度1の地震が発生していたことが分かる。今回の三陸沖地震の最初のものだったといえるだろう***。その後、上記の最大規模となり、以降も余震が続いている。
(***)緯度、経度: 北緯39.4度、東経143.4

実は、ネットニュースの記事一覧で、震度4地震を知った次第。同時刻に、武蔵野の地で体感することはなかった。とはいえ、三陸沖の地震についてはいろいろと過敏になる。

(本ブログ関連:”東北地方太平洋沖地震東日本大震災)”)

雨が降ってる日曜日

雨が降る日曜日、めっきり冷え込んだ。最高気温を 11/5からたどってみると、せっかく暖まりかけたのも束の間、急降下した。立冬の時期であることを思い知る。

月日    最高気温  時刻
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11/5    15.8℃(13:24)
11/6    20.7℃(12:38)
11/7    22.5℃(12:47)
11/8    17.5℃(13:37)
11/9    13.5℃(00:28)← 午前・昼過ぎまで小雨


雨の日曜日だったりすると、むかしのテレビに流れたコマーシャルソングを思い出す。歌詞は一見、唱歌ではないかと思うほどに優しい。そして、曲調も包み込むようなララバイ(子守歌)風である。
    雨が降ってる  日曜日
    坊や泥んこ  なぜ泣くの
    あそこのかどで  転んだの
    どうしてそんなに  急いだの?

このブログで何度も触れたが、「明星即席ラーメンのうた」(何と! 作詩・作曲・歌 ミッキー・カーチス ・・・ 次のYoutube登録者の解説による)がそれだ。今でも自然と口に出るほどに懐かしい。

(本ブログ関連:”泥んこ”)

■ Youtube(登録: sunaf king)
「【懐かCMソング】明星即席ラーメンのうた【明星食品】」(2013/03/13)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=q7A63COuNqM

2025年11月8日土曜日

(感想)おもしろYoutubeショートとAI動画

 普通のYoutubeを見ていたところ、最近、画面が縦型になり短時間で見終わるショートに目移りするようになった。面白さ、可笑しさ、即決なので、次々見続ける。ショートは、忙しい若者に合っているのかもしれない。

ショート画像の場合にも、例によって、幼い子供たちの無垢の感情表現を楽しんでいる。最近見た中で3つほど挙げてみよう。

■ Youtube(登録: 面白すぎるんだけどZ)
「娘の言い訳に崩れ落ちた父」(2025年10月18日)
    ー https://www.youtube.com/shorts/0Z7ddfgubsY

■ Youtube(登録: ViralHog)
「Nephew Shows His Uncle the Door」(2023年12月11日)← 甥っ子に部屋から追い出される叔父
    ー https://www.youtube.com/shorts/YEpdnWDvX4A

■ Youtube(登録: Let's Romantic)
「she accepted her fate」(2025年11月5日)← 泣きながらも納得して登園する
    ー https://www.youtube.com/shorts/-_OuCdch5vU

ところで、数あるショートには、登録者が自ら撮影したか不明だし、画面を反転して胸像関係にしたり、切り取りしたりしているものがある。著作権を回避しているのかもしれないが・・・そんなことが気になる。


ショートにAI動画が頻発する
実は、もっと気になることがある。上記のような、幼い子どもたちのショート動画に、AI画像が混ざり込み、増えているからだ。
AI画像は、ひとびとの<感動>、<善意>、<慈愛>の思いを台無しにしてしまう。

①  YoutubeショートのAI動画の特徴
・数十秒の動画、またはオムニバスの一つとして混入させる。
    ー 内容: キュートな幼児の振舞い、人間と生き物の接触・救助の動作に不自然さがある。
    ー 画像: 場面の設定が自然でも、音声・画質が異様に鮮明カメラ位置が合理的でない
    ー コメント欄: 冷静な指摘が見受ける。(AIで制作を明示せよとの意見がある)

(参考)ショート画面下側のタイトル行をクリック →「作成手段」、「制作の裏側」が表示される場合がある。

➁ 通常のYoutubeの場合
・数分~数十分間の連続の動画のため、製作に難度が高く、素人目にもAIとわかる。
    ー 内容:SFあるいは古い写真をもとにしたものが多い。
    ー 画像: AI動画で製作した、技術を誇示しているように見える。
    ー コメント欄: AI動画として受けとめ、楽しんでいる。

2025年11月7日金曜日

立冬

きょうは二十四節気の「立冬」、いよいよ冬の始まりだ。とはいえ、最高気温が 22.5℃(12:47)と、むしろ穏やか。なにしろ最高気温が、おとついの 15.8℃(13:24)→ きのうの  20.7℃(12:38)、そしてきょうなのだから、むしろ暖かくなっている。

(本ブログ関連:”立冬”)

寒いのが苦手なので、ついこんなことを言ってみたくなる。
・夏には期待もあり思い出もあって「夏が来れば思い出す」(夏の思い出)と歌うけれど、
・冬の場合は「冬来りなば春遠からじ」*と、冬をすっ飛ばしたくなる。
(*)「冬来りなば春遠からじ」(同志社女子大学 吉海直人 日本語日本文学科 教授 2016/03/28)
    ー https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/2016-03-28-12-39

気象庁のカレンダーでは、11月は晩秋(秋:9月~11月)であり、まだ冬(12月~2月)ではない。だから、これからまだまだ・どんどん寒くなる。

ところで、冬の厳しさを想い浮かべて聞くしかできないが、なかにし礼作詞による「石狩挽歌」(歌 北原ミレイ、作曲 浜圭介)がよい。密度の高い歌詞に、作詞家の家族事情も後で知るわけだが。
かつて賑やかだったニシン漁は衰え、取り残された女の悲しさと哀愁が切々と伝わる。誰もがそんな光と影を経験したことだろう。

■ Youtube(登録: 北原ミレイ - トピック)
「Ishikari Banka (2006 Remaster)」(2022/09/06)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=DNXaJkGu1qI
    ー 歌詞(Uta-Net): https://www.uta-net.com/song/642/


ちなみに、以前のテレビで紹介されたことだが、北海道の海岸線でニシンの受精が観測されたとのこと。海水が乳白色に染まる「群来(くき)」(春ころ)という現象だ。春と秋の漁量はむかしの最盛期に及ばないものの、順調に回復しつつあるようだ。

2025年11月6日木曜日

マイム・マイム

きょうは、薄曇りとはいえ明るく、北風はゆるく吹き、最高気温は 20.7℃(12:38)もあり、穏やかな一日だった。そんな昼下がりに、週一開催の健康体操教室に出かけた。
教室の時間帯にも 20.1℃ あり、体が自然と動く。きのう*と比べて、きょうはずっと楽だった。
(*)きのうの最高気温は 15.8℃(13:24)で、きょうより5℃ も低かった。

体操教室は、ひと通りメニューをこなした後、余興というか、コミュニケーションをはかるためにゲームやクイズをすることがある。きょうは、初めてのことだが <フォークダンス> をした。遠いむかし、中学校の校庭でした覚えのある「マイム・マイム」だ。

マイム・マイムは、Wikipediaによると、イスラエルで演じた劇のために作曲(1942年)されたものだそうだ。私にしたら、ユダヤ民謡としか理解していなかったが。

幹事さんの指導のもと、全員が手をつなぎ輪になって回転**すると、次第に記憶がよみがえったような気がした。踊りの際、足の動きを気にしてはダメだ・・・ただでさえバランスが悪いというに。(下記Youtubeで解説の全てのステップをしたわけではないが)
(**)輪のつながりの中で位置が決まると、定位置のまま、輪全体を回転させながら踊る。

「マイム マイム マイム マイム」の後につづく「ウ マイム ベッ サ ソン」の「ベッ サ ソン」が、まるで掛け声のような気がしてくる。

ところで、イスラエルのヘブライ語と違う、東欧を主体としたユダヤ人の言語であるイディッシュ語をかじったことがある。そのとき知ったイディッシュ文化の音楽「クレズマー」に合わせて踊るダンスを思い出した。実際、クレズマーのコンサート会場で列に引っ張り出されて仲間とほんの一瞬だが踊った経験がある。あの感じかな。

(本ブログ関連:”クレズマー”)

ダンスの題名「マイム」はヘブライ語の「水(מים:マイム)」であり、イディッシュ語の「水(װאַסער:ワッサー)」は、ドイツ語の「水(Wasser:バッサー)」に近い。とはいえ、いずれも普通の水を意味する。水を喜ぶ歌、踊りだ。

次の通り、ダンスの振り付けについてはYoutubeに、曲の由来については Wikipedia と「日本フォークダンス連盟の資料」に詳細な解説がある。

■ Youtube(登録: 日本コロムビア 公式YouTubeチャンネル) ← ダンス指導の映像
「マイム・マイム ~学校フォークダンス 小学校編 DVDより~(日本フォークダンス連盟)」(2020/04/24)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=trMj65wx_C4

■ 解説資料(登録: 日本フォークダンス連盟)
「マイム・マイム」
    ー http://www.folk-dance.or.jp/06.06.マイム・マイム(イスラエル).pdf


(付記)
理髪店に行った帰り道、西の空に浮かぶ雲が赤く染まっていた。

2025年11月5日水曜日

11月の満月(ビーバー・ムーン)、ビーバー、そしてスーパームーン

きょうの月は、「11月の満月」(月齢 14.6 、22時19分)にあたる。少し前までのように、暖かくて晴れた夜なら、まん丸お月さまの撮影に出かけたりするのだが、きょうは一日中曇り空でおまけに冷える。・・・ 夜、外出しない口実

(本ブログ関連:”満月”)

今夜の満月を、米国の農事暦「オールド・ファーマーズ・アルマナック」は、「ビーバー・ムーン」と呼ぶ。その由来について、水中の生活に適応した齧歯動物の「ビーバー」が、「秋に食料を蓄え(貯食行動)、冬は摂取量を減らして過ごす」ことからという。

ところで、ビーバーについて初めて知ったのは、ディズニーのドキュメント映画(もしかしたらテレビ番組「ディズニーランド」)「自然の驚異」だったろうか? 森を流れる小川で木枝など集めてダムを造り、そこに営巣する様子を見た。

ビーバーの映像は今となってはおぼろで、日本の「ラッコ」の姿をイメージしてしまう。ビーバーは齧歯動物(ネズミの仲間)であり、ラッコは食肉目のイタチの仲間。ラッコほど剽軽な顔貌ではないけど、ネットで「アメリカビーバー」の映像を見ると、人気がある理由が分からないでもない。

ところで、カナダの国獣「ビーバー」を「シロクマ」に変えようとする試みが国会であったそうだ(Wikipedia)が・・・、結局、国民の反対に会い、元通りになったという。


■ abc NEWS
「2025年11月のビーバー・ムーン : スーパームーン*が見られる時期、あなたの星座にとって何を意味するか」(シャフィク・ナジブ、2025年11月3日 午後9時30分)より抜粋
    ー https://abcnews.go.com/GMA/Living/november-beaver-full-moon-2025-zodiac-meaning/story?id=127013250
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なぜ「ビーバー・ムーン」と呼ばれるのでしょうか?
①  1930年代から満月の名称を掲載し始めた「オールド・ファーマーズ・アルマナックによると、ビーバー・ムーンは、「ビーバー」が冬に備えて食料を集めた後、巣穴に身を潜める時期であることから、その名が付けられたそうです
毛皮交易の時代には、冬に備えて厚い毛皮を採取するためにビーバーを捕獲する季節としても知られていました。
ロイヤル・ミュージアムズ・グリニッジ(グリニッジ王立博物館)」によると、ビーバー・ムーンの正確な名称の由来については諸論があります。ネイティブ・アメリカンがこの時期に罠を仕掛けたことに由来するという説もあれば、ビーバーが冬を前に忙しくダムを建設する活動に由来するという説もあります。
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(*)スーパームーン: 満月は、明朝 6日 午前7時27分に、今年最も地球に近く、最も大きく見える「スーパームーン」となる。

2025年11月4日火曜日

うたた寝

<昼寝>は、肉体や精神のリフレッシュによい。脳を休ませ体を再活性化する。最適の時間は正午から午後3時までといわれる。以前、医師から聞いたことだが、3時以降寝てしまうと夜に眠れなくなって、寝不足になる。晩秋のこの時期には厳しいが、昼間、縁側に座ってうつらうつらするのはわるくない。

きょう、先日受けた健康診断結果を聞きに病院に行った。昨年と比べて変化ないとのことだったが、その前の、待ち時間があまりに長くて疲れ果てた。<うたた寝(転寝)>して呼び出しを聞き漏らさぬよう頑張ったからだ。こらえ性のない者にとって難儀だった。

そんなわけで、帰宅してパソコンを触っているうちに、椅子に座ったままうたた寝してしまった。気づけば辺りが暗くなっていた。掛け時計を見ると、4時を指していたのだ。てっきり翌朝の午前4時と勘違いして、寝床を準備をし、ふとテレビをつけたところ様子が変?? ようやく、きょうの午後4時と気づいた次第。

うたた寝は、漢字で「転寝」。気づかぬうちに眠ってしまう転寝の「転」は、「ますます」の意で、転がるように後戻りできず、眠りに突き進むのだろう。あっという間に、童話の「浦島太郎」状態か。それとも、乃木将軍の漢詩にある「山川草木轉荒涼」状態か。
(*)轉の新字体 = 転

2025年11月3日月曜日

木枯らし1号

早朝、テレビの天気予報で、きょうの東京地方に「木枯らし1号」が吹くかもしれないと語られた。(気象庁による発表は、東京地方近畿地方に限定)

(本ブログ関連:”木枯らし1号”)

結果: 木枯らし1号は、近畿地方東京地方で吹いた。正直、家にいて北風に気づかなかったが、一日随分と冷えた。

■ FNNプライムオンライン
「東京地方と近畿地方に「木枯らし1号」2年連続で同日発表」(2025年11月3日 月曜 午後4:05)
    ー https://www.fnn.jp/articles/-/954886#google_vignette
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気象庁は3日午後、東京地方で「木枯らし1号」が吹いたと発表しました。
気象庁は午後3時ごろ、「東京地方で木枯らし1号が吹いた」と発表しました。2024年よりも4日早い観測です。
西高東低の冬型の気圧配置となり北寄りの風が強まったため、東京都心では午後1時43分最大瞬間風速17.7メートルを観測しました。

また、正午ごろに近畿地方でも木枯らし1号が吹いたと発表され、同じ日に発表されたのは2024年に続き2年連続となります
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「木枯らし1号」の定義
気象庁の用語解説*では、木枯らし1号を「晩秋から初冬にかけて吹く、北よりの(やや)強い風。」とシンプルに解説している。
(*)気象庁: https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kaze.html

気象庁には、子ども向けサイト「質問コーナー  はれるんライブラリー」があり、「木枯らし1号」の目安について次のように少し詳しく説明している。

■ 気象庁(はれるんライブラリー)
「木枯らし1号って何のこと?」より抜粋
    ー https://www.jma.go.jp/jma/kids/kids/faq/a3_31.html
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季節が秋から冬へと変わる時期に、初めて吹く北よりの強い風のことを言います。具体的には、
10月半ばの晩秋(ばんしゅう)から11月末の初冬(しょとう)の間に、初めて吹く 毎秒8メートル以上北よりの風のことです。
・気象庁では、東京地方近畿地方でこのような冬になったことを感じさせるような風が吹いたとき、「木枯らし1号」のお知らせを発表しています。
・この強い北風は冬型の気圧配置(ふゆがたのきあつはいち)があらわれたときに吹きます。
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文化の日、文化勲章 王貞治氏

プロ野球に関心があった子どものころ、日本シリーズで「西鉄ライオンズ」対「読売巨人」の試合に世間が沸き立ったのを今も覚えている。ライオンズの稲尾投手*の粘りは、今回のドジャースの山本投手の力投と重なる。九州育ちの私はライオンズを大いに贔屓した。
(*)稲尾投手へのファンの期待・感謝の言葉に「神様、仏様、稲尾様」がある。子どもは使わず、むしろ大人に膾炙した。

東京に来て、巨人の情報に囲まれると、長嶋、王選手の活躍が次第に気になった。1960年代の子どもたちの感心は、「巨人・大鵬・卵焼き」に興味がくくられた。長嶋選手は攻守をスマートに見せたし、王選手はバッティング・フォームを修正して成果をあげた。まさに天才と努力を目の当たりにした。

(本ブログ関連:”長嶋茂雄”、”王貞治”、”プロ野球”)

きょうは国民の祝日「文化の日」で、文化の功労者を表彰する日だ。そのなかで、「文化勲章」は最高位にあたり、今回受勲するひとりに王貞治氏がいる。王さん**は、レギュラーシーズン通算ホームラン868本を打ち、世界記録を達成したことがある。
(**)王貞治氏を、子どもたちは「王さん」と呼んで親しんだ。

■ 読売新聞オンライン
「文化勲章親授式、王貞治さんら8人に天皇陛下が勲章を手渡される」(2025/11/03 11:35)より抜粋
    ー https://www.yomiuri.co.jp/culture/20251103-OYT1T50026/
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 文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿で行われ、天皇陛下が元プロ野球しが選手・監督で福岡ソフトバンクホークス会長の王貞治氏(85)ら8人に勲章を手渡された。陛下は受章者に「長年努力を重ね、文化の向上に尽くされたことを誠に喜ばしく思います」と述べられた。
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プロ野球界で文化勲章を受勲したのは、2021年に長嶋茂雄氏が史上初で、2025年の今回、王貞治氏がそれに続く受勲となる。やっぱり、「ON砲」の威力は凄い!

2025年11月2日日曜日

ワールドシリーズ LAドジャース勝利

子どものころ、米大リーグの印象といえば、日本人にかなわぬ体力と技のオンパレードだった。テレビのブラウン管を通して、強力なホームランと華麗な守備を見せつけられたものだ。(あるとき、米軍基地《駐留軍基地》の少年野球チームが小学校に来て、上級生と試合をするのを観戦したことがあった。アメリカの子どもたちが、ユニホームを着ているのを見て驚いた覚えがある)

大リーグのワールドシリーズで頂点を極めたチームが、日本チームと試合のため来日したが、夫人連れでどう見ても観光気分にしか見えなかった。それでも日本チームは勝つのに苦心したのだ。

そんな時代を経て、有能な「イチロー」、「野茂」、「松井」選手といったひとたちが大リーグで活躍し、日本人選手進出の足場を固めてくれた。今は、「大谷」、「山本」選手たちがいる。

(本ブログ関連:”大リーグ”、”ワールドシリーズ”)

今年のワールドシリーズの結果を、テレビを見てなかった(BSやネット配信を契約していない)ので、ネットニュースで知った。大谷、山本選手が所属する「ロスアンジェルス・ドジャース」が延長11回の末 5対4 で勝利した。球団史上初のワールドシリーズ連覇になる。
山本投手は、確実なリリーフによりワールドシリーズのMVPに選出され、日本人選手としては、松井選手以来2人目という。凄い!


■ Youtube(登録: SPOTVNOW)
「【ドジャース、球団史上初&21世紀初のWS連覇!MVP山本が胴上げ投手に、カーショウは有終の美を飾る!】ドジャースvsブルージェイズ 試合ハイライト MLB2025 ワールドシリーズ第7戦」(2025/11/02)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=bVJXbYih6B8

■ Youtube(登録: SPOTVNOW)
「【山本由伸 ワールドシリーズMVPに輝く!松井秀喜以来日本人2人目の快挙】ドジャースvsブルージェイズ MLB2025 ワールドシリーズ第7戦 11.2」(2025/11/02)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=Y-VVNAktKX8

2025年11月1日土曜日

野鳥観察(90)

昨夜の雨跡が残った早朝、野鳥観察(探鳥会)に出かけた。夜明直前に冷えたものの、朝陽が登るや穏やかになった。家のまわりの「ヒヨドリ」たちがかまびすしい。

集合場所の様子がおかしい?? 集合時刻が7時なのに、以前の集合時刻の6時半と勘違いしたのだった。辺りを少し回ったところ、会員がカメラ片手に観察しているのに出会った。
本来の集合時に、野鳥写真のベテランの方から、<今月のカレンダー写真> がみなに配られた。私は、いろいろある中から、可愛らしい「チョウゲンボウ」のものを選んでいただいた。

観察開始。フィールドに入るや、ここでもヒヨドリの鳴き声に迎えられた・・・その後、群れになって飛ぶ姿を目にした(えっ、こんなに群れるのかと驚いた)。
集合場所がある原っぱもそうだが、林間の光景は一層際立った。朝陽に熱せられて、雨に濡れた地面から「もや」が辺りに立ち込め、その中を木漏れ日が光の筋となって降りてくる。まことに幻想的な場面。


観察路に「トチノキ」の大きな葉が、子どもが遊び散らかしたようにいっぱい落ちていた。

今回も、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラで確認・整理したものを次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・ヒヨドリ:行くところずっと鳴き声が続いた。後半、多数群れて飛翔するのに驚く
・シジュウカラ:遠くの木立を1羽が舞い降りたといわれたので・・・多分そうだろう
・アオゲラ:これも鳴き声だけ・・・
・メジロ:鳴き声を指摘されるが、覚えられない。「チュルル」と聞こえたのがそうか?
・カワラバト:皆に遅れたせいか、多数いたとのこと、未確認
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・トンボ(アキアカネ):2か所で、野草の葉にとまって羽を休めている様子を見る
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・カルガモ:別々の場所で1羽ずついるのを撮った。葦にガードされて見づらい、実際多数
・アオサギ:相変わらず1羽、悠々としてたたずんでいた
・コサギ/チュウダイサギ:なぜかコサギとチュウダイサギが堰の上に一緒に並んでいた

赤とんぼ(アキアカネ)
<赤とんぼ> は、いつまで飛んでいるのだろうか。野草の葉に降りた「アキアカネ」は、間近に迫って撮影できるほど警戒心が薄い。「成虫は11月まで見られ、中には12月上旬まで生き延びるものもいる」(Wikipedia)とのこと。


カルガモ(写真左)、アオサギ(写真中央左)、コサギ(写真中央右)、チュウダイサギ(写真右)
・公園(東京都)の方針で、小川の岸の葦を自然のままにしているので、川筋を見るのが難しい。葦の隙間から「カルガモ」の姿を2度見つけることができた。
・小川に堰(せき)があって、その近くで、例によって1羽の「アオサギ」が立っていた。のっそりと動きも穏やか。
・堰の上に「コサギ」と「チュウダイサギ」が一緒に並んでいた。コサギは、足先が黄色なのでわかったが、もう1羽のサギについて、観察最終時にベテランの方からチュウダイサギと教えてもらった



(付記)
野鳥観察後すぐに帰宅。朝一番に予約していた検査を受けに地元の医院に行く。何も食べず、水も飲まずに探鳥会に出かけた後なので、腹がすいてしょうがない。検査を受けながら飯のことを考えていた。