最近、不老長寿の伝説を探している。別に長生きしたいからではない。そんなことになったら、むしろ大変、同情に値してしまうだろう。
不老長寿になるきっかけとなった食べ物、すなわち「人魚の肉」、「螺貝(にし)」、「むべ(郁子)」につづいて「橘(タチバナ)」があることをネットで知った。そこでタチバナについて、以下ネット上だが、調べてみたい。
タチバナは、日本固有のミカン科ミカン属の常緑小高木で、柑橘類の一種という。正直なところ、店頭で見た覚えがない。酸味と苦みが強くて、ミカンのようにそのまま食べるのに向いてなくて、マーマレードなどに加工しているらしい。
私はマーマレードが好きで、塗装ニス(ワニス)のようなツンとくるものがなおよい。むかしの瓶詰(輸入食品?)には、そのようなものがあったが、最近とんと見つからないのはどうしてか?
ところで、エベレストを登攀したヒラリーが、その途中に飲んだ熱い飲み物にマーマレードが使われたと早とちりして(正確にはレモン湯だった)、寒い冬に熱湯に溶かして飲んだりした。
(本ブログ関連:”マーマレード”)
タチバナについて、Wikipediaに不老長寿の伝説を次にように記している。
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古事記、日本書紀には、垂仁天皇が田道間守(たじまもり)を常世の国に遣わして「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)・非時香木実(時じくの香の木の実)」と呼ばれる不老不死の力を持った(永遠の命をもたらす)霊薬を持ち帰らせたという話が記されている、古事記の本文では、非時香菓を「是今橘也」(これ今の橘なり)とする由来から京都御所紫宸殿では「右近橘、左近桜」として橘が植えられている。ただし、実際に『古事記』に登場するものが橘そのものであるかについてはわかっていない。
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田道間守(たじまもり)が、天皇の命に従って、海の彼方にある<常世の国>に出かけて持ち帰ったものがタチバナ(橘)だったようで、秦の「徐福」伝説の逆バージョンのような展開だが、どうやら不発に終わったという。田道間守、徐福はともに、下命に従う伝説であって、庶民の物語のようなふくらみと比べてちょっと遠いかなと感じる。
非時香:「時を選ばず香る=永遠に香る果実」
ー 大和橘のマーマレード: https://www.es-koyama.com/co_and_m/confiture/ci_016_sp.html
ともあれ、タチバナを使ったマーマレードを湯に溶かして飲んでみたいと思っている。