KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(4/25)に、素朴な京畿民謡の歌い手、李熙琓(イ・ヒワン:이희완、1938年~) を紹介した。(漢字名はインターネット上不明のため、KBS WORLD中国語より借用)
「民謡」については、本番組(民謡1、民謡2)で何度か紹介されていて、復習から始まった。
・地域ごとに特色や節回しなど独特の民謡を学び歌い継ぐ専門の歌手が多い。
・京畿民謡は、(一般的に)叙情的で、比較的ゆったりとした曲調が特徴。
▼李熙琓の歌による京畿民謡「ノレカラッ(노랫가락)」(歌詞)を聴く。観念の景色だろうか、朗々というよりは力のこもった思い入れ強い感じがする。
(歌詞:ブログ「流れ星(하늘이내린별)」に感謝)
これも復習だが、ノレ(唄、노래)、ソリ(音、소리)の言葉を、階層によって使い分け(ノレ>ソリ)ていたと説明された。
・庶民の歌(ソリ)は、雑歌とも呼ばれた。
・上記「ノレカラッ」の「カラッ(가락)」はメロディー(曲調)の意で、支配層の歌(ノレ)を庶民が借りて歌った歌といえる。
次のように李熙琓のプロフィールが紹介された。
・1938年 京畿道の華城に生まれる。
・朝鮮戦争のため視力を失ったことをきっかけに、独学で民謡の道へ進む。
▼李熙琓の歌による京畿民謡「靑春歌(청춘가)」(歌詞)を聴く。懐旧と諦念が繰り返して・・・しぶい!。
(歌詞:ブログ「MusicBox」に感謝)
李熙琓の歌声は、荒々しくも、粋な男性の歌を引き継いでいることが感じられる・・・とのこと。こうでなくては。
▼李熙琓の歌による京畿民謡「倡夫打令(창부타령)」(歌詞)を聴く。巫歌を源流に持つそうだが・・・力湧く。
(歌詞:「サウルのつるぎ」のブログに感謝。李熙琓のプロフィールも参考に。)