きょうは二十四節気の「白露(はくろ)」、秋の気配(陰気)次第に増して、露が夏草にきらり輝いたときとかわって、(にごり)白色となるころ。天気予報では、何の因果か、朝からの雨は昼ごろに「どしゃ降り」になるという、白露の風情も吹き飛んでしまいそう・・・。(結局、「どしゃ降り」の1ランク下、ザーザーと降る「やや強い雨」に終わった)*
(*)気象庁: https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/amehyo.html
(本ブログ関連:”白露”)
陰気が増して空に力がないと、露も濁ってしまうのだろうか。
露が白色になる具体的な説明が(ネットに)見つからないので、例によって<Google Bard> に聞いてみた。正直、Bardの流暢な解説には、出足に誤りがあって、どこまで信頼していいのか分からないけれど。
Bard Q&A
Q.二十四節気の「白露(はくろ)」の解説に、露がにごって白色になるとありますが、具体的にどのような変化を指すのでしょうか?
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A.二十四節気の「白露」は、太陽の黄経が135度(← 165度)になる頃にあたります。この頃になると、夜間の気温が下がり、植物の葉や茎などに露が結びつきやすくなります。
露は、空気中の水蒸気が冷やされて液化したものですが、白露の頃の露は、空気中の微粒子やホコリなどが混ざり、にごって白色になります。そのため、葉や茎に露が結びついた様子は、まるで雪が降ったように見えることから、「白露」という名称がつけられました。
具体的には、以下の2つの変化が起こります。
1.露の粒子が大きくなる
夜間の気温が下がると、露の粒子は大きくなります。露の粒子が大きくなるほど、空気中の微粒子やホコリなどが混ざりやすくなります。
2.空気中の水蒸気量が増える
白露の頃になると、空気中の水蒸気量が増えます。空気中の水蒸気量が増えると、空気中の微粒子やホコリなどに水分が付着しやすくなります。
これらの変化により、露がにごって白色になります。
また、白露の頃は、朝夕の気温差が大きくなります。そのため、葉や茎に露が結びついた後に、太陽の光が当たると、露がすぐに蒸発して見えなくなります。このことから、「白露」は「はかない」ともいわれています。
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わたしの勝手なイメージでは、江戸初期の画家 長谷川等伯の描く「松林図屏風(しょうりんずびょうぶ)」**の、靄(もや)に浮かぶ松林のもと、露(つゆ)が靄(もや)に埋もれてしまう様を想像するのだが。
(**)東京国立博物館所蔵: https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-10471?locale=ja
ところで、白露(はくろ)を触れるとき、つい酒の銘柄「白露(しらつゆ)」を記してしまう。でも、求めて呑んだことはない。今度こそと思いながら、するりと季節が過ぎるのに合わせて忘れてしまう。二十四節気の回転は速いものだから。