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2017年3月1日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 妓生と券(検)番

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(2/22)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、妓生の養成場「券(検)番(권번)」に関連した3曲を紹介した。

始めに、映画「解語花(해어화)」と妓生養成場の「券番」について次のように紹介された。
・唐代の美人楊貴妃を溺愛した皇帝玄宗は、彼女を愛するあまり国を危うくした。二人が散歩のとき、玄宗は庭に咲く蓮の花を見て、蓮の花が美しくとも、言葉を理解できるこの花には及ばないと楊貴妃を指して言った。そこから「解語花」の言葉が生まれた。また、詩歌に優れた妓生に使われたりした。昨年、妓生養成場の「券番」を舞台にした映画「解語花」が話題になった。
・朝鮮時代、妓生は職人の意「工人」(歌と踊り、楽器演奏する楽人の呼称)ともいわれ、最も身分の低い賤民とされたが、優れた妓生は無視できない存在だった。女性の読書、社会活動を禁じた時代、妓生は詩作や歌と踊りでソンビと接することができた。官に属す「官妓」、後に組合制、日本の影響を受けた「券番」を通じて活動した。券番は、今の芸能養成所のようなもので、若い娘を育て、妓生として送り出し、費用を集金する役割をした。

▼ 映画「解語花」で歌われた「愛、その嘘(사랑 거즛말이)」を聴く。愛の言葉も、夢のようというもみんな嘘・・・今様に。

次に、パンソリの名唱「金素姫(キム・ソヒ、김소희)」が登場したきっかけについて次のように紹介された。
・券番の妓生は、放送にもよく出演した。当時、放送局の国楽番組担当のプロデューサーだった李惠求(이혜구)博士は、金素姫の思い出を次のように語った。有名な妓生の出演には、放送局から迎えに行くのが慣行だったが、ある日、出演予定の妓生が来られず、その代わりに来た歌い手が、今では国楽で著名な、金素姫だったという。

▼ 戦もののパンソリ「赤壁歌(적벽가)」から「子龍が弓を射る場面(자룡 활 쏘는 대목)」を聴く。間断なく・・・軽快。

最後に、券番の教育と漢江氾濫のたび生じた川「ノドゥル江(노들강)」の曲について次のように紹介された。
・当時、女性の歌い手の多くは券番に所属した。国楽に大きく寄与した音楽家の多数も券番出身だ。券番の教育課程は厳しく、3年間様々な科目を学んだ。修業は一日6時間ほどで、歌曲と歌詞、時調(定型詩)、雑歌、楽器などを学び、詩作や、妓生としての身だしなみも習った。その過程を通じ、優れた妓生はプライドも高く、周りからも好遇された。
・券番の出身者には、映画「解語花」のように大衆歌手となり、国楽と大衆音楽の架け橋となるものもいた。

▼ 大衆音楽として作られ今は民謡になった「ノドゥル江辺(노들강변)」を聴く。えっ・・・ポンチャク? Web事故?