この発光を妖精に例えて「スプライト(Sprite)」と名づけられたという解説を聞いてまず思い出したのは、炭酸飲料水のサイダーと同系統といったところの、緑色イメージのビンに入った(最近は自動販売機の缶入りで飲んだりするが)例の「Sprite」だろう。製造会社のホームページに、命名の由来があって次のように記している。
・ブランド名の語源は、英語のSpirit(元気の意)とSprite(妖精)に由来し、炭酸が威勢よくはじける様子、さわやかな透明感などを表現しています。
ふむふむ、はじける!ね・・・なるほど、上空の「スプライト」の発光も、NHKの超高感度カメラで写された映像で見ると、はじかれたように光が飛び散っていた。
それに、妖精のティンカー・ベルは、光の粉をまき散らしながら空中を駆け巡っていたし。特にディズニーのアニメ「ピーター・パン」に登場するティンカー・ベルは、お茶目で焼もちやきで、それにキュートで・・・。
この「スプライト」は、上空を突き抜けてどこへ行くのだろうかといえば、うっすらと光って地球を覆っている宇宙との電気のバリヤに到達するそうだ。そこに「大気光」が観測されるという。
ISSの窓(キューポラ)からこの科学観測に関わった古川聡宇宙飛行士は、コロンビア号のラモーン宇宙飛行士の遺志を引き継いだ。感動的な話がこの番組に通底する。
そして、この科学現象を観測した科学者たちの、「スプライト」の光を見つける毎に、まるで子どものように歓喜して「Sprite!」と叫ぶ様子が楽しかった。その場に居合わせたような気がした。
(追記)
・Business Insider (Oct. 14. 2021, 07:00 PM TECH INSIDER)
「ISSの宇宙飛行士が珍しい発光現象『スプライト』を撮影」・・・ Red Sprite紹介あり
https://www.businessinsider.jp/post-244039