雑誌「文芸春秋」('09.11)の旧号だが、「ビートルズ全曲制覇10時間」の座談記事の始まりは、本音が聞けておもしろい。(座談者:亀淵昭信[1942年生まれ]、亀和田武[1949年生まれ]、近田春夫[1951年うまれ])
ビートルズに初めて遭遇した世代にも、色々の年齢差があるわけで、音楽ビジネスをやっていた人たちには「最初から商売につながって」いたわけだし、当時すでに「夢のような音楽生活」を作っていた小中学生のアメリカのポップスファンには「拒否反応」があったり、エレキギターの未来的な音にあこがれた耳にはビートルズの生ギターっぽい音が「田舎くさい」印象を受けたという。
「六〇年代の若者がみんな(ビートルズを)聴いていたかのように思うのは幻想」と、シニカルに事例を引いて語っている。
全くその通りだと思う。あるとき若い世代に、「プレスリーに耳慣れていたので、ビートルズってのは不良だと思ったもんだよ」と言ったことがある。すると、こう言い返された。「プレスリーだって不良でしょ」
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