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2017年4月25日火曜日

日記帳

ブログを欠かさず続けている。イ・ソンヒさんのコンサートに行ったときは、ソウルのホテルのPCから書いたり、鉱物採集旅行のときは家に戻って穴埋めしたりした。苦労したのは、PCが故障して修理に数日分の空白が生じて、後日、帳じり合わせしたことだ。

いまだにスマホの身分じゃないので、外出先からアクセスして書くことはできない。そんなとき、小さな手帳に要点だけメモることにしている。どうも日本人は昔から手帳に書くことが好きなようだ。

ところで、太平洋戦争中のこと、日本は敵性語として英語を一般に避けていたが、アメリカでは特定の軍人に日本語を集中特訓した。彼らは、戦場で日本兵の手帳(日記)を収集し、解読した。小さな手帳にびっしり書き込まれたであろう、大方くずし字風のものをよく読んだものだと思う。

捕虜収容所では、日記帳をもとに尋問した。そんな中、興味深い話がある。NHKのドキュメントで語られたことだ。将校クラスになると口が堅く、手帳だけでは話が進展しないとき、尋問者は手帳にフランス語で書かれているものを見つけた。そして、おもむろにフランス語で語りかけた。呼応するかのように、将校は親しく話し始めたという。インテリの将校を懐柔するのに、あなたは他の兵隊たちと違うといった風に持ち込んだのだ。これは、多分今でも共通した心性かもしれない。