コミュニケーションの原則として、他者との関係性が重要であると同時に、どのように意思を伝え、交換するかということだろう。そして、その場面をどう理解するかということになる。
もって回った言い方をしたが、日本人ならどうするかと置き換えてみるのがよいかもしれない。もっと砕くと、コミュニケーションの場面を、どのように受けとめ、理解するかということになる。
いろいろな言語のコミュニケーションの仕方について、日本的な「空気」の理解(まず受け止め、咀嚼【他者との関係性】し、対応するという段取り)と比べて、どのようにしているかが気になる。
例えば、「卑下する」という言葉をどのように(自動詞的、あるいは他動詞的に)使うかだ。日本語的な感覚からいえば、多分、受動的な場合が多いだろう。一方、韓国のニュースなどで能動的に使うのが見られる。
そこで、生成AIをつかって、「受動形(受動態)をあまり使わない言語」をたずねてみた。
■ Googleの生成AI「Gemini」
Q.日本語はわりあい受動形を多く使う方だと思うが、受動形を使う頻度が少ない言語はありますか?
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A.日本語は確かに受動形を頻繁に使う言語の一つと言えるでしょう。しかし、受動形を使う頻度が少ない言語は多数存在します。
受動形が少ない言語の特徴
一般的に、受動形が少ない言語は、次の特徴を持つことが多いです。
・能動態を重視する: 行為の主体者を明確に示すことを好み、受動態よりも能動態を頻繁に用います。
・主語の役割が明確: 文の主語が常に行為の主体者であるという意識が強く、受動態のように主語が行為を受ける側に置かれる表現をあまり好まない傾向があります。
・言語構造: 言語の構造自体が受動形の形成をあまり許さない場合もあります。
受動形が少ない言語の例
・インド・ヨーロッパ語族の一部: 英語は受動形を頻繁に用いますが、同じインド・ヨーロッパ語族でも、ロシア語やスペイン語などは日本語ほど受動形を頻繁には使いません。
・アジアの言語: 中国語や韓国語は、日本語と文法体系が似ている部分もありますが、受動形の使用頻度は日本語よりも少ないです。
・アフリカの言語: アフリカの多くの言語は、受動形の概念が非常に限定的であったり、そもそも存在しない場合もあります。
なぜ言語によって受動形の使用頻度が異なるのか?
言語によって受動形の使用頻度が異なる理由は、その言語が属する文化や社会、そして歴史的な背景など、様々な要因が複雑に絡み合っていると考えられています。
・文化的な背景: ある文化では、行為の主体者を明確にすることを重視し、別の文化では、行為そのものや結果に注目する傾向があるなど、文化的な背景が言語表現に影響を与えます。
・社会的な背景: 社会的な階層や権力関係なども、言語表現に影響を与える可能性があります。例えば、ある社会では、権力を持つ者が行為の主体者として常に前面に出るような表現が好まれる場合があります。
・言語の歴史的な発展: 言語は長い歴史の中で変化を続けていきます。その過程で、ある言語では受動形の使用が活発になり、別の言語では衰退していくといったことが起こります。
まとめ
日本語は受動形を頻繁に使う言語ですが、世界には日本語よりも受動形をあまり使用しない言語がたくさん存在します。言語によって受動形の使用頻度が異なるのは、その言語が属する文化や社会、そして歴史的な背景など、様々な要因が複雑に絡み合っているためです。
(以下略)
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■ ChatGPT
Q.日本語はわりあい受動形を多く使う方だと思うが、受動形を使う頻度が少ない言語はありますか?
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A.受動形の使用頻度が少ない言語として、以下の言語が挙げられます。
1. 中国語
中国語は、受動態があまり一般的に使われません。受動態は存在しますが、主に「被(bèi)」を使った構文で表現され、日常会話ではあまり頻繁に使われません。中国語では、文の焦点を「誰が何をしたか」にするのが普通で、受動形は強調が必要な場合や、被害者や影響を受けた人を明示したい場合に使われます。それに対して、能動形が圧倒的に多く使用されます。
2. フランス語
フランス語には受動態が存在しますが、使用頻度は日本語に比べて少ない傾向があります。フランス語では、受動態よりも能動態や再帰動詞(reflexive verbs)を使って同じ意味を伝えることがよくあります。特に日常会話においては、受動形を避ける傾向があり、能動態が優先されることが多いです。
3. インドネシア語
インドネシア語(バハサ・インドネシア)では、受動態を使うことはありますが、頻度は高くありません。インドネシア語は、しばしば能動的な表現で十分に意味を伝えることができ、受動態は比較的少ない構文となっています。代わりに、動詞を変化させたり、意味を補足することで受動的な意味を表現します。
4. アラビア語
アラビア語にも受動態は存在しますが、日常会話ではあまり頻繁に使われません。アラビア語では、受動形は特に文学的な文脈や公式な文書でよく見られます。話し言葉では、能動態の構文を使って受動的な意味を表現することが多いです。
5. 韓国語
韓国語には受動形がありますが、これも日本語ほど頻繁に使用されるわけではありません。韓国語では、受動的な意味合いは他の方法(例えば、動詞の意味を変える方法や、文脈によって)で表現されることが多いです。受動形は主に文学やフォーマルな場面で使用されることが多いです。
これらの言語に共通する点は、受動形を使わずに能動形で意味を伝える方法が多く、受動形は強調や特定の文脈においてのみ使用される傾向があることです。
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