まとめサイト「togetter」に、米軍人向け日本語基礎ガイドの記事あって、日本語の短文にアルファベット表記で日本語発音風の綴りが紹介されている*。
(*)「米軍人向けの日本語ガイドが日本人には読みにくい → 言語の特徴の違いを踏まえた工夫があった『日本語はこう聞こえるのか』」(2023年5月27日)
- https://togetter.com/li/2155177
米国防省語学学校外国語センター 「日本語基礎サバイバルガイド」より抜粋
(Defense Language Institute Foreign Language Center 「Japanese basic language survival guide」)
https://fieldsupport.dliflc.edu/products/japanese/ja_bc_LSK/default.html#
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<英語> <米語発音風綴りによる日本語発音> <日本語>
Do you speak English? ey-eego gaa haanaasey maaskaa? 英語が話せますか?
I do not speak Japanese. neehongo gaa haanaasey maa sen 日本語が話せません。
What is your name? onaa maa-ey waa naan deskaa? お名前は何ですか?
When is your birthday? taanjobee waa eetsoo deskaa? 誕生日はいつですか?
Where were you born? oomaarey waa doko deskaa? 生まれはどこですか?
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日本語の発音を、アルファベットで表しており、いわゆる日本語の「ヘボン式ローマ字綴り」とかけ離れている。江戸時代の蘭語辞書に書かれたカタカナ表記のように、耳に聞こえる音を記したもののよう。
米国の国防省語学学校外国語センターのサイトを覗くと、○印のプレイボタンを押すと、まっとうな日本語発音が聞こえる。米国人がアルファベット綴りのまま発音すればそう聞こえるといった按配なのだろう。
逆に日本語→英語で、空耳風の駄洒落にこんなものがあるが。
・今なんじですか? → ホッタイモイジルナ → What time is it now?
そういえば、こんなことを思い出した。昔、外国人タレントの草分けでもあったフランソワーズ・モレシャンというフランス人女性がいた。当時として珍しくフランスのセンスを漂わすタレントということで、彼女の日本語発音の抑揚が珍しがられた。それが在日欧米人の普通のことと錯覚された節もあったが。
現在、いわゆる高等教育を受けた外国人による日本語発音は、きわめて馴染みやすいものになっている。ときどきいる、目線が上からの外国人は別にして。(関西人が東京に来て標準語で会話していたとき、言いわけが必要になると、急に関西弁に変わるなんてことも知っているが)