先日、花見の名所で知られる公園で、うっすらと緑色に変わったさくらの木々の下にあるベンチに座ってしばらくたたずんだ。のんびりと暖かい陽射しを受けて、のたりのたりと時間の経過を楽しんだわけだ。
さてそれではと切り上げようと席を立ったとき、急に顔中がもやもやした。そのとき以来、猛烈に目がかゆくなってしまった。どうやら花粉症になってしまったようだ。理由はよくわからないが、目元まで枝先が垂れていたさくらの木から何かが落ちてきたのではと推測する。
さくらの木は、民家では嫌われるという。それは、咲き散る花の見かけの美しさとは違って、その後に虫がわきポトポト落ちてくるからだ。薬剤散布して駆除することになる。
ふと考えた。全くの思いつきだが、春風にゆったり揺れるこの木々の枝々には、害虫駆除のため薬剤が散布されていたのではと・・・。 思い過ごしだろうが、見えない何かのせいではと、今頃になって突然の花粉症に戸惑っている。