きょうは、二十四節気の「霜降(そうこう)」、霜の降り始めるころ。体感ではもう少し先のように思えるが。
(本ブログ関連:”霜降”)
晩秋の厳しい霜をきっかけに、広葉樹が緑から赤や黄へ彩あざやかに染まるようで、このときの葉を「霜葉」というそうだ。今年の高尾山の紅葉は、11月中旬~12月上旬が見ごろと案内されている。むかし、同山をケーブルカーに乗って上がったとき、車窓に真っ赤なイロハモミジがつづいた。
(本ブログ関連:”紅葉”)
ところで、霜降の語音から「糟糠(そうこう)の妻」を思い出す。Wikitionaryによれば、「糟」の本来の意は「もろみ」のようで、これを絞って酒を作ったという。また「糠」は「ぬか」であり普通に使われている。
霜降の「霜」の文字に銀色に伸びるさまを想い、白髪が浮かんでくる。そこから音つながりで「糟糠の妻」に移れば、(互いに)歳老いた妻へのいたわりが感じられてくる・・・気がする。
日本語の音読み(漢音)で、「霜・降」と「糟・糠」の発音が同じことからの連想に過ぎないけれど。Wikitionaryによれば、中国語(全く不案内だが)発音のアルファベット表記(ピンイン)を使って、「霜」は ”shuāng”・「降」は ”jiàng” であり、「糟」は ”zāo” ・「糠」は ”kāng” と記している・・・随分と違う。これでは、霜降から糟糠へとイメージが飛ばない。