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2014年8月14日木曜日

シルヴィ・ヴァルタン「アイドルを探せ」

ドアを開けると、玄関先の床のタイルの溝に沿って、いつもと変わらぬ蟻(アリ)の列が続く。上から覗いて、隊列一匹一匹の区別がつく筈もない。この夏を懸命に生きて、来年に命をつないでいる。

(本ブログ関連:""、”にわかファンの困惑”)

始まりと終わりを知らぬ蟻だけど、自然の中で、一匹ずつ命を持ち、運命が待っている。彼らは(仲間の中で)ほかとの違いを主張しているようでもない。

私たち(人間)は、共通の言葉を持ち、価値まで作ってしまった。「私は、ほかと違う」という思考で、そう生きようと四苦八苦する。ファッションも知識も、ほかと違うことに一生懸命だ。
でも、蟻は言葉なんて持ち合わせてないから、その場、その瞬間に行動するのが精一杯だろう。黙々とあんな風に仕事をこなす。仕事を放棄したり、逃亡した蟻は知らない。

でもねえ、私が一番というのも悪くない。神様がくれた最高の賜物かもしれない。たとえ実現できなくても、最高の夢を見られたのだから。

イ・ソンヒが誕生した年に大ヒットを飛ばした、シルヴィ・ヴァルタン(Sylvie Vartan、1944年8月15日~)の「(邦題)アイドルを探せ(La plus belle pour aller danser:踊りに行く一番の美人)」(1964年)は、彼女のデビュー頃の好みの笑顔で、聞かせてくれる最高の夢だ。

(本ブログ関連:"シルヴィ・ヴァルタン")

(Youtubeに登録のwin081に感謝)

2014年8月13日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 百中

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/6)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第67回として、道教由来の中元に当たる陰暦7月15日の「百中(백중)」にまつわる話を紹介した。

始めに、「百中」の起源と、関連する両親の日の行事について、次のように紹介された。
・陰暦7月15日、中元を韓国では「百種(백종)」といい、この時期、収穫の百種類の穀物の種を備え置いたの意がある。「百中」、「中元(중원)」ともいう。道教で、心を込めて馳走を準備し神に祭祀を捧げた。仏教で、「亡魂日(망혼일)」といい、亡父母、祖霊を供養して倒懸の苦(逆さに吊るす苦しみ)を救う行事だ。
・日本に「父の日」と「母の日」があるが、韓国は5月8日が「両親の日(어버이날)」で、親孝行をする日でもある。昔は百中がその日だった(今年、陽暦8月10日(日)が当たる)。

▼ 「悔心曲(회심곡)」(回心曲)を聴く。仏教音楽中でも民謡風という。習合の要素だろうか。

次に、仏の弟子目連のなき母への供養から盂蘭盆節が始まったと、次のように説明された。
・亡父母、祖霊を供養して倒懸の苦を救う日を盂蘭盆節という。日本では「盂蘭盆会」と呼び、釈迦の時代に由来する。釈迦の優れた弟子「目連」は神通力があったが、彼の母はむごく、目連が亡母を探したところ、飢えと渇きに苦しむ餓鬼道に堕ちていた。罪深い母としても、目連は母を助ける方法を訊くと、釈迦は、僧侶が精進を終えて日常の修行に戻る7月15日に心を込めた馳走を準備して供養をするようにと答えた。供養により、亡き親、生きている親も全ての災いから逃れられる。目連がそうすると、母は餓鬼道から出た。その時から盂蘭盆節が始まった。

▼ 「お母さん(어머니)」を聴く。呼べば返った母の声が、今は懐かしい・・・今様ながら、誰にも共通の心情。

最後に、百中の頃に農民がしばらく休む「ホミを洗う日」の由来について、次のように解説された。
・百中が終わる頃、農村では草刈も終わり、しばらく余裕のある時期になる。当分、農具「ホミ(虎尾、호미)」を使うこともない。「ホミを洗う日」といい、農夫もこの日ばかりは休み、馳走と酒を楽しむ。雇人のために、主人が新しい服を買ったり、雇人がまだ未婚なら、嫁を見つけることもあった。昔の人々には、この日、心を配って周囲を思いやる、共に生きる知恵があった。

▼ 歩きながら演奏する「珍島(진도)道軍楽(길군악)」を聴く。ちょっと洗練して聞こえるが・・・明るい。

2014年8月12日火曜日

イ・ソンヒ 30周年記念コンサート全国ツアーの追加(安養、昌原、高揚)

インターパークによれば、イ・ソンヒの30周年記念コンサート「歌う イ・ソンヒ」全国ツアーに次の通り3会場が追加された。ここ3回のコンサート中、最大のツアー規模になる。

・安養(안양)9.13-14:「安養室内体育館」(予定
・昌原(창원)10.17-18:「昌原城山アートホール大劇場」(予定
・高揚(고양)11.1-2:「高揚アラムヌリ アラム劇場」(予定

(本ブログ関連:”30周年記念コンサート”)


コンサート”歌うイ・ソンヒ”全国ツアー
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・ソウル4.18-20:「世宗文化会館」4月19日レポート
・大邱5.10-11:「大邱エックス5階コンベンションホール」
・蔚山5.24-25:「蔚山東川体育館」
・光州6.7-8:「金大中コンベンションセンター」
・城南6.14-15:「城南アートセンターオペラハウス」
・釜山6.28-29:「KBSホール」
・富川7.12-13:「富川室内体育館」
・全州8.30-31:「韓国ソリ文化の殿堂 モアク堂」(予)
・安養9.13-14:「安養室内体育館」(予)
・大田10.4-5:「忠南大学正心華国際文化会館正心華ホール」(予)
・昌原10.17-18:「昌原城山アートホール大劇場」(予)
・高揚11.1-2:「高揚アラムヌリ アラム劇場」(予)

2014年8月11日月曜日

台風と竜巻

巨大な台風と竜巻は成因が違うといっても、宇宙に浮かぶISSから見た写真を見ると、素人目には両方とも大きな目をもった上昇気流の渦にしかみえない。

今回のノロノロ台風11号のその端で、栃木県に竜巻様なものが発生した。現在、この現象を調査中であり、竜巻と断定していないようだが・・・調査結果を報告するためには、発生のメカニズムの説明が必要になるだろう・・・。

気になるのは、温暖化により、台風の性質が変わってきているのではないだろうか・・・そのことにより、台風の外側に小さな竜巻様なものが生じやすくなっているのではないだろうか。今後も同様なことが起こるのでは、気になる。

アメリカの巨大竜巻(ハリケーン)は、その外縁に小さな竜巻が生んでいないだろうか、知りたい。

流体に見られるように、大きな流れが物体に衝突したとき、小さな渦流ができるようなメカニズムが、台風と竜巻のような関係で、生じることはないのだろうか。関東地方、栃木県の地上の形状、平地、山地、川などが影響したのでは・・・。

2014年8月10日日曜日

台風11号と「HIDDEN SINGER3」前舞台

朝から土砂降り。しばらく止んでまた降りだす。そんな繰り返しに、午後には強風が加わり、やがて、風だけが間隔をあけて吹くようになった。
鉱物採集に行く途中にある、(Outer rain bandよりOutかもしれない)栃木県の或る町に強風が吹き、まるで竜巻に襲われたようだ。明日、地元気象台が調査するという。もしかしたら、台風来襲と合わせて竜巻がセットされたかもしれない。
今日一日、天気不安定なため外出もままならず、久し振りに整理整頓にはげむ。

お話し変わって

いよいよ今月16日(土、午後11時~)放送される、JTBCの「HIDDEN SINGER(히든싱어)3」の前舞台として、「9日(土)放送されたJTBCの『HIDDEN SINGER3』では、イ・ソンヒが歌まね能力者の声を聞く姿が映じられた」と、WOW韓国経済TVの記事「HIDDEN SINGER3 イ・ソンヒ出現…歌まね能力者シンクロ率に、衝撃(mental崩壊)『どれくらいぴったりなんだ・・・』」(8/10)は、番組内の様子を次のように報じている。

(本ブログ関連:”HIDDEN SINGER”)

(アンダーラインの歌手について不案内で・・・)
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イ・ソンヒが出るという消息(ニュース)にフィソン、キム・ジョングク、ペク・チヨン、VIBE(ユン・ミンス、リュ・ジェヒョン)は驚きを表わした。

続いて、あるスタジオで、キム・ギョンホ、ペク・チヨン、イム・チャンジョンなど、「HIDDEN SINGER」に出た歌手が一緒だったし、キム・ギョンホは「一小節だけうまくやれば良い」と注意深く助言を示した。

引き続き、イ・ソンヒは、キム・ギョンホ、イム・チャンジョンなどとコラボレーション舞台を披露した。この後、イム・チャンジョンとペク・チヨンはイ・ソンヒの歌に涙を流してしんとさせた。

イ・ソジン、ソン・シギョン、イ・スンギ、シン・ドンヨプなどが歌まね能力者の声を聞いて驚き、特にソン・シギョンは、「イ・ソンヒ先輩が6回驚かれた」と話した。イ・ソンヒさえ混乱に陥り、シーズン3の初回に対する期待感を高めた。

HIDDEN SINGER3のイ・ソンヒ出演の消息(ニュース)に、ネチズンは「HIDDEN SINGER3 イ・ソンヒ、その方が来られた(=聖書的表現)」、「HIDDEN SINGER3 イ・ソンヒ、わっ 冗談じゃないよね」、「HIDDEN SINGER3 イ・ソンヒ、最強チーム」などの反応を見せた。
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2014年8月9日土曜日

ノロノロ台風

テレビの気象予報士が、四国・紀伊半島に迫りつつある台風11号(先月末29日発生)に、「ノロノロ台風」(20Km/h程度)と特徴づけている。この台風、強風・豪雨を撒き散らしながらも、天気図上では一向に先へ進もうとしない。そのためか、都下にある当地は、台風11号から遠距離のため、一日中曇り空のまま、・・・図書館から外へ出ると、道端が濡れていたが、はや!乾き始めていた。どうやら一瞬の雨だったようだ。

今夜から明日未明にかけて、台風11号は四国上陸の恐れがあるとのこと。平年でも雨量の多い三重県に、今台風の(Outer rain band)ため、大雨特別警報が発せられたという、心配だ。

ところで、気象庁の「気圧配置 台風に関する用語」には、ノロノロ台風という用語は載っていない。どうやら公式用語ではないようだ。テレビ各局で使っているので、一般的表現ということか。

将来、亜熱帯化が進むといわれるが、そのとき、今の台風はどのように変化しているのだろうか・・・規模、進路など気になるところだ。


* 上記の( ):テレビ朝日の気象解説(8/10)を付記した。

2014年8月8日金曜日

イ・ソンヒの「秋の風」

イ・ソンヒは、デビュー翌年、立て続けにアルバムを1、2集とリリースした。しかし、2集に収録の「秋の風(カルパラム、갈바람)」(1985年、作詞チョン・ウニ、作曲ナム・クギン)で厳しい局面(下記参照)に直面したものの無事切り抜けた。聞くことのできるものは、難色なく美しい曲に当時生まれ直しものだ。
後に、2004年、彼女の20周年記念コンサートで歌った同曲は、突き抜けるような硬質さが薄れ、透明度が増していた。その音質も良い映像がYoutubeにあったが、残念ながら今は視聴できない。

(本ブログ関連:”立秋”)


「秋の風(カルパラム)」

小さな胸にこんなに、しみじみ恋しさ残して
去ったあなたは風、寂しさ呉れた「カルパラム」
今でも目元を巡る、あなたの暖かだったあのまなざし
こころ、何度も何度も、恋しい翼を広げさせるよ

*ああ、あなたは「カルパラム」、雲を作る「カルパラム」
ああ、あなたは「カルパラム」、私のこころ奪った「カルパラム」

小さな胸にこんなに、しみじみ恋しさ残して
消えたあなたは風、寂しさ呉れた「カルパラム」

(*以下繰り返し)

(Youtubeに登録のBread Feetに感謝)

(参考)
上掲のYoutubeに、「(最初)この曲はキム·ヨンジャが83年に発表した曲である『愛の迷路』とリフレイン部分があまりにも似ているという理由で盗作判定を受けました」という登録者の記述がある。このYoutubeは、修正した曲である。

2014年8月7日木曜日

立秋2014

2020年の東京オリンピックは、ちょうど今頃開催とのことで、テレビの天気予報のコーナーで話題になることがある。1964年*の東京オリンピックは10月中旬の秋空に行なわれたが、次回2020年は、熱中症の多いこの時期だ。本当に大丈夫だろうかというのだ。

(*) 1964年、東京オリンピックの年に、イ・ソンヒが誕生している。

それにしても、昔と比べて同時期、今の暑さは厳しい。雨の降り方も激しく尋常でない。温暖化のせいもあるだろう、亜熱帯化がひしひし迫って来ているように感じてしょうがない。

とはいえ、暦の上では、今日は二十四節気の「立秋」、秋の入り口に立つことになる。
「古今集」秋上の巻の始めに、藤原敏行朝臣が秋立つ日によんだ次の歌がある。教科書で学んだからか言葉の通り馴染みやすく、子どもにも何となく秋の気配を感じる詩心を湧かせてくれた。

「秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」

子どものころ、遠くに聞こえた秋の風も、若者には正面から吹いて来るようになり、このごろは、後ろにその気配を感じる。歳とともに、秋の風は自然にだけでなく、人生の節目にも趣を変えて吹く。

(本ブログ関連:”2012立秋”、”2013立秋”)


(追記)
図書館帰りの道、辺りの空気は相変わらず暑くて重い。見上げると、明るい陽射しが残る青い空に浮かんでいる雲が、天空に張り付いているように見える。高層の雲に、はしゃぎたくなるのは何故だろう。

2014年8月6日水曜日

イ・ソンヒ 「HIDDEN SINGER」(シーズン3): 8月16日(土)放送

イ・ソンヒの公式ホームページ<スケジュール>に、彼女が出演するJTBC「HIDDEN SINGER(히든싱어)」(シーズン3)の放送日が、8月16日(土)と記されている。(放送時間帯は、午後11時過ぎか)

(本ブログ関連:”HIDDEN SINGER”)

JTBCの視聴方法については、ネット上に上手い方法が解説されているので、それに従って試してみよう。

2014年8月5日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 仏国寺、石窟庵

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/30)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第66回として、慶尚北道慶州市の仏教遺跡、新羅時代建立の「仏国寺(불국사)」(最盛期の8C)と「石仏寺(석불사)」(現在の「石窟庵(석굴암)」、8C~13C)にまつわる話を紹介した。

始めに、仏教遺跡の仏国寺と石窟庵にまつわる、大城(대성)の逸話の紹介から次のように始まった。
・新羅時代(503年~935年)、牟梁(모량)里(리:村)に大城という男の子がいた。貧しい家に生まれた大城は、僧侶の教えを聞き幸せを祈り布施するため、母を説得して唯一の畑を処分した。しかし、幸せに成るどころか、やがて命を落とす。同じ頃、隣村の金文亮(김문량)の家に一人の赤坊が生まれた時、空から「牟梁里の大城という子をこの家に任せる」という声が聞こえた。生まれた赤坊の手には「大城」の文字があった。(亡くなった)大城の母親と一緒にこの赤坊を育てた。
・(生まれ変わりの)大城は、現世の親のために仏国寺を、前世の親のために石窟庵を立てた。

▼ 「赤い花、赤い心(붉은 꽃 붉은 마음)」を聴く。児童合唱、曲調は童謡・・・今様である。

次に、「吐含山(토함산)」と、仏国寺の「無影塔(무영탑」と「多宝塔(다보탑)」について、次のように紹介された
・新羅の頃、仏国寺と石窟庵が位置する吐含山が神聖視された。大きく毀損されず美しい姿を今も保っている。仏国寺の、無影塔とも呼ばれる釈迦塔(석가탑)と、美しい飾りが特徴の多宝塔が有名。

▼ 創作曲「無影塔」の4楽章の演奏を聴く。重々しくコムンゴの弦が響く・・・今様である。

最後に、インドの仏教遺跡の石窟との関わりと違いについて次のように触れられた。
・岩をくりぬいたり、壁面に刻み出したりした(大規模な)石窟に、インドのアジャンター(紀元前1C~紀元後2C、5C後半から6C頃)やエローラ石窟(5C~7C)があって、中国を経て伝わった。仏国寺と石窟庵の場合、花崗岩を利用して人工的に洞窟を作ったのが大きな違いだ。

▼ 創作曲「沈香舞(침향무)」をカヤグム演奏で聴く。伝統の香りして、飾り気のない音色にしばし耳を傾ける。

2014年8月4日月曜日

最初のこと

親の、多分、母親の言葉を覚えて、幼児は自分の声(言葉)を発することができる、といえば当り前だが、そのとき母音について、最初に聞いた母音の種類だけ記憶する。いいかえると、それ以外の母音は排除される。母国語はそうやって固定するのだろうが、後に他国の言葉に馴染もうとすると、母国語以外の母音や子音が出てくるので、習得が大変だ。これも当り前のこと。

味覚もそうだ。子どもの頃に食べた風味、食感は忘れられない。文化によって、食習慣に齟齬が発生した場合、ヤッカイな問題が発生する。

雪に多数*の単語を持つイヌイット語、雨に複数の言い回しがある日本語。自然と触れ合う生活の中でこそ意味がある。生活環境が変われば、言葉の持つ実感が、そのまま伝わっていくのか気になる。

(*) 多数ではないという話しもあるけれど・・・すっきりした専門家の解説が欲しいものです。

音はどうだろう。例えば、風の音にどれくらい名前が付いているか知らない。風について、単独で考えるようになったのは、もしかしたら天気予報のせいかな。

音楽についていうと、イ・ソンヒの「Jへ」を聞いたとき、以前に最初に聞いた他の歌手のカバーと比べて、美しさ(透明感、共鳴感)が明らかに違っていた。この場合、最初に聞いたものが最も良い(曲のイメージが決まってしまう)とは限らない例だ。

2014年8月3日日曜日

「バラ」(最も好きな花)

春に好きな花は、「レンギョウ(連翹、개나리)」という韓国で、一般的な花の嗜好について、「バラ」が最も好まれるとういう調査結果が、ニューシスの記事「韓国人が最も好きな花は『バラ』」(7/30、イ・サンテク記者)で報じられている。(順位を見やすく表示した・・・なお、先月末発表であるが、調査時期をネット上で確認できず)

(本ブログ関連:”「春」といえばどんな花が思い出されますか?”、”バラ(장미)”)

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(韓国)国民が最も好きな花は「バラ」となった、同様に、野生花として思い浮ぶ花では「タンポポ」が指された。

(7月)30日、韓国農村経済研究院(한국농촌경제연구원)と国立樹木園국립수목원)によれば、野生花に対する国民意識を調査した結果このようになった。
・対象: 成人の男女1000人(標本誤差±3%ポイント、95%信頼水準)

★野生花として浮び上がる花:
・「タンポポ(민들레)」(157人)
・「オキナグサ(翁草、할미꽃)」(82人)、
・「ツツジ(つつじ、진달래)」(61人)、
・「レンギョウ(개나리)」(56人)、
・「スミレ(제비꽃)」(53人)、
・「ムクゲ(무궁화)」(52人)、
・「ツツジ(クロフネツツジ、철쭉)」(49人)、
・「エノコログサ(강아지풀)」(34人)
周辺で簡単に見ることができる花が上位を占めた。

★購入する種類と浮び上がる花:
・「ケマンソウ(금낭화)」(29.6%)
・「オキナグサ(翁草、할미꽃)」(20.4%)
・「アヤメ(붓꽃)」(17.5%)
・「カンゾウ(忘れ草、원추리)」(15%)
・「スズラン(은방울꽃)」(15%)

★一般的花と野生花を網羅した、合計48種を対象にトーナメント方式で理想花を分けるいわゆる「理想花ワールドカップ」:
・「バラ(장미)」
・「フリージア」
・「チューリップ」
・「コスモス」
・「ラベンダー」
農経研は上位5位中に含まれた花は全部認知度が高い導入種だと説明した。

★これは去る2011年、韓国ギャラップが調査した花選好度結果とも似ている。当時調査では、
・「バラ」(41.4%)
・「フリージア」(7.5%)
・「キク」(5.7%)
・「ユリ」(4.4%)
・「カスミソウ」(4.3%)
・「チューリップ」(2.7%)
・「レンギョウ」(2.6%)
・「ムクゲ」(2.2%)
・「モクレン」(2.2%)
・「コスモス」(2.1%)

2014年8月2日土曜日

イ・ソンヒの「バラ」

イ・ソンヒには、バラをタイトルにした13集所収の「バラ(장미)」(2005年、作詞作曲イ・ソンヒ)がある。このラテンの曲調に合わせて踊るダンサーを傍らに、イ・ソンヒが赤いドレスで歌う姿が印象的だったが、そのYoutube映像を見ることができなくなったのは残念だ。

バラは、「情熱」の花言葉を持つが、あわせて聖母マリアの象徴でもある。バラには近寄り難い気高さがある。そして香りは穏やかで人の心を癒す。
バラの赤い花を見るとき、力強い意志を与えてくれるように感じる。落ちつきと芯あるバラの花弁と香気は、それだけに、若い人よりも、時を重ねた人にこそ相応しいように思う。

(本ブログ関連:”バラ(장미)”)


あなたにバラを渡す
その赤い香気、あなたに伝える
私を忘れて眠る夜に
あなたの部屋いっぱいに、バラの花の香気が広がるまで

私たちの愛で生きよう
短い生涯を、夢見るようにしよう
二度と来ないこの瞬間に
愛する時間は、あまりあるではないか

一瞬としても、およばぬとしても
その喜びにひたってみるべきでないか
生きてみて、胸がときめく
時が多くないことを、よく知っているから

その先が痛みだとしても
両の手を広げて、あなたを抱こう
愛しよう
生きてみて
私たち二つの心、熱くなろう


あなたに口づけしたい
ああ、その唇はどれほどうっとりするだろうか
太陽の下、柔らかな花びら
さらに赤く染まっていくのね

愛と憎しみの両方を持って
風の最後にあなたのすべてを預けて
大きくなっていくあなたの熱望は
遥かその昔の、草原を描いているのか

その先が痛みだとしても
美しく咲いたのね
風に触れて
花びらが散るとても
そのこころは、熱く咲いて散る


(Youtubeに登録のCoffee Letterに感謝)

2014年8月1日金曜日

甘熟 バナナラテ

地元の図書館は造りが古く、全館一斉の空調で、部屋ごとのコントロールが効かない。そのため、読書室は夏は涼し過ぎ、冬は温まらぬといった按配だ。しばらく滞在したが、体が芯から冷えてしまい、隣り街の図書館へ場所を変えようと外に出て驚いた。午後の陽射しは目を眩ますように容赦なく、熱射は腕を刺すように暑かった。

隣り街の図書館は、大規模な読書室にもかかわらず、既に満員だった。こちらの施設は新しく、空調も穏やかなので、夏休みに自宅で勉強中の学生たちが一斉に逃げ込んできたようだ。同じフロアのロビーはオープンスペースになっていて、フリーデスクがいくつも並んでいるので、そこで読むべきものを読むことにした。

帰り道、コンビによったところ、バナナ味の乳飲料が目に入った。タカナシ(高梨乳業)の紙パック入り「甘熟 バナナラテ」(果汁5%、500ml)だ。今回、コンビニで氷(ロックアイス)を購入したので、オンザロック?で飲んでみた・・・その分、甘さは控えめになるが、乳飲料のまろやかさと、(昔懐かしい)バナナ風味が口中に広がる。かすかに、バナナ特有のイガイガ感も喉に残る。

パッケージに、バナナの表皮にできる黒い点を「シュガースポット」といって、「熟して甘くなってきている印です!!」と解説が記してあった。

バナナ味の巡礼はまだまだ続く。

(本ブログ関連:”バナナ”)

2014年7月31日木曜日

「孝行ラジオ」販売業者に判決出る

韓国では、携帯ラジオ+デジタル・プレイヤー機能を合わせ持つ、安価な「(親)孝行ラジオ」と呼ばれるものが流行っている。孝行の名が示す通り、親へのちょっとしたプレゼント品として、もらった老人たちにとってもアウトドアで楽しむ便利な音楽ツールになっている。

デジタル・プレイヤーに使う、MP3音源を収録したSD(TF)カード販売が大きな問題になっている。実は、1枚のカードに収められた500~5,000曲が、CDと比べると驚くほど安く販売されているのだ。

音源(トロット曲)を制作、発売する音楽業界にとって影響が大き過ぎたため、今回その違法性に対して、ついに実刑が科せられることになった。ニューシスの記事「『孝行ラジオ』違法です、SDカード流通業者実刑」(7/23、イ・ジェフン記者)は、孝行ラジオの実態と影響、判決内容を次の通り報じている。

(本ブログ関連:”「孝行ラジオ」”)

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「孝行ラジオ」に挿入されているマイクロSDカードに大量の音源を不法に複製、販売した流通業者に実刑が宣告された。

韓国音盤(レコード)産業協会によれば、最近、ソウル中央地裁刑事15単独裁判部は、SDカードに音源を不法複製して販売した流通業者に懲役8ヶ月・執行猶予1年、社会奉仕命令120時間を宣告した。

孝行ラジオはラジオ形態のプレーヤーだ。数千曲が不法複製されたSDカードを挿入すれば、きりなく聴取することができる。

裁判所は、不法SDカードを大量に市中に流通した流通業者Lに、「創作の成果に対する権利を保護して著作物の公正な利用を図ろうとする著作権法の趣旨に照らして罪質が良くない」とし、「犯行規模が大きく、一切の反省をしない点」などを理由に、このように宣告した。

一方、音産協は、今回の事件と関連して2012年から証拠収集などをしてきた。昨年11月、文化体育観光部の著作権保護課と特別事業警察官は、家宅捜索を通じて不法SDカード流通会社4ヶ所を刑事立件した。

協会関係者は、「孝行ラジオの主消費層である老齢層の、購買行為よりも、コンテンツに対する接近性(アクセス)が容易にできない点を悪用した流通業者の悪意的な行動(の方)が問題」としながら、「営利を目的に不法音源を専門的に流通する事業者によって、残っていた成人歌謡市場は完全に崩壊してしまった」と話した。

最近では、トロット曲だけでなく、海外ポップソング、著作権がある賛美歌など、多様なジャンルの音源が数千曲ずつ侵害されるなど、その被害が深刻な水準」と付け加えた。
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2014年7月30日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 川漁

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/23)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第65回として、川で魚を捕る「川漁(かわりょう)(천렵)」にまつわる話を紹介した。

始めに、漁労(川漁)をしながら自由に暮らす、学問に優れたソンビの生活について、次のように説明された。
・漁労には、それを生業とする漁師の他に、ソンビが隠遁生活しながらする場合もあった。生活がかかる漁師は、たくさんの魚を捕って高値で売りたい。一方、ソンビは、魚は捕れても捕れなくても構わない、ただ自然の中で過ごすのが目的で、どこにも拘束されない自由な人々であった。昔は、このように自由な暮らしこそ、ソンビにとって最高の老年と言われた。

▼ 自由な暮らしの喜びを歌う「魚父辞(어부사)」を聴く。山よりも川がいいとノンビリとした風情で・・・今様である。(屈原の「漁夫之辞」じゃない)

次に、農民も川魚獲りに行ったことを歌うフィモリ雑歌「六七月(육칠월)」について、次のように紹介された。
・家族や友人と美味い料理を楽しむため、川に向かう農夫もいる。にわか雨が通り過ぎると、農夫は農機具の代わりに釣りの道具を整えるが、雨具がない昔、雨よけ笠をかぶり蓑を着て出かけた。早いテンポで歌うフィモリ雑歌「六七月」の曲中、そんな姿を歌う。
・畑仕事で手が空かぬ農夫は、通りかかった男の子を呼び止め、自分の代わりに魚を獲ってうちに届けるよう頼む。ついでに、カボチャを入れて鍋料理を用意しておくよう妻に伝えて欲しいと言うが、男の子は機嫌が悪いのか、きっぱりと断る。自分も仕事が山積みで、夜は勉強までしているから忙しいという。鍋を分けてやるかして、うまくなだめるしかない。

▼ フィモリ雑歌「六七月」を聴く。農夫が頼んだのは牛追いの作男(少年)のようで・・・テンポ軽く次々と続く。

最後に、避暑を兼ねて農民が川漁した風俗を、次のように説明された。
・夏は、農夫にとって休む暇もない時期だ。強い日差しの中で働き続ければ倒れるかもしれぬ。だから夏は、早朝から朝方までや、日暮れる頃から仕事を始めたりした。それでも耐えられぬ暑い日は、村中集まり水遊びに出た。小川に足を浸して魚を捕り、辛い鍋料理を作り食べた。これを川漁と言う。
・片隅に石や木の枝を集めて、そこに窯をかける。また、川に網を張り、魚が捕れるのを待つ。足を浸して遊ぶうち、しばらくすると魚が網に掛かる。風が気持ちいい日には魚もよく捕れると言う。

▼ チャルメラのような「太平簫(別名:セナプ(새납))」を長尺に変化させた現代の管楽器「チャンセナプ(장새납)」の演奏で「渓谷(계곡)」を聴く。渓谷に北風が吹くよう・・・。今様である。

金寶愛さん、川辺でも辛い鍋料理がよさ気とのこと・・・そうなんだ。

2014年7月29日火曜日

「江辺歌謡祭」デビュー以来30年

今日は、イ・ソンヒが音楽祭にデビューして、ちょうど30年目にあたる。

1984年7月29日に、イ・ソンヒ(1964年12月14日【旧暦11月11】~)が(満)19歳のとき、第5回MBC「江辺歌謡祭(강변가요제)」に、仁川専門大学のサークル「4幕5場」を代表して、イム・ソンギュン(임성균)とのデュエットで「Jへ(J에게)」(作詞作曲イ・セゴン)を歌い大賞受賞した。これを機会に、イ・ソンヒはソロとしてデビュー、翌1985年に音楽界へ躍進、地球レコードよりアルバム第1集を発表する。

(本ブログ関連:”江辺歌謡祭”)


(Youtubeに登録の010tmehakに感謝)

江辺歌謡祭から、以来30年を記念して、今年4月にソウルの世宗文化会館大劇場で「歌うイ・ソンヒ」コンサートを開催、その後、全国ツアーを展開している。

・ソウル04.18-20: 「世宗文化会館」  ★4.19レポート
・大邱05.10-11: 「大邱エックス5階コンベンションホール」
・蔚山05.24-25: 「蔚山東川体育館」
・光州06.07-08: 「金大中コンベンションセンター」
・城南06.14-15: 「城南アートセンターオペラハウス」
・釜山06.28-29: 「KBSホール」
・富川07.12-13: 「富川室内体育館」
・全州08.30-31: 「韓国ソリ文化の殿堂 モアク堂」
・大田10.04-05: 「忠南大学正心華国際文化会館正心華ホール」

(本ブログ関連:”30周年”)

2014年7月28日月曜日

睡魔

若い頃、図書館で読書や学習を始めようとするとき睡魔に襲われ、しばしまどろんだ後、急に頭の中に涼しい風が吹くようなスッキリした感になる。それからは、読書や学習が軽やかに進んだものだが、歳をとるとそうはいかない。もやもやしたまま、更にもやもやする。いつまでたっても、清朗な気分にならないのだ。

気分転換に、図書館の書棚からおもしろい本を探す。黄表紙の「桃太郎後日噺」(朋誠堂喜三二)を見つけて、挿絵をながめながら言葉がきを楽しむ・・・もちろん、注釈付きで。

桃太郎が連れてきた鬼と、老父母の下女との恋に横恋慕する猿の醜さもあるが、しまいには娘道成寺に変転したりして、ドタバタな展開もいいところ。

ネットに、この噺を史実の人間関係に即して説明するものがある。当時のひとには、何を風刺しているのか分かっていたのだろう。作者の朋誠堂喜三二が秋田の佐竹藩の藩士というのもおもしろい。佐竹藩は上から下まで開放的だったのか、器用な生き方ができたようだ。秋田は、歴史的に見て、東北の他県とは違った独特なものを感じる。

2014年7月27日日曜日

(資料)2014上半期チャート(GAON)

韓国のガオン・チャートは、2014年上半期のランキング集計結果を、同サイトで発表している。
その中で、アルバム部門について見ると(元表は100位まで)、イ・ソンヒが今年3月25日発表した公式アルバム第15集「SERENDIPITY」は、39位の順位を占めている。若手歌手が上位多勢のなかで、自身の音楽的確立のため、試行を止まないイ・ソンヒの姿勢は大きな道標となっている。

(本ブログ関連:”(資料) イ・ソンヒ 伝説を超える”、”(資料)デビュー30周年迎えた「サニー・オンニ(お姉さん)」”)

それにしても、韓国のイ・ソンヒファンのみな様方、彼女のアルバムをしっかり購入しましょう。私は、第15集「SERENDIPITY」を3つ持っていますよ。(1つは新大久保のCDショップで、2つはサイン入りをコンサート会場で)

                        【ランキング集計: 国内出荷量( - 返品量)を基準に集計】
Ranking Title / Artist Gaon Count Production
1 EXO-K|중독 (Overdose) 386,383 Kt music
2 EXO-M|上瘾 (Overdose) 285,078 Kt music
3 동방신기|Tense 197,172 Kt music
4 소녀시대|The 4th Mini Album `Mr.Mr.` 159,007 Kt music
5 인피니트 (Infinite)|Season 2 158,091 로엔엔터테인먼트
6 비원에이포 (B1A4)|Who Am I 126,702 포니캐년코리아
7 씨엔블루 (CNBLUE)|Can't Stop 113,338 CJ E&M
8 동방신기|The 7th Album Repackage `수리수리 (Spellbound)` 109,763 Kt music
9 B.A.P|First Sensibility 104,528 로엔엔터테인먼트
10 비스트 (Beast)|Good Luck 88,800 Universal Music
11 방탄소년단|Skool Luv Affair 75,178 로엔엔터테인먼트
12 엑소 (EXO)|정규1집 리패키지 XOXO (Kiss Ver.) 74,226 Kt music
13 투하트(우현&키)|1st Mini Album 73,463 로엔엔터테인먼트
14 빅스 (VIXX)|Eternity 72,385 CJ E&M
15 슈퍼주니어-M (Super Junior-M)|Swing 63,173 Kt music
16 2NE1|2NE1 NEW ALBUM `CRUSH` 62,132 Kt music
17 태양|RISE 52,859 Kt music
18 에이핑크 (Apink)|Pink Blossom 51,551 로엔엔터테인먼트
19 엑소 (EXO)|12월의 기적 (Miracles in December) (Korean Ver.) 51,272 Kt music
20 김재중|WWW 화장을 지우다 50,000 에이앤지모즈
21 EXO-K|`MAMA` EXO-K The 1st Mini Album 44,444 Kt music
22 GOT7|Got it ? 44,409 Kt music
23 S.M. THE BALLAD|S.M. The Ballad Vol.2 Breath (Korean Ver.) 41,007 Kt music
24 Various Artists|Frozen OST (Deluxe Ver.) 40,998 Universal Music
25 갓세븐 (GOT7)|GOT♡ 38,505 Kt music
26 비 (Rain)|Rain Effect 37,616 로엔엔터테인먼트
27 비투비 (BTOB)|뛰뛰빵빵 34,840 Universal Music
28 Various Artists|Frozen OST 33,387 Universal Music
29 B.A.P|Unplugged 2014 29,986 로엔엔터테인먼트
30 아이유 (IU)|꽃갈피 29,027 로엔엔터테인먼트
31 EXO-M|`MAMA` EXO-M The 1st Mini Album 28,900 Kt music
32 악동뮤지션 (AKMU)|PLAY 28,895 Kt music
33 엑소 (EXO)|XOXO (Kiss Ver.) 28,812 Kt music
34 김광석|김광석 Best 27,364 CJ E&M
35 블락비 (Block B)|Jackpot (Special Edition) 25,043 CJ E&M
36 동방신기|The 4th World Tour "Catch Me" Live Album 24,986 Kt music
37 Various Artists|별에서 온 그대 OST 24,368 로엔엔터테인먼트
38 빅스 (VIXX)|Voodoo 24,260 CJ E&M
39 이선희|SERENDIPITY 23,784 로엔엔터테인먼트
40 엑소 (EXO)|十二月的奇迹 (Miracles in December) (Chinese Ver.) 22,194 Kt music

2014年7月26日土曜日

みそぎぞ夏のしるしなりける

百人一首の最後から3番目の98に、旧暦6月30日の今日にちなんだ、従二位家隆(藤原家隆)の次の歌がある。まさにこの禊祓(みそぎはらえ)の時期、夕暮れに流れる風と小川に夏の気配を感じると詠嘆する。

風そよぐ 
ならの小川の 
     夕(ゆふ)ぐれは
みそぎぞ夏の
     しるしなりける

風そよぐ
イ・ソンヒの代表曲「Jへ」は、「J, 스치는(すれすれに通り過ぎる、かすめる) 바람에(風に)」から始まる。この(頬を)かすめる風について、いろいろなチャレンジ(訳)をネット上に見たが、「かすめる」とか「かすむ」など言葉を越えられないのに対して、作詞家の三佳令二の歌詞はさらりと、「そよぐ風に」と言葉を配している。やはり、プロは凄い。

なら(楢)の小川(をがは)
「京都市北区、上賀茂神社の御手洗(みたらし)川。」[歌枕]【広辞苑(電子版)】
Youtubeを「ならの小川」で検索すると、いくつか該当すると思われる風景が見当たる。川幅は数m程度、まるで唱歌「春の小川」に出てくる小川のようだ。川筋は木々(楢?)に囲まれ整備されているよう。南下して加茂川に合流する。

みそぎ(禊)
「身に罪または穢れ(けがれ)のあるときや重大な神事などに従う前に、川や海でを洗い清めること。」【広辞苑(電子版)】
契約や原罪もない神道世界でも、人生に何となくけがれ(穢れ)を負っているよう感じる。人は心に澱が溜まるようで、日があらたまるとき、洗い清める(禊祓(みそぎはらえ)する)ことをする。(旧暦)6月30日、一年の半分も終わるときに、「六月禊祓」するが、現在は新暦に合わせているようだ。