今朝のNHKテレビの情報番組で、気象予報士の方から「三大香木」のクイズが出された。ヒントとして、パネルに「春(ジンチョウゲ)」があり、残りの「夏(?)」、「秋(?)」について問うたものだった。花から香りを発する樹木を想い描いても、季節と合わせると戸惑う。寒い冬を乗り切った早春の「ジンチョウゲ」は季節と一致するのだが・・・。
花の香り
三大香木の正解は、春の沈丁花(ジンチョウゲ)、夏の梔子(クチナシ)、秋の金木犀(キンモクセイ)の3つで、春・夏・秋それぞれの季節に、強い香りの花を漂わせる。散歩で見つけることができる身近な樹々だ。
● ジンチョウゲは、小学校の生垣に並んだ「カイヅカイブキ」(ヒノキ科)の隙間に植わっていたが・・・なぜか伐採されてしまった。赤を滲ませた白い小さな花(萼片)の集まりがあちこちに咲く。花期は2~4月。
● クチナシは、公園入口に、気付けばそこに居るようにひっそり植わっている。白い花弁が咲き、香りは他と比べて穏やかで、爽やかである。花期は6~7月。
● キンモクセイの樹高は、ジンチョウゲが1~1.5m、クチナシが1~3mと比べて、とても高く、10~18mに達する。「江戸東京たてもの園」入口の両側に立つキンモクセイは圧巻で、オレンジ色の小花が房状に集まり、木全体を飾る。花期は9~10月。
■ Youtube(登録: high_note Music Lounge)
「春よ、来い - 松任谷由実(フル)」
ー https://www.youtube.com/watch?v=gol5dFrv4Ao
木の香り(香木)
ところで、樹自体が香りを発する<香木>については、名前を聴いたことがあるが、嗅いだ記憶は朧ろだ。とても高価なもののようで、線香などを通じてありがたみを感じただけかもしれない。Wikipediaに、次のものがあげられている。
● 白檀(ビャクダン): 熱を加えなくても香気を発する特徴があり、線香のほかか、数珠や扇子、仏像等の工芸品に使用されているそうだ。
● 沈香(ジンコウ): 白檀とは異なり熱を加え焚くことで放香するそうだ。
● 伽羅(キャラ): 沈香の最高級品[だそうだ。
香道
聞いたことはあるが接したことのない趣味に「香道」があり、上記の白檀、沈香、伽羅は重要な香木として扱われているという。ただし、貴族的な高踏趣味のようで、近づくには気が引ける。
ー AIのGeminiに聞くと、入門で数万円、本格的に始めると数十万円から数百万円以上とのこと。