定例の、自然観察会(わりあい植物に目を向ける)と、野鳥観察会(探鳥会)は、それぞれフィールドを隣接する公園に分けて実施している。今回、野鳥観察をもっぱらにする公園で、地元の文化協会主催の「桜と春の生きもの観察会」*(10:00~11:00過ぎ)に参加した。
(*)観察会:<サクラの品種や樹々> と <スミレなどの野草> を中心に植物観察した。
薄曇りながら温かく(16.5℃)、小雨の心配も杞憂に終わり濡れることはなかった。今回、公開のイベントのため、年配者が多数集った。一方、ガイド役は若手で、テンポよく公園を巡った。
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ヤマザクラ(サービスセンター前) |
観察の集団にしばしば遅れることがあり、ガイド氏の説明を聞き逃したり、聞き間違ったことがあるかもしれないが次に列記する。
サクラ
・園内に40種、約1,000本ある
ー 早咲き(12月~):カンヒサクラ(寒緋桜、濃紅色)、ジュウガツサクラ(十月桜、淡紅色~白色)
ー 遅咲き(4月~):ヨウキヒ(楊貴妃、淡紅色)、ウコン(鬱金、淡黄緑色)、ギョイコウ(御衣黄、黄緑色)
・サクラの種類は、在来種8種(ヤマザクラ、オオシマザクラなど)を交配することにより約400種ある。
・ヤマザクラは、国分寺崖線の雑木林にある。
・オオシマザクラの花の顎下部分を切って舐めるとかすかな甘さを感じた。葉は桜餅に使用。
ー 嘴(くちばし)の長い、ヒヨドリやメジロは、花の中心部に嘴を差し入れて蜜を吸う。
ー 嘴の短い、シジュウカラは、花の横から子房に穴を開けて密を吸うため、花を落とすことがある。
・ソメイヨシノは、江戸末期~明治初期に作られた。
野草
・タチツボスミレが、歩道と路面の角に花を咲かせているのが見られるのは・・・。
ー アリの巣が近くにある
【Googleの Search Labs(AI)による概要】
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タチツボスミレの種子にはアリが好む付着物(エライオソーム)がついており、アリが巣まで運んでいきます。アリは巣の中で付着物をはずした後、種そのものはゴミとして巣の外へ運び出します。このように、スミレ類はアリにタネを運ばせることによって、より遠くまでタネを分散させています。
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・ニリンソウ、フデリンドウを外来雑草から守るため、公園に群生地の囲いを設けている。
タチツボスミレ(写真左)、ニリンソウ(写真中央)、フデリンドウ(写真右)