KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/11)に、人物シリーズ36回目として民謡歌手、崔允瑛(チェ・ユニョン、최윤영)を紹介した。
まず、韓国の(4つの種類に分けられる)民謡の復習から始まった。
・京畿民謡: アリランのメロディーが代表的な、ソウル中心の地域に伝わる民謡。他の地域の民謡に比べ、澄んだきれいな声で歌われ、軽快なリズムが特徴。
・南島民謡: 南の地方で歌われてきた民謡。京畿道地方の民謡に比べ、その歌う声は太く低く、心の底に響くような印象を与える。この地域は歌のふるさととしても有名で、今でも多くの民謡が歌い継がれている。
・東部民謡: 韓半島を縦断する太白山脈の東側に位置する咸鏡道、江原道、慶尚道地方で歌われてきた民謡。この地方の民謡は比較的、強弱やメロディー変化が激しく、どこか物悲しい印象を受けるのが特徴。
・西道民謡: 黄海道と平安道地方に伝わる民謡。鼻にかかった声で歌われ、長短(チャンダン:リズム)が一定ではなく、不規則に変化するのが特徴。
(本ブログと具関連:"民謡")
▼崔允瑛の歌による西道民謡をアレンジした「桃花、君を描いて(도화 널 그리며)」(ギター伴奏)を聴く。民謡というかフォークソングの方がふさわしいような・・・。
崔允瑛について次のように紹介された。
・国楽と無縁の普通の会社員から、ある日民謡のレッスンに通うになり、本格的に京畿民謡を学ぶ。
・現在、自宅のある慶尚道地方(嶺南地方)で忘れ去られつつある民謡を発掘する仕事に従事しているという。
▼崔允瑛の歌による「秋江(チュガンイ、추강이)」を聴く。唱法も旋律もフォークソングになっているような・・・。
▼崔允瑛の歌による「アブレスナ(トムソソリ)(아부레이수나, 돔소소리)」を聴く。一番民謡風に聞こえた・・・伝統に帰るような。
(付記)
伝統音楽(宮廷音楽や民謡)を国楽と呼ぶとき、その現代化(西洋音楽化やいわゆるコラボレーション)が進むと、ジャンルをどう引き分けるのだろうと気になる。おじさんには、聴く最初に、そんな疑問が浮かんでしまうと、どうも・・・。
(追記)
毎日jpの記事「梅雨明け:四国、中国、近畿、東海、関東甲信で」(7/17)は、この地の梅雨明けを次のように報じた。
・気象庁は17日午前、四国、中国、近畿、東海、関東甲信地方でそれぞれ梅雨明けしたとみられると発表した。平年より1〜4日早い。太平洋高気圧が強まり、日本海に停滞している梅雨前線が南下しないと予想されるという。【田中龍士】