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2021年7月16日金曜日

関東甲信 梅雨明け 2021

気象庁は16日、関東甲信で「梅雨明け」したとみられると発表した。今年の梅雨明けは変則的で、四国・近畿・東海に先んじて、関東甲信以北が梅雨明けしたことになる。

(本ブログ関連: ”梅雨明け”、”梅雨入り”)

■気象庁: 令和3年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html
地方令和3年平年差昨年差平年昨年
沖縄7月2日ごろ11日遅い20日遅い6月21日ごろ6月12日ごろ
奄美7月3日ごろ4日遅い17日早い6月29日ごろ7月20日ごろ
九州南部7月11日ごろ4日早い17日早い7月15日ごろ7月28日ごろ
九州北部7月13日ごろ6日早い17日早い7月19日ごろ7月30日ごろ
四国7月17日ごろ7月29日ごろ
中国7月13日ごろ6日早い18日早い7月19日ごろ7月31日ごろ
近畿7月19日ごろ8月1日ごろ
東海7月19日ごろ8月1日ごろ
関東甲信7月16日ごろ3日早い16日早い7月19日ごろ8月1日ごろ
北陸7月14日ごろ9日早い18日早い7月23日ごろ8月1日ごろ
東北南部7月16日ごろ8日早い17日早い7月24日ごろ8月2日ごろ
東北北部7月16日ごろ12日早い7月28日ごろ特定しない

(付記)
17日の朝のラジオで、昨日(16日)関東甲信が梅雨明けしたと知り、ブログのタイムスタンプをいじって7月16日付けで登録した。

2021年7月15日木曜日

なめらかバナナプリン

早朝の雨がおさまったと思ったころ、昼になっていきなりの土砂降りに驚く。それもすぐに止んだが。このところの雨は、空が急に暗転して雷鳴まじりで、「夕立」の風情はなくむしろ「スコール」といった降り方だ。先日も帰宅途中の雨に閉口した。雲間から太陽が射しているにもかかわらず、天気雨の「狐の嫁入り」なんてものじゃない、大きな雨粒が落下してきたのだ。

雨上がりに、近所のスーパーへ菓子でも買おうと出かけ、せんべい(柿の種、チーズ味の2種)と、プリン(「なめらかバナナプリン」果汁4%)をもとめた。久しぶりにバナナ味した商品を見つけて、すぐにショッピングカゴに入れた。

ブログでは、「バナナ」への郷愁をふくめてバナナ味する食品を見つけては、食味して感想を記している。

(本ブログ関連:"バナナ")

この洋生菓子は、雪印メグミルク製の食感工房シリーズのひとつ。「なめらかバナナプリン」は、見るからにそそる黄色のパッケージに、4個のプリンが詰め合わせられている。スプーン数回で口におさまる小さな容器に入っていて、ふわふわした蒸しプリンの食感と、昔懐かしいバナナ菓子に共通の味覚をしている。

プリンでバナナ味のものは初めてだ。容器が小さくて少量なので、食感、味覚とも納得できる・・・それ以上食べると感想が浮かんでくる一歩手前で終わるといった按配である。

それにしても最近、バナナ味した菓子類が少なくなっている気がする。バナナを礼賛する世代がぼちぼち消滅し始めているからだろうかと少々ひがみ交じりの気分になる。

(追記)
ところで、これから暑くなるとバナナが早く熟成して、皮の表面に黒い斑点が浮いてくる。まさに食べごろの合図というが、一斉に現れるわけであわてて3本、4本とは食えない。そこで、皮をむきラップで包装して冷凍庫に入れておくと、冷たいバナナができあがる。夏場はこれに限る。

2021年7月12日月曜日

昼の公園広場

月曜日の公園は静かである。しばらくの長雨で、公園の小川は水面を輝かせながら滑るように流れている。梅雨に入る前、すっかり水涸れして川底を覗かせていたが、様子ががらりと変わった。おかげで、幼い子どもと一緒の母子連れが、何組も水遊びに来ている。子どもたちのはしゃぐ声が復活して、公園は元気を取り戻したようだ。

公園併設の自然観察園の横に小さな広場がある。日なたを避けて、木陰のベンチに座ってのんびり眺める。ときどき吹く風は、梅雨の中休みとはいえ 30℃に等しく気休めでしかない。

気象予報は、今週の土曜日に小雨が降り、それ以降連日晴れ間のようだ。来週、梅雨明けになるかもしれない。そうなれば、晴天と厳しい暑さがつづくことになる。

小さな広場の奥に小川に流れ込む支流がある。そこでも母子が水遊びしている。何かを見つけているのだろうか、しゃがんでいるようだ。ときどき母親の帽子と幼い子の頭が見え隠れする。なんだか楽しそうだな、秘密の遊び場所があるようだ。

2021年7月10日土曜日

ゲーム: 神経衰弱(1st)

きょうは土曜日。すっかり勘違いして早起きし、早朝の探鳥会へ出かけるまで準備して気付いた。きょうじゃない、再来週なのだと・・・。

その昔、「神経衰弱」という言葉があった。今でいう「ナイーブ」な感受性といった側面と、本格的な精神的疲弊の意味合いで「ノイローゼ」に近い側面でとらえていた気がする。Wikipediaの神経衰弱の項に、「知的労働を伴うデスクワークを行う、上流階級の人々に発生しやすいとされた。日本でもエリートの病気とされた。」という記述がある。夏目漱石の病歴があげられている。戦後になると、そういった意味合いから「神経質」という言葉が、都会的センスのように扱われたりもした。

現在、神経衰弱は神経症の診断名から消滅したそうだ。いまでは、複雑分散化しているようで、素人にはあずかり知らない。誰もが何らかの症状(かたより)を持っていると診断され、それにより行為に根拠が与えられ、いいわけになるようで少々怖い気がする。

ところで、<神経衰弱>をGoogle検索すると、まず目に飛び込むのはトランプゲームだ。記憶力を競い合うもので、複数人でよし、PC上で一人遊びもよし。
記憶力が心配なわたしは、時間の隙間をみて、ネット上の「ゲームのつぼ」サイトにある、横8列、縦4行のマス目で競う「神経衰弱」ゲーム*に最近すっかり漬かっている。
(*)神経衰弱ゲーム*: https://www.afsgames.com/mind.htm

今まで最も高得点だったのは、28対4で勝ったこと。ソフトが相手のゲームで、初級レベルとはいえ相手も様子見するのだから、スコンクとはいかないわけで、これが精いっぱいだ。


勝ったり負けたりがつづき、しまいに「これくらいにしておいてやる」と捨てぜりふを吐いたりもする。

2021年7月7日水曜日

小暑、七夕 2021

きょうは、二十四節気の「小暑(しょうしょ)」であると同時に、節句の「七夕(たなばた)」(本来旧暦の7月7日)でもある。小暑が7月6日になることもあるので、かならずしも七夕と同日に重なるわけではないのだが。

(本ブログ関連:”小暑”、”七夕”)

この後に来る「大暑」に対して、小暑は文字通り本格的な暑さのはじまりである。実際、きのうの公園散歩では、ジリジリと焼けるような日射しを感じた。きょうは、最高気温が30.4℃まで達した(先月の今ごろの8日に32.1℃となり、9日、10日とも連続して30℃を超えている)。晴れ空のもと、地元の街を巡ってみたりもした。

とはいえ、全国的に見れば、九州から関東にかけて梅雨前線による大雨被害がおさまらない。そんな中、東京の天気は晴れたり雨が降ったりと小競り合いが続いている。

今晩、お天道さまは星空まで見せてはくれなかった。夜の空は残念ながらうすい雲におおわれたものの、昼間、街中で見た子どもたちの作った七夕の飾りは、その役割を果たしたことだろう。子どもたちの願いが空に十分に届いたに違いない。


(付記)
先日、ネット書店に発注した「CD 声でわかる 山野の鳥」(日本野鳥の会)のCDが届いた(7/5)。始めから順に聞いていくと、次第になにがなんだか分からなくなってくる。そんなとき、探鳥会に新しく参加した小学生たちなら、しみ込むようにして記憶されるのだろう・・・と思ってしまう。聴き取り(聴覚)のよさは、語学力のセンスにも通じるような気がする。

2021年7月2日金曜日

半夏生 2021

きょうは七十二候の「半夏生(はんげしょう)」。二十四節気の「夏至」の期間を三つに分けた(初候、次候、末候)最後の候で、田植を終わらせる節目という。梅雨の小雨にぴったりな情景が浮かぶ・・・農事を知らぬものの勝手な妄想かもしれないが。

(本ブログ関連:”半夏生”)

小雨がつづいている。きのうはそんな合間に都議選の期日前投票に行った。きょう、天気がよければ自然観察園に出かけて、半夏生と同じ名を持つ植物の「ハンゲショウ」を見たいと思っていたが・・・。そして、あすの空模様はどうだろう、探鳥会が無事実施されるか気がかりだ。

ところで、この時期、ハンゲショウが葉の表面を白く変色する姿(カタシログサ、片白草ともいうそうだ)は、妙に艶っぽい気がする。和服姿の女性が項(うなじ)に白く化粧を施した様をつい想い浮べてしまう・・・。
でも、このハンゲショウを掘り返したことはないが、庭にはびこるドクダミと同じドクダミ科の植物であり、きっと地下深く根を張り巡らしていることだろう。

(本ブログ関連:”ドクダミ”)

植物のハンゲショウの想いが二転三転してしまったが、七十二候の半夏生について、「四季の詞」(川崎典宏、角川選書)の <半夏生> の項に次のような解説がある。
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半夏生に降る雨には毒気があるから、前の晩から井戸に蓋(ふた)をするようにとか、この日降る雨は大雨になって災害をもたらすとか、男女が交わってはならないとか、とにかく、一日を家にこもってつつしみ深く過ごす日、とされて来たのでした。
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わたしも、きょうは家の中でじっとしている。

2021年6月27日日曜日

(雑談)未確認航空現象(予備的評価)

みんな大好き ”UFO” 現象(2004年~2021年、大部分は米海軍からの報告)について、米国の情報機関を統括する国家情報長官室から予備的評価だが報告書が出た(6/25)。

意外とシビアなことまでほのめかしていたりする。雑誌「ムー」でにぎわしているくらいなら面白いで済むが、米国の政府機関の見解として「~である可能性があります」と語られるやちょっとヒリヒリするけど、彼らはもっと現実的なようだ。

■OFFICE OF THE DIRECTOR OF NATIONAL INTELLIGENCE(米 国家情報長官室)
Preliminary Assessment(予備的評価):
”Unidentified Aerial Phenomena(UAP:未確認航空現象)” (25 June 2021)
https://www.dni.gov/files/ODNI/documents/assessments/Prelimary-Assessment-UAP-20210625.pdf

(Deepl機械翻訳)・・・ 掲載の”note”に感謝
https://note.com/jh0n/n/nb7c72d37ad41 
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・外国の敵対勢力のシステム(5番目に可能な解釈の範疇として)。一部のUAPは、中国、ロシア、他国、または非政府組織によって展開された技術である可能性があります。
・UAPは、飛行の安全を脅かすだけでなく、外国政府による米国の軍事活動に対する高度な情報収集や、潜在的な敵国による画期的な航空宇宙技術を示す事例があれば、より広範な危険をもたらす可能性があります。
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■共同通信
「米、UFO事例140件報告 国家情報長官室『実態不明』」(2021/6/26 10:09)
https://nordot.app/781294406591692800?c=39546741839462401
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・【ワシントン共同】米情報機関を統括する国家情報長官室は25日、未確認飛行物体(UFO)に関する報告書を公表した。米軍などからUFOとされる報告が2004~21年に140件以上あり、国防総省の対策チームが分析したものの、ほとんどについて実態を解明できていないと明らかにした。米メディアは、宇宙人が乗っていたとの事例もないとしている。
・ 報告書によると、事例は多くが海軍からの報告でパイロットによる目撃情報が多い。うち21件の報告にあった18の事例は、推進装置が見当たらないのにかなりのスピードで移動するなど「異常な」動きを示したとしている。
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もうちょっと詳細な情報はこちら

■NHK NEWSWEB
「米 UFOに関する報告書『140件余の目撃情報も正体結論出ず』」(2021年6月26日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210626/k10013104831000.html

■Youtube(WIRED登録)
「元米空軍パイロット(大佐)によるUFO映像の分析」(2021/06/10)
https://www.youtube.com/watch?v=O6aBWssGnng

2021年6月26日土曜日

野鳥観察(17)

多数が参加する自然観察の公開イベントは、新型コロナウィルス感染を警戒して開催を中止している。一方、少数メンバーによる、どちらかといえばプライベートな野鳥観察会(探鳥会)はひっそり続けられてきた。おおむね月2回、早朝に自然と接することのできる貴重な集いだ。

(本ブログ関連:”野鳥観察会”)

ベテランの方とともに歩くことができるこの機会はありがたい。ひとりでは手探り状態のままに違いないのだから。
3月末に父親と一緒に小学校の中学年くらいの女の子が、つづいて今朝、父親と一緒に小学一年生のこれまた女の子が参加した。子どもたちは、高齢者の多いこの会に活気を与え、そして(何度もベテランの方に質問ばかりするわが身には)うらやましいほどの吸収力を見せてくれる。
以前、同様の公開観察会に小学生の男子3人が参加したが、かれらと比べて同じ小学生の女子はずっと落ち着いてみえる・・・なんだか面白い。

この季節、公園は緑が深いため野鳥の鳴き声を判定できることが肝要・・・結局、ベテランの方々に教えてもらうしかない。
・ヒヨドリ(鳴き声)
・ガビチョウ(〃)
・シジュウカラ(〃)
・ムクドリ(姿)
・ハクセキレイ(姿・・・グラウンド)

蝶と巡り合う
イチモンジセセリ蝶: 昆虫学的には蝶と蛾に境界はなく、セセリチョウはその中間に位置すると教えてもらった。
ジャコウアゲハ蝶: クロアゲハに似ていると思ったが、むしろその逆に擬態されているようだ。Wikipediaによれば「体内に毒を蓄積する。この毒は一生を通して体内に残るため、ジャコウアゲハを食べた捕食者は中毒」し、以降捕食しなくなるそうだ。

(追記-1)
野鳥の鳴き声を知るため、タッチペン方式によるものもあるが少々高価なため、CDをネット発注した。

(追記-2)
Youtubeに、「鳴き声のきれいな鳥 美しいさえずりを持つ鳥たちを紹介【日本三鳴鳥】」のタイトルで、代表的な鳥の鳴き声と姿が紹介されている。登録の <ネイチャーエンジニアいきものちゃんねる - 亀田恭平氏> に感謝。
https://www.youtube.com/watch?v=HZ_wsWWLSC0
・キビタキ
・イカル
・イソヒヨドリ
・ウグイス 【日本三鳴鳥】
・オオルリ 【日本三鳴鳥】
・コマドリ 【日本三鳴鳥】

2021年6月22日火曜日

ノカンゾウとネムノキ

月曜日が休みの「自然観察園」に出かけ、入口近くにきて休園に気付く。これまで何度かそんなことをやっている。昨日もそうだった。だから、きょうは捲土重来と勇ましくリトライした。

きょうは昨日と比べて陽射しが少し沈んで、樹々と下草がまるでフィルターを透して見るようにしっとりとしていた。草木が太陽光に反射して(印象派絵画風に)葉を白く輝かせるのもよいが、きょうのように本来の緑一色ですみずみまで染まるのもよいものだ。

(カメラを持参しなかったので映像はないが)次の花と出会った。
ノカンゾウのオレンジ色の花がヒメジョオンといい按配に並んでいた。昨日は入園できず柵越しに遠くから眺めた。ノカンゾウの花は、1日でしぼむ「一日花」だそうで、きょう見たものは昨日と別のものになる。
ネムノキが園内の中央にあって(近づけない場所で)、薄紅の花(小さな花が10~20個集まって一輪となる)が天空にむかっていくつも咲いている。その姿は、ちょっと東洋的だ。

(付記)
公園の中央を走る小川の河原に沿って、ヒメジョオンの小さい白い花が一面に帯状に群生している。ふだん雑草としか見ないこの花が不思議な光景を作っている。

2021年6月21日月曜日

夏至2021

きょうは二十四節気の「夏至」、日の出から日の入りまでの時間が、一年中で最も長い日にあたる。東京(日本の経緯度原点)の <日の出>は 04:25、<日の入り>は 19:00となり、その間は14時間35分になる。日が長いと、その分得した気になるのは不思議。

(本ブログ関連:”夏至”)

夏至の字づらから、からっとした日射しの陽気を連想するが、あいにく梅雨の時期と重なる。とはいえ、幸いきょうの天気は梅雨の中での晴れ間で、最高気温 27.8℃の夏日だった。公園から空を見上げると、白い雲がただよい流れ、その合間を青空が顔をのぞかす。梅雨の小休止だ。


本当は、自然観察園をのんびり散歩してみたかったが、月曜のきょうは休園日。公園をめぐれど人はまばら、しばらく静かな中に身を置くのはよいものだ。

ところで休園日の自然観察園から、草刈り機の機械音がした。わたしにしてみれば、先日ちかくの花園で庭に咲いたドクダミの除草を相談したところ、根から掘り返さなければ絶てないとアドバイスされた。やってみるとそれは大変。以前(一夏で終わってしまったが)、Amazonで購入した軽量の電動草刈り機を使ったことがある・・・地表の草を刈っても、結局翌年には茂る・・・根深く浸透していたのだ。雑草の浸食はやっかいである。

2021年6月14日月曜日

関東甲信 梅雨入り 2021

えっ、「梅雨入り」したの?

きょうから「梅雨」になったという。アメダス情報によれば、朝方いっとき小雨がパラパラ降ったらしいが、日中そんな気配を感じなかった。近所をいろいろと散歩したぐらいなのだ。地元は晴れていたが・・・。

だから、関東甲信が梅雨入りしたといわれても、どう受け止めていいやら。そんなんじゃないと、子どもみたいに愚図ってもしょうがないけれど、ずいぶんと納得感の乏しい梅雨入りだ。

(本ブログ関連:”梅雨入り”)

■日経新聞の記事:
「関東甲信で梅雨入り 平年より7日遅く」(2021年6月14日、〔共同〕)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF141WQ0U1A610C2000000/
-------
・気象庁は14日、関東甲信が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より7日昨年より3日いずれも遅い
・気象庁によると、14日の関東甲信は気圧の谷や湿った空気が入った影響で、広範囲で雨が降っている。今後1週間も前線や湿った空気のため、雨や曇りが多くなる見通しで、梅雨入りと判断した。
・関東甲信の昨年の梅雨入りは6月11日ごろ、梅雨明けは8月1日ごろだった。
-------

■令和3年の梅雨入り(令和3年6月14日現在)
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html
地方令和3年平年差昨年差平年昨年
沖縄5月5日ごろ5日早い11日早い5月10日ごろ5月16日ごろ
奄美5月5日ごろ7日早い12日早い5月12日ごろ5月17日ごろ
九州南部5月11日ごろ19日早い19日早い5月30日ごろ5月30日ごろ
九州北部5月15日ごろ20日早い27日早い6月4日ごろ6月11日ごろ
四国5月15日ごろ21日早い26日早い6月5日ごろ6月10日ごろ
中国5月15日ごろ22日早い26日早い6月6日ごろ6月10日ごろ
近畿5月16日ごろ21日早い25日早い6月6日ごろ6月10日ごろ
東海5月16日ごろ21日早い25日早い6月6日ごろ6月10日ごろ
関東甲信6月14日ごろ7日遅い3日遅い6月7日ごろ6月11日ごろ
北陸6月11日ごろ6月11日ごろ
東北南部6月12日ごろ6月11日ごろ
東北北部6月15日ごろ6月25日ごろ


(追記1)
気象庁の「よくある質問集」に、梅雨の把握について次のように記している。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq1.html#12
-------
・梅雨は1ヶ月余りに及ぶ時間スケールを有し、梅雨前線や太平洋高気圧の動向など広い範囲での平均的な状態に依存する季節現象であることから、日々の天気予報より広い地域を単位として現象の経過を監視しています。
-------

(追記2)
ちなみに今年の雑節「入梅」は、カレンダー上 6月11日だった。入梅の(旧い暦学上の)基準はあいまいだったようだが、この日に落ち着いている。とはいえ文字通り「梅雨」(梅雨入り)の時期に重なる・・・。

(本ブログ関連:”入梅”)

イ・ソンヒ 「有名歌手傳(伝)」最終回に出演

久しぶりに、歌手イ・ソンヒの話題について。

NEWSENによれば、JTBC(中央日報系の衛星・ケ-ブルTV向け放送局)の芸能番組「有名歌手伝(유명가수전)」の最終回に、イ・ソンヒが出演する。

■NEWSENの記事:
「JTBC側による  "イ・ソンヒ『有名歌手伝』最終回出演、22日放送"(公式)」(ハン・ジョンウォン記者、2021-06-09)
https://www.newsen.com/news_view.php?uid=202106091027316210
-------
・歌手イ・ソンヒがJTBC「有名歌手伝」に出演する。
・JTBC側の関係者は、6月9日、ニュースエンに "イ・ソンヒが「有名歌手伝」の最終回に出演する” と明らかにした。
・「有名歌手伝」は、「シンガゲイン」*のTOP3のイ・スンユン、チョン・ホンイル、イ・ムジンが有名歌手たちと会って音楽の話を交わす番組。これに先立って、イ・ソンヒは、「シンガゲイン」で審査員として活躍した。審査員と参加者ではなく、歌手の先輩・後輩として出会った四人がどのようなケミ(化学反応)を見せてくれるのか期待が集まる。
・イ・ソンヒが出演する「有名歌手伝」は、22日に放送される。
-------

(*) シンガゲイン(싱어게인、Sing again): イ・ソンヒの愛弟子イ・スンギがMCをつとめる、無名歌手再生のオーディション番組。JTBCとディスカバリーチャンネル・コリア共同制作で、2020年11月16日~2021年2月8日の間放送された。イ・ソンヒもシニア審査員として参加した。

2021年6月8日火曜日

ヤマホタルブクロ

先月の外壁塗装をきっかけに、整理・整頓に目覚めたようだ。今まで積ん読で終わった古書や、趣味で集めたものの未分類のまま終わりそうな物を廃棄したり、庭木を刈り込んだりと・・・思いつくまま体を動かしている。庭木以外変わりばえしないが、少しづつ身軽で身ぎれいになっている(はず)。

そうなると気分がよくなって、公園の「自然観察園」に行ってみたくなる。薄曇りのうえ湿気がこもった園内は、見渡すかぎりドクダミの白い花で覆われていた。光も沈んで気も重くなりそうになるのを払って巡った。


そんな中、ようやく見つけたのが「ホタルブクロ」の変種といわれる「ヤマホタルブクロ」の白い花。今月の(観察園の)「花だより」をもとにしただけで、順路とを仕切るロープの奥で咲いていたため、細かに観察していない。ホタルブクロと違い、ヤマホタルブクロは顎(がく)の間が反り返っていないというけれど、次の写真にとらえられたかどうか?
なお、(写真にある)周りの小さな白い花は、例によってドクダミである。かれらは油断ならない、どこからともなく這い寄ってくる。

ヤマホタルブクロ
(本ブログ関連:”ドクダミ”)

2021年6月5日土曜日

野鳥観察(16)、芒種2021

きょうは、二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」。稲の籾殻(もみがら)にある棘のような突起を芒(のげ)といい、そのようなものを持った植物の種を蒔(ま)く時期を芒種という。

(本ブログ関連:”芒種”)

これまで芒種について本ブログに記してきたのは、農作業(田植えなど)につながる「梅雨」とのからみがあったからかもしれない。今年の梅雨は、西日本で思いのほか早く(例年に比べて1~3週間前倒しに)入ったものの、関東・甲信以北は予想に反して遅れそう。

(本ブログ関連:”梅雨入り”)

うす曇りの早朝、野鳥の観察(探鳥)会に参加する。前回は雨天で中止となり、おまけに新型コロナウィルス対策のための「緊急事態宣言」もあって、植物の観察会まで中止になってしまったこともあり、久しぶりの感がした。

(本ブログ関連:”野鳥観察会”)

緑が深まった葉陰から聞こえてくる鳴き声だけで、鳥の名を判断するしかない。ベテランはみな一斉によどみなく言い当てる・・・、後ろを付いて廻るわたしは、ただ感心(感動)するばかり。
鳴き声をどう判定すればよいのかとベテランの方に問えば、鳥の「さえずり」や「地鳴き」を集めたCDをじっくり聞いて <3倍努力する> とのこと。実は、会員になったばかりの小学生が、鳥について自然に染入るように知識を身に着けている。大人たちは、そんな能力を何ともうらやましくおもう。

鳥たちは葉の奥に隠れるようにして鳴き動く(声を聞くのも難しいのに)。
・シジュウカラ(声)
・エナガ(声)
・コゲラ(みなさんは姿を見たが・・・)
・カワセミ(小川に沿って上流へ飛ぶのを見た!)

今回も、ベテランの方から、鳥専門誌の「BIRDER」のバックナンバーをいただいた。その中に、「ルリビタキ・ジョウビタキ」特集号がある(2018.9号)。お気に入りのジョウビタキの解説ページを開けてタイトルを見たとき、おもわず笑ってしまった。タイトルはメインとサブを次のよう表示している(文・写真 廣田純平)。
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断言しよう!
雄は確かにきれいな鳥だ。
しかし、かわいさでは
雌のほうが勝っている。

被写体としてのジョウビタキ・
ルリビタキ「雌」の魅力

ジョウビタキやルリビタキは色鮮やかな雄ばかりが注目され、
雌のほうはほとんど相手にされないーー
そうなるのもわからぬではないが、
多くの撮影者は、実は「雌の被写体としての魅力」を
知らないだけなのかもしれない。
-------

いやいや、<おじさん> なら誰もが知っている、気付いている。

(本ブログ関連:”ジョウビタキ”)

2021年6月2日水曜日

「ドクダミ」の花

公園に併設の「自然観察園」へ出かけた。というのも家の外壁塗装のため、長時間の外出をひかえたためのこと。塗装作業が昨日ようやく完了したので、外気を思いっきり堪能したく観察園に足を運んだ。

園内の樹々は緑を濃くし、低地や湿地の草々は密集の度を増して、辺りの空気が緑色に染まったような気配さえした。楽しくいえば、ディズニーアニメの背景画の深い森奥のイメージだ。それでも、足元をよく見れば白い小さな花があちこちに咲いている。「ドクダミ」の花だ。右を向いても左を見ても一面に・・・なんということだろう。

(本ブログ関連:”ドクダミ”)

わが家の小さな庭を毎年苦しめるのもドクダミの花。それが観察園を覆っている。他には「アジサイ」の花しか見あたらない。観察園内をどこまで行っても、ドクダミだらけなのだ。
そんなとき、湿地の上を渡す八橋から(まだ葉先を白く染めていない)「ハンゲショウ」の緑の葉の間に小さな白い花がポツンと見えた。何かとよく見れば、どこからか忍び寄ってきたドクダミの花だった・・・なんということだろう。

ドクダミは興をそぐ。おまけに庭を埋め尽くすやっかいものだ。実は今回、塗装業者さんから、庭に茂ったドクダミをしっかり抜いた方がよいとアドバイスされてしまった。

2021年5月25日火曜日

(事例)Bloggerからブログの投稿削除とその復元

ある日、ブログをサービスするBlogger(=Google)から、ブログに投稿した4件について、「削除」した旨の通知を受信した。「削除理由」について覚えがなく、すぐに<申し立て申請>したころ、当日に「復元」した旨の返信があった。しかし、数日たっても投稿画面が表示されない。結局、復元が「下書き」レベルまでであることに気付き、投稿を「公開」処理して解決した。その経過を次に記す。

① 本ブログの投稿削除の通知を受ける
突然のことで驚く。Bloggerから次のような通知が届いたのだ。全く身に覚えのない「削除理由」だった。
-------
・投稿について審査の必要があるとの報告を受けました。審査の結果、当該の投稿は Blogger のガイドラインに違反していると判断し、削除いたしました
・お客様のブログ投稿が削除された理由
この投稿のコンテンツが、マルウェアとウイルスに関する Blogger のポリシーに違反していることが判明いたしました。本メールに記載されているリンクからコミュニティ ガイドラインのページにアクセスし、詳細をご確認ください。
-------

通知文に示された該当の投稿を確認したところ、公開表示されなくなっていた。気になったのは、削除通知のメールが本当にBlogger(=Google)からだったのだろうかだった。
- Bloggerからのメールを「メッセージのソースを表示」して、「元のメッセージ」項目を確認したところ、いずれも ”PASS" であるので本物と納得する。

② 削除に対する <申し立て申請>をする
そこで、上記の削除についてBloggerに対し<申し立て申請>をした結果、ぞの日のうちに「復元」した旨の返信があった。
-------
・投稿をコミュニティ ガイドラインに照らして再評価いたしました。再審査の結果、当該の投稿を復元いたしましたので、(投稿のURLに)アクセスしてください。
-------

③ 復元の確認できず
上記②で「復元」したという返信に従い、投稿のURLをクリックしたが表示されない。数日待っても状況は変わらなかった。

④ 復元は「下書き」のレベルまでだった
ネットで似たような事例を探したところ、ヒントになる解決方法が紹介されていた。類推して、「下書き」状態になっているのではないかと確認したところ、まさに図星。「下書き」リストから、当該の記事を「公開」にして、公開表示できた。

結論
結局、なぜ削除になったのか真の理由は不明だが、ブログサービスのBloggerは適切に対応いただいた。無事、すべての投稿が公開状態に戻った。


(付記)
本日、「旧石器時代」から「中世」に至る間の、崖線に沿った歴史遺跡について講演会があった。35,000年前以来の考古学的成果の概要が語られた。
新型コロナウィルスの感染を避けるため、会場が変更されたことにより、石器など標本を直接見ることができなかったのが残念。

2021年5月23日日曜日

(資料)ユダヤのユーモア: Wikipediaより

いままでWikipediaをいろいろ参照したつもりでいたが、イディッシュのユーモアがこんなに豊富にあるなんて知らなかった。東欧ユダヤの自虐ネタは、(宗教上の)自信の裏返しなのか、(現実下の)諦念なのかいつも気になる。ともあれ諸事笑い飛ばす気概は、かれらの底力に違いない。

(本ブログ関連:”阿呆”)

ユダヤのユーモア: Wikipediaより

■Jewish humor
https://en.wikipedia.org/wiki/Jewish_humor

(本ブログ関連:”ユダヤジョーク”)

■Jewish humor > ヘルム(東欧ユダヤのユーモア)
https://en.wikipedia.org/wiki/Jewish_humor#Che%C5%82m

(本ブログ関連:”ヘルム”)

2021年5月21日金曜日

小満2021

二十四節気の「小満(しょうまん)」には、草木が緑に繁り照り映える。野鳥の巣立ちも始まる。人のせわしさと違って、自然は時にしたがい命を回転する。生命の輝きを知らせるように、元気が天地に満ち始める。

(本ブログ関連:”小満”)

とはいえ、小満の言葉はあまりポピュラーでない気がする。今年、このブログの目標に、二十四節気のすべてを書き漏らすことがないようにする・・・だったが、うっかり忘れそうになった。というのも、東海地方以西が早い「梅雨入り」して、関東甲信は余波を受けて空模様が怪しい。そんな天候のせいでか、小満の意に沿う気になかなかなれない。

ちなみに、気象庁の「梅雨入り」情報は次の通り。テレビの朝のニュースショーで、天気予報コ-ナーの気象予報士が、関東甲信の梅雨入りは来週いっぱいないかもしれないといった感想を述べていたけど。

■令和3年の梅雨入り(令和3年5月16日現在)
  https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html
地方令和3年平年差昨年差平年昨年
沖縄5月5日ごろ5日早い11日早い5月10日ごろ5月16日ごろ
奄美5月5日ごろ7日早い12日早い5月12日ごろ5月17日ごろ
九州南部5月11日ごろ19日早い19日早い5月30日ごろ5月30日ごろ
九州北部5月15日ごろ20日早い27日早い6月4日ごろ6月11日ごろ
四国5月15日ごろ21日早い26日早い6月5日ごろ6月10日ごろ
中国5月15日ごろ22日早い26日早い6月6日ごろ6月10日ごろ
近畿5月16日ごろ21日早い25日早い6月6日ごろ6月10日ごろ
東海5月16日ごろ21日早い25日早い6月6日ごろ6月10日ごろ
関東甲信6月7日ごろ6月11日ごろ
北陸6月11日ごろ6月11日ごろ
東北南部6月12日ごろ6月11日ごろ
東北北部6月15日ごろ6月25日ごろ


付記(「日本の七十二候を楽しむ」(白井明大 著)を参照)
二十四節気をさらに3つの候に分けた「七十二候」があり、小満は次の3候になる。
・初候:蚕起食桑(かいこ おきて くわをくう)、蚕が桑をいっぱい食べて育つ
・次候:紅花栄(べにばな さかう)、紅花が一面に咲く
・末候:麦秋至(ばくしゅう いたる)、麦が熟し収穫する

2021年5月17日月曜日

かわいい鳥

以前、本ブログにかわいい鳥について記したことがある。初心者として探鳥会に参加して以来、鳥の写真や絵図をいろいろ見る機会があり、しだいにかわいらしい鳥が絞られていった。そのなかで「ジョウビタキ」のメスに、小鳥らしい愛らしさ満載と思うに至った。また、その後「エナガ」の話題から、蝦夷地に棲む仲間の「シマエナガ」をネットで知り、おもちゃのような姿に驚いてしまった。

(本ブログ関連:”かわいい 鳥”)

かわいらしいとはいえ、実際にフィールドで彼らを間近に見ることはできないし、双眼鏡の使い方も不十分なので視界からあっというまに消えてしまう。鳥たちの姿を鮮明な写真に撮ってくれるベテランのおかげと知ることになるのだが。

探鳥会のベテランの方から、鳥専門誌の「BIRDER」のバックナンバーを大部いただいている中に、「かわいい鳥 グランプリ」といった特集号がある(2017.9号)。おじさんとして、まさに思いあたる図星の記事があった。

記事「人がエナガをかわいいと感じるにはきっとワケがある」(中村忠昌氏)に次のような記載があって、おもわすニンマリして一人笑いせざる得なかった。抜粋させていただく、文中の( )書きも元の通り。
-------
・私が鳥を見はじめた30年以上前、当時「かわいい鳥」として鳥業界で市民権を得ていたのは、ヒタキ類の雌系であった。ジョウビタキやキビタキなどの雌やコサメビタキなどのかわいさは、子ども心に何となく理解できた。しかも、いい年をしたオジさん バードウォッチャーたちが、恥ずかしげもなくそんな話をしており、当時中学生だった自分も「同じ感覚だ」と年齢を超えて共感したのを覚えている。
彼女?たちの魅力は、黒くて大きな瞳だろう。雄のような派手さはなく、きれいな声でさえずるわけでもない。しかし、そんな「奥ゆかしさ」「謙虚さ」も日本人(のオジさんたち)の心の琴線に触れていたのかもしれない。

・写真集にもなったシマエナガだ。真っ白いマシュマロみたいな体に、「おまけ」のようについている黒い眼や嘴、漫画のキャラのようなまん丸いビジュアルこそが、誰もが共有したくなる「カワイイ」なのである。
-------

上記記事の執筆者である中村氏も現在かぎりなくオジさんであろうから、オジさんの心を十分承知してくれたのだろ。

(ところで、高校時代にしとやかで清楚な女子がいた。その当時だれも彼女のことを語ることはなかったけれど、卒業してすぐ集まったとき、男たちはみな正直に口にしたものだ)

2021年5月15日土曜日

(資料) ウミウシの再生能力

学生時代に、海辺にある海洋研究所で夏合宿をした。夜になって時間を持て余していたところ、仲間の一人が「海洋生物に詳しい天皇陛下(昭和天皇)が、『アメフラシ』を食べたことがある」*と話題にした。

(*)Wikipedia: アメフラシ>食材

それじゃ、試してみようということになり、夜の磯辺に出てアメフラシを採集し、薄口の醤油で煮て食ってみた。鍋がなかったので、洗面所に置いてあった真鍮の洗面器を利用したのだが、今考えると(衛生的にも)無茶苦茶である。ゆでて縮んだアメフラシを刻んで口にすると、意外にも焦げ臭いような香りがしてコリコリする食感がした。(若いときは何でやるものだ)

アメフラシに似た生きものに「ウミウシ」がいる**。ともに海中で生活している。陸上でならナメクジにあたるもので、貝出身だが、貝殻を体内に逆転して持っている(なくしたものもいる)。人気の順でいえば、小さくて色彩豊かなウミウシは圧倒的にトップだろう。地味な色のアメフラシは寒天質風のぶよぶよした体躯から、ナメクジは湿気とあいまって登場自体が嫌われていて、ともに人気はない気がする。

(**)環境省: 磯・干潟に住んでいる生きもの紹介 アメフラシとウミウシ
https://www.env.go.jp/water/heisa/heisa_net/setouchiNet/seto/setonaikai/taikenikimono1-1.html

そんなアメフラシと近い関係にあるウミウシの、身体の再生能力について面白い研究があるという***(奈良女子大学人間文化総合科学研究科 博士後期課程 1 年 三藤清香(みとう・さやか)さんの研究)。

体を複数に切断しても、それぞれが元の姿に再生する「プラナリア」がいる(教科書や最近はYoutubeで目にすることができるが、たやすく見つけることはない・・・実体顕微鏡の中で見たことがあるくらい小さな生きものなのだ)。
そんなプラナリアに似た再生能力を、ウミウシが「自切(自ら切断)」後に持っているというのだから驚き。

(*** -1)産経新聞(THE SANKEI NEWS)・・・抜粋
「女子大院生のウミウシ愛 切断頭部だけで再生する生態発見」(2021.5.5 19:00)
https://www.sankei.com/life/news/210505/lif2105050002-n1.html
-------
・ウミウシのように、複雑な構造を持つ動物が心臓を含めた体の大部分を自ら切り落とし、再生するという発見事例はこれまで確認されていなかったという。
・その(自切)後、体部分は最長3、4カ月生存したが再生はしなかった一方、頭部分には心臓と体ができ、全身が再生した
・今回の(実験に使った)2種(のウミウシ)は、海藻から葉緑体を取り込み、光合成をすることができるため、三藤さんは「頭部だけでも光があればエネルギーを獲得できることが関係しているのでは」と推測する
-------

(*** -2)国立奈良女子大学
「光合成するウミウシで大規模な自切と再生を発見 ―心臓をなくしても大丈夫。驚くべきウミウシの能力―」
http://www.nara-wu.ac.jp/nwu/news/2020news/20210309/summary.pdf 

生きものって不思議だなというのが率直な感想。プラナリアと比べてウミウシはずっと大きくて複雑な体制の組織や器官を持っているはずなのに、分化する能力をどのように生体のなかで保持し続けているんだろう。

2021年5月14日金曜日

小地震

夕方、ゆらっと揺れた。地震かなと思い(実際そんな感じがしたので)、いそいでテレビをつけて <ニュース速報> を探しまわったけれど、いずれのニュース番組でも見当たらなかった。もしかして、チャンネルを変えたタイミングで見そこなったのかもしれない。

そこで、ネットで気象庁の「地震情報」を閲覧したところ、次のような情報があった。
・ https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#10/35.748/139.824/&elem=int&contents=earthquake_map
・ https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/fc_hist/2021/05/20210514183810/index.html
-------
地震の発生日時: 05月14日18時38分頃
震央地名: 東京都23区
深さ: 70km
マグニチュード: M3.9
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同地図表示では、震央が新宿駅近くに「×」印表示されていた。へえ~そんなところでと驚いてしまう(上記のURLから、新宿と違って荒川方面なのか?)。深さ70Kmで一体何が起こったのだろう。震央周辺の震度は「1」で、そこからずっと離れた場所で震度「2」表示があったりして・・・(地形や土壌のせいだろう)。

わが家の震度は「1」であり、一瞬のことだったし体感もそんなものだった。


(追記)
健康のため「調布飛行場」まで遠出した。飛行場横にある「プロペラカフェ」で昼飯を食いながら、隣接の格納庫に置かれた「JA9664: ヘリコプター、アグスタA109 Mk2」ほかをガラス窓越しに眺めた。

(本ブログ関連:”調布飛行場”)

2021年5月12日水曜日

自然観察園にまたまたちょっと寄ってみた

公園併設の「自然観察園」へまたまた寄ってみた。薄曇りで人気のない園の緑は、間断なくずっと続いて見えた。くらべて、日射しの強かった土日(5/8-9)は、日陰と木洩れ陽とのコントラストが大きく、そんななか、ふだん雑草としてしか見ていなかったハルジオンが一輪、木洩れ陽に白い花を浮かせているのを見たとき、思わずハッとしてしまった。

きょうは、ゆるり園内を巡り、野草や樹々の花や実をいくつかカメラにおさめた。ノビルとハルジオンについては、観察センターでカメラ映像をもとにコメント(教えて)いただいた。

スイカズラ: 竹柵にからんで広がる。花は白色から薄黄色に変化して、辺りに芳香を漂わせる。
スイカズラ(樹)
ノビル: ハチが蜜を吸っていところえを撮る。(ハタケニラに似るが、観察センターでカメラ映像で見当してもらう)
ノビル(野草)
ハルジオン: 細い舌状花は白色だけでなく、先が薄い紅色のものもある。ヒメジョオンはこれからとのこと。
ハルジオン(野草)
ソシンロウバイ: 冬の終わりにかけて黄色の花を咲かせるイメージとかけ離れて、おやっと思わせる実をならす。
ソシンロウバイの実(樹)

2021年5月9日日曜日

母の日2021、カーネーション

母の日」のきょう、感謝を込めて母へ贈る花に「カーネーション」がある。まさにこの日を象徴する花で、その花言葉には色によって異なるが「純粋な愛」とか「無垢な愛」などあるという。子どもたちはこの日に我に返り、あらためて母との絆を確認する。

(本ブログ関連:”母の日 20182015”)

カーネーション(carnation)の花の名から、ことば遊び風に「転生」の意を持つ reincarnation の言葉が浮かんでくる。
・reincarnation = re(再)+ incarnation(肉体化、顕現)
・incarnation = in(中)+ caro(肉)

人はだれもが母から生まれる。男も女も、善人も悪人も。自分の存在を証明できるのは、唯一母しかいない。母なくしては、この世に生まれることはできなかったのだから。

寺院の観音菩薩像や教会の聖母子画の前で、母性を感じ救いを求める。そんな光景を思い浮かべるとき、祈る人々がいかばかりの人生を経てきたのか知ることはできない。ただ自分は偶然にも現在の日本で、幸運に生きていることに大いに感謝している。

(本ブログ関連:”賽の河原地蔵和讃”)

いつも考えることがある、数百年前の、数千年前の母が生きていたからこそいまの命があるのだと。


(付記)
昨日(9/8)につづき、公園併設の「自然観察園」にカメラを持って出かけた。地味な樹の花や、昨日のブログに記した野草(外来)を撮ったりした。

ガマズミ(樹)

マユミ(樹)

セリバヒエンソウ(野草)

2021年5月8日土曜日

自然観察園にちょっと寄ってみた

政府は新型コロナウィルス対策のため、東京を含めた都府県に対して「緊急事態宣言」(第3回)を今月末まで延長した。感染者の増大に伴い、「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が実施されてきたが、いささかこんがらがっている。

仕事に直接響く飲食業者などは大変だろう。一方、私にしてみれば、遠出をセーブしたり。人混みを避けるだけでよい。もともと活動のサイズが小さいので、日常に影響がでることはない。

とはいえ家にこもってばかりいられないので、運動かたがた公園の「自然観察園」へ出かけてみた。園内の景観に次のような変化があった。
① 木々の葉がいっそう繁り、草地や湿地に野草・雑草が茂って緑が深く濃い。
② あちこちに切り株が目立つ。キクイムシ被害の結果だろうか。

カメラを持参しなかったので、見たものを次に記す。
・オドリコソウ: 茎の周りに花房をぐるりと飾る。華美と可憐の間の感じ。
・エゴノキ(樹): 白い花を樹下に向けて咲かせる。
・セリバヒエンソウ: 在来の山野草のように見えるが外来種。薄紫色の小さな花が咲き、ガク片が花の後方に伸びる。

2021年5月5日水曜日

立夏 2021、こどもの日

きょうは二十四節気の「立夏(りっか)」と同時に、祝日「こどもの日」でもある。両方ともに5月5日に重なる場合が多いが、立夏は二十四節気の都合で5月6日になることもある。

(本ブログ関連:”立夏”、”こどもの日”)

「こどもの日」に、子どもたちがきらきらした陽を浴びながら、原っぱを元気に駆け回っている光景を想像する。晴空がふさわしいが、5月5日の東京の天気出現比は、(晴れ):(曇り):(雨) =2:1:1 のようだ。いつも良い天気ばかりとは限らないことになる。それだと、「立夏」の意味する <夏の気配が始まる> とか、<五月晴れの爽やかな風> といった情景にもつながらなくなってしまうが・・・。実際、きょうの天気具合もそうだった。

子どもの日に合わせた風物に「鯉のぼり」がある。子どもたちが健康でのびやかにすくすく育って欲しいといった願いから、鯉の吹き流しを庭先に飾り立てるのだが、今の時世、吹き流しの鯉を自由に泳がせる余裕がない住宅事情とか、竿先の飾り(矢車)の音がうるさいと苦情が出るとかで、近隣の住宅街であまり見かけないのが残念。

鯉のぼりといえば、なつかしい文部省唱歌「鯉のぼり」(作詞不詳、弘田龍太郎作曲)がある。歌詞の一番は次の通り。(最近あまり歌われないという)

「鯉のぼり」

   甍(いらか)の波と雲の波、
   重なる波の中空(なかぞら)を、
   橘(たちばな)かおる朝風に、
   高く泳ぐや、鯉のぼり。

ところで、子どものころ、歌の出だしの「甍(いらか)の波と雲の波」の「甍(いらか)」が何であるか深く考えることなく歌っていた。漠然と「屋根」をイメージしてはいたが、中学の国語の教科書に載っていた、三好達治の「甃(いし)のうへ」(詩集「測量船」所収)の詩を学ぶことで、あらためて「甍」が <瓦(かわら)屋根>であることを確認した。

なにより擬古文調の響きの良さと、ロマンチックな雰囲気(映像化できる)に引き込まれた。国語教師が、この詩の情景について熱く、そして語彙をていねいに解説してくれた記憶がある。読み返すとなつかしく、こそばゆい気がしてくる。

「甃(いし)のうへ」*

   あはれ花びらながれ
   をみなごに花びらながれ
   をみなごしめやかに語らひあゆみ
   うららかの跫音(あしおと)空にながれ
   をりふしに瞳(ひとみ)をあげて
   翳(かげ)りなきみ寺の春をすぎゆくなり
   み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ
   廂(ひさし)々に
   風鐸(ふうたく)のすがたしづかなれば
   ひとりなる
   わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ

(*)青空文庫に掲載: 三好達治の詩集「測量船」より
https://www.aozora.gr.jp/cards/001749/files/55797_55505.html

2021年5月3日月曜日

(資料)野口聡一さん帰還

4月24日リフトオフ後、4月26日に「国際宇宙ステーション(ISS)」とドッキングした宇宙船「クルードラゴン」搭乗の宇宙飛行士星出彰彦さんと交替に、これまでISSに滞在していた宇宙飛行士野口聡一さんは、5月2日地球へ向けて出発、無事帰還した。

(本ブログ関連:”ISS”、”野口聡一”、”星出彰彦”)

子どもたちにとって、ISSを舞台にした今回の光景はあたり前に見えるだろう。私らのように、1961年のガガーリン宇宙飛行士や1969年のアームストロング船長を、新聞やテレビを通じて時代共有できた世代と違って、子どもたちは、それゆえ恐れを知らずチャレンジすることだろうし、新たに恐れを持った次の課題を見つけることができるだろう。宇宙はチャレンジし続ける世界だ。100年後、200年後のことを知りたいのはやまやまだけど。

■読売新聞の記事(抜粋)
「野口聡一さん、笑顔で地球に帰還…アポロ8号以来の夜間着水」(2021/05/02 19:07)
https://www.yomiuri.co.jp/science/20210502-OYT1T50074/
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 【ワシントン=船越翔】日本の野口聡一・宇宙飛行士(56)と米飛行士3人を乗せ、国際宇宙ステーション(ISS)から地球に向かっていた米民間宇宙船「クルードラゴン」が2日午前2時56分(日本時間2日午後3時56分)米フロリダ沖に着水した。宇宙船は約30分後、船舶に回収され、野口さんらはカプセルから出て帰還を果たした。

 1日夜(1日朝)にISSを出発したクルードラゴンは、宇宙空間で貨物室を切り離した後、エンジンを噴射して地球周回軌道を離脱。大気圏に突入し、パラシュートを開いて減速しながら、フロリダ沖のメキシコ湾内に着水した。米国の有人宇宙船が夜間に着水したのは、1968年のアポロ8号以来という。野口さんら4人は健康状態のチェックを受けた後、テキサス州のジョンソン宇宙センターに向かう予定だ。

 日本の飛行士として初めてクルードラゴンに搭乗した野口さんは昨年11月から、ISSの部品を交換する船外活動や医学実験などにあたった。ISSでの滞在時間*は、2005年、09~10年と今回の通算で335日17時間56分となり、若田光一飛行士(57)の327日5時間38分を抜いて日本人最長となった。
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(*)ISSでの滞在時間: 上記の読売新聞記事と次記のNHKニュースとで食い違う!
■NHKニュース(2021年5月2日 17時31分)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210502/k10013009841000.html
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帰還では、天候の影響で2回、日程が延期されたため、野口さんの宇宙滞在日数通算で344日と9時間余りとなり、日本人で最も長い滞在記録をもつ若田光一さんの347日にあと3日ほどに迫る記録になりました
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(付記)ゴールデンウィーク
考えてみれば、一昨日の5月1日(土)から5月5日(水)に至るまで、ゴールデンウィークがすでに始まっている。私にしてみれば、休日・祝日と関係ない生活をしているので、正直期待も楽しみもほどほど。緊急事態宣言下では身動き取れない。電動ドライバドリルも購入して、家の中で修理・修繕できる事々を探して過ごしている。

2021年5月1日土曜日

八十八夜 2021、リモコン修理

昼間と打って変わって夕方雨音がした。確認のため外を見れば、街灯に照らされた屋並が雨に濡れてテカテカと光っている。その瞬間、ピカリと輝いた。やがて雷鳴が轟く。久しぶり(たしか3/13以来)の春雷だ。雨脚が結構激しくなったが、夜に入っておさまった。

きょうは雑節の「八十八夜」。思い浮かぶのは文部唱歌「茶摘」(1912年、明治45年)の歌だろう。現物を見たわけでないが、今も小学校の音楽教科書に載っているという。「夏も近づく 八十八夜」に始まり、「摘まにゃ 日本の茶にならぬ」とそらんじられるほど親しい。
新茶について季節感よりも、元気や不老につながると聞き、そちらが気になる。わがままなことと自省する・・・。

(本ブログ関連:”八十八夜”)

■ウェザーニュースの記事
「今日、5月1日は『八十八夜』 新茶の季節」(2021/05/01 05:54)から抜粋
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「八十八夜の別れ霜(じも)」が過ぎて、夏が近づく
晩春の八十八夜のころに降りる霜で、この日以降は霜が降りないことをいいます。
今年の八十八夜は「5月1日」
八十八夜は、立春から数えて(立春を1日目として)88日目のことです。今年は2月3日が立春でしたので、今日5月1日が八十八夜です。
八十八夜は縁起がいい
八十八夜に摘んだ新茶は、不老不死の縁起物といわれます。八十八夜の文字に末広がりの「八」が重なっている・・・
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いずれ、新茶を入手して飲んでみようと思う。


(付記)
テレビリモコンの修理
リモコンボタンをどんなに押しても反応が悪くなった。そこでYoutubeで予習をし、簡単な修理作業(電子部品の交換ではなくて掃除)をした。

① まず上蓋を開ける
   Youtubeでは、ヘラを使ったりしているがマイナスドライバでやってみた。(リモコンの傷は覚悟のうえ!)
  - 蓋(ふた)が頑丈なので、ドライバで強力にこじ開ける。ケガに十分注意! 必要なら耐切創手袋を使用する。
  - Youtubeの尺と違い、時間をかけてじっくり気長にやる。パキッといって蓋が取れる。
② 内部の汚れを落とす
   リモコン内部の余りの汚さに唖然。アルコール綿棒を使い、徹底的に汚れを拭き取る。
  - ボタンの成分が溶けて、基盤上の接点をベッタリ覆っているので、丹念に拭き取る
  - Youtubeではアルミ箔をボタンの裏に貼る紹介があるが、今回は汚れ落としだけで十分だった
③ 結果
   リモコンのどのボタンを押しても快適に操作できるようになった。嘘のよう!

野鳥観察(15)

きょうから5月が始まる。初日の五月晴れ(ごがつばれ)の爽やかな朝、野鳥観察会(探鳥会)へ出かけた。すこしヒンヤリ感じたが、歩けば忘れるほど、全般にすがしかった。

(本ブログ関連:”野鳥観察会”)

探鳥会は毎月第1、第4土曜日に催される。カレンダー上、土曜日が4回で構成される月の場合、第4土曜日の次回翌月の第1土曜日になる。今回も2週連続となるが、私にとってこの集いは、鳥への関心の深まりだけでなく、外出の機会になり健康面でも貴重だ。10年後のことは分からないけど元気の限り続けていきたい。

このところ、公園の観察順路を覆う樹々の葉がますます緑を濃くしているように感じる。青葉繁れる五月なればこそ。でもこのままいけば、樹上の鳥の観察はむつかしくなるだろう。彼らの鳴き声を耳に入れておかねばなるまい・・・と思うのだが。

前回につづきベテランの方から、鳥専門誌「BIRDER」のバックナンバーを譲っていただいた。前回の分について、大部のため興味深いテーマを見つけて付箋を付けていた。初心者にとって大きな世界の戸を開ける思いでいる。

今回も、緑深く様変わりした公園で、(双眼鏡で見るより)直接目にすることが中心になった。
・カワセミ: 探鳥会集合前にベテランの方から教えてもらった、幸運にも!
・ムクドリ: あちこちで飛ぶ姿を遠目に見る
・ヒヨドリ: せわしく鳴く。ベテランの方から地鳴きが主で、さえずりは少ないとのこと
・コゲラ: 木の幹をつつきながら登る。ベテランの方から虫を追い出すためとのこと

ベテランの方から次のような話を教えていただいた。
・この時期のグラウンドに鳥たちが少ないのは、①冬鳥が北へ戻ったから、②木が茂り樹上で虫をついばむことができるようになったから。冬場はエサが少ないので地上に降りていたとのこと。
・ヒバリについて、場所を選ぶようで調布飛行場で観察可能だが、空高で鳴くため見つけにくいかもしれないとのこと。


(付記)
ブログ作成中、PC画面に「緊急地震速報 by Extension」表示があった。気象庁の情報を参照したところ次の通り。
--------------
・震の発生日時: 05月01日 10時27分頃
・震央地名: 宮城県沖
・深さ: 60km / マグニチュード: M6.6
--------------
・宮城県中・北部の震度: 震度5強
・東京の震度: 震度2

2021年4月30日金曜日

きょうで4月は終わり、晩春

きょうで4月が終わる。あっという間に、今年の3分の1を食ってしまったことになる。なぜか宙ぶらりんのような気がしてならない。新型コロナウィルスの感染を恐れて自宅にこもったままいると、まるで恒温槽の中で生活しているようなもので、時間感覚を鈍らせてしまいそう。そして季節感まで忘れるんじゃないかと心配になる。

気象庁の「時に関する用語」に掲載の「季節を表わす用語」*によれば、今はまだ春。夏になるには6月まで待たねばならない。とはいえ、近々の5月5日には二十四節気の「立夏(りっか)」になり、初夏の気分になるだろう。・・・カレンダー上はまだ春なのだが。
(*) 季節: http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/toki.html#A95
------------------------------
・春:3月から5月までの期間
・夏:6月から8月までの期間
・秋:9月から11月までの期間
・冬:12月から2月までの期間
------------------------------

生活実感から、季語でいえば5月5日の「立夏」を境に終わる「晩春」がふさわしい。
きょうは旧暦の3月19日。芭蕉が「奥の細道」の旅に立ったのは旧暦3月27日。旧暦では3月末までが春なので、まさに晩春のこと。行く春を惜しみつつ別離の心情を込めたのだろう句がある。

    行(ゆ)く春や 鳥啼(鳴き)魚(うお)の 目は泪(涙)

若いころ、都電で通勤したく、都電荒川線の終点「三ノ輪橋駅」近くに住んだことがある。休日には界隈の史跡をたずね歩いたりした。その一つに、芭蕉が「奥の細道」の起点にした、隅田川を渡った千住の街がある。この句から、ひっそりとしてのどかな景色を浮かべるかもしれないが、今は交通量の激しい日光街道の大通りが北上し、隅田川に大きな鉄骨の千住大橋が架かる忙しい街並みが続く。

ところで、上記の「魚の目泪」の魚とは、隅田川で船に乗ったとき舟辺に追うように泳ぐ魚を見たのだろうなんて想像してしまう。では鳥は一体なんなのか、見当つかない。上空をヒバリでもさえずっていたのだろうか。景色と心情のその差が大きかったのかもしれない。

話しはそれるが、都電三ノ輪橋駅の近くに「大関横丁交差点」があって、日光街道と明治通りが交差している。これって、明治の帝都に江戸の線が入るのを絶ち切っているのではなんて想像したりした。

(追記)
ちなみに、日光街道の大部分は「国道4号線」と重なる・・・

2021年4月29日木曜日

アホウドリ

探鳥会のベテランの方からいただいた大部の鳥専門誌「BIRDER」のバックナンバーを順に見ていたら、2016年4月号に、外洋性の海鳥「アホウドリ」についての観察記があった。「ぶらり鳥見 散歩道」の連載があって、まさに春の4月にふさわしい「アホウドリが身近に感じる極上の船旅 (八丈島航路)」(筆者 ♪鳥くん)といったタイトルだ。

筆者は、伊豆七島南端の島である八丈島行きの客船「さるびあ丸」に乗船して、オープンデッキから洋上を飛翔するアホウドリをウォッチングする予定だった。しかし海が荒れて三宅島辺りで引き返すことになる。ようやく大島近くに戻ったころになってアホウドリをゆっくり観察できた。なのでいささか乗船記でもあるようだ。

ところで「アホウドリ」の表記に<阿保鳥>と<信天翁>があって、その由来について「野鳥の名前 名前の由来と語源」(著:安部直哉、写真:叶内拓哉、ヤマケイ文庫)は次のように紹介されている。
・<阿保鳥>について、知られたことだが飛翔の力が秀でているものの、脚が短いため地上での歩行動作が鈍いことから、上質の羽毛採取を目的に簡単にあやめられてきた。
・<信天翁>の方は、「天を信じ、天に身をまかせている翁」といった一見立派に聞こえるが、結局は「鈍で阿保な鳥」の暗喩といわれているという。

アホウドリは、そんなわけで分が悪いけれど、私は<阿呆>が好きだ。だからブログに阿保なことを記し続けている。

(本ブログ関連:”阿呆”)

以前も、アホウドリの<阿呆>さに触れた。ボードレールの詩集「惡の華」(訳:堀口大学、新潮文庫)には「信天翁(あほうどり)」の詩があって、それはまあ意地の悪い表現で書き連ねられている。(抜粋)
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   しばしばよ、なぐさめに、船人(ふなびと)ら、
   信天翁を生捕(いけど)るよ、
   潮路(しおじ)の船に追いすがる
   のどけき旅の道づれの海の巨鳥(おおどり)。

   青ぞらの王者の鳥も
   いま甲板(かんぱん)に据(す)えられて、
   恥さらす姿も哀れ、両脇(りょうわき)に、
   白妙(しろたえ)の両の翼(つばさ)の、邪魔げなる、櫂(かい)と似たりな。
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また、アホウドリの学名Phoebastria albatrusから、アルバトロスの名を持つ*。アルバトロスに阿呆の意はなく、むしろ漢字の信天翁の字面に近い印象がある。白髪の預言者なのかもしれない。また、ゴルフ用語にアルバトロスがあって、パーより3打数すくなくカップに入れることで、優れた飛翔力が要る**。
(*)野鳥の学名入門(菊池秀樹氏): http://yacho.org/cbird/pages/4_kazakiri/binomina.htm
(**)鎌倉パブリックゴルフ場: https://kamakura-pg.com/blog_meaning-of-the-albatross/


(余談)
● ところで子どものころ、ご多分にもれず飛行機ファンだった私は、雑誌「航空ファン」に連載された第一次大戦中のドイツの撃墜王、リヒトホーフェンの活躍を読んだ。貴族出身の彼は、乗機アルバトロスの複葉機を赤く塗装させた。それは、日本の戦国武将が<緋威の鎧(ひおどしのよろい)>をまとい存在を誇示したのに通じる気がする。


● 中島みゆきの歌に「あほう鳥」がある。歌詞はいかにも、あんちゃんとその女といった人物模様だが、次のような対の表現が面白い。(以下抜粋)
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   あたしは とても おつむが軽い
   あんたは とても 心が軽い
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余談の余談になってしまうが、彼女の「歌姫」にも印象深い対表現がある。
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    男はいつも 嘘がうまいね
    女よりも子供よりも 嘘がうまいね
    女はいつも 嘘が好きだね
    昨日よりも明日よりも 嘘が好きだね
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2021年4月26日月曜日

シジュウカラのさえずり

庭に生えた「ドクダミ」を抜いていたとき、どこからか「シジュウカラ」のさえずりが聞こえてきた。探鳥会で耳にした「ツピ・ツピ」といった鳴き声だが、「ツピ」が3回だったり、4回、5回、たまに6回だったりすることがあった。

(本ブログ関連:”シジュウカラ”)

鳴き方に順序があるようには感じなかった。研究者ならじっくり観察、録音して分析するのだろうけれど。日射しの強さから逃げて日影に退散したりするような者に、じっと腰を据えて耳を傾ける気力はなかった。ただ、「ツピ」の回数が気になっただけ。面白いことに、回数の多いさえずりのとき、最後の回が「ツピ」とならず「ツ」で終わったりする。

ネットを見まわしていたところ、面白い記事を見つけた。シジュウカラのさえずりのバリエーションについてだ。

■日経電子版 - 「ライフコラム 生きものがたり」
「1年に食べる虫は12万5千匹 大食漢のシジュウカラ」(2014/3/8)(抜粋)
https://style.nikkei.com/article/DGXNASDG2605U_R00C14A3000000/
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シジュウカラの地鳴き(雌雄や季節を問わない鳴き方)は何十通りもあるが、さえずり(雄の繁殖期だけの鳴き方)は単純でわかりやすい。とは言え、基本形である2音「ツーピー」のほか、3音「ツツピ」、時に4音「ツツピピ」を繰り返すこともある。年明けに始まるさえずりは2音を2、3回繰り返すだけのことが多いが、春本番に向けてそろそろ繰り返しが増え、微妙ながらバリエーションも増えてくる。

さえずりには「雌を呼ぶ」「縄張りを宣言する」という2つの意味があるとされ、近年、バリエーションが多い雄ほどもてるとか、縄張り防衛にたけているという研究結果が報告されるようになった
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他のネット情報によれば、シジュウカラの鳴き方には、実は高度なコミュニケーション(単語や文構造)を実現するといった研究があるという。その辺になると話をうかがうまでで、フィールドで確かめるには程遠い耳学問に終わってしまいそうだ。

(資料)日本人宇宙飛行士の星出彰彦さん、ISSで野口聡一さんと対面

(資料)日本人宇宙飛行士の星出彰彦さん、ISSで野口聡一さんと対面

日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんら4人の飛行士が搭乗した、米民間宇宙企業スペースXの「ファルコン9」ロケットに搭載の有人宇宙船「クルードラゴン」(ドラゴン2)は、4月24日午後6時10分ごろ(日本時間)国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングした。星出さんは、ISSに滞在中の日本人宇宙飛行士の野口聡一さん*と対面した。

(*)野口聡一さん: ISSクルー(乗組員)交代にあたり帰途のため、約5カ月間の滞在を終えて29日午前1時40分ごろ米フロリダ沖のメキシコ湾に着水(予定)。

星出さんは半年の間、ISSの船長の任を担うことになる。日本人が船長を務めるのは、2014年の宇宙飛行士の若田光一さん以来2人目。

(本ブログ関連:”ISS”、”星出彰彦”)

(感想)
日本人宇宙飛行士の活躍が眩しい。テレビのニュースで、ドッキング後に星出彰彦さんと、すでにISS滞在中だった野口聡一さんとが対面した場面は眩しいものだった。
それにしても、スペースXのデザインはシンプルを旨としているようで、クルードラゴン搭乗時の宇宙服しかり、クルードラゴン内部(主に座席だが)も驚くほどアッサリしている。映画「2001年宇宙の旅」の香りがするが、それ以上にスマートなのだ。

(本ブログ関連:”クルードラゴン”)

■NHKの記事: 「星出彰彦さん搭乗の宇宙船 ハッチ閉じられ まもなく打ち上げへ」(2021.4.23、18:22)
     https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210423/k10012992861000.html
■AFPの記事: 「動画:米スペースX、星出さん乗せたクルードラゴン2号機打ち上げ」(2021.4.23、19:33、米国発)
     https://www.afpbb.com/articles/-/3343702
■産経新聞: 「星出さん搭乗の新型宇宙船、ISSにドッキング」(2021.4.24 18:29)
     https://www.sankei.com/life/news/210424/lif2104240036-n1.html
■朝日新聞: 「星出さんISSに到着 2人目の日本人船長、半年指揮へ」(2021.4.24、18:43)
     https://www.asahi.com/articles/ASP4S62PDP4KUHBI04V.html
■時事通信: 「米民間宇宙船、ドッキング 星出さん、野口さん滞在のISSに」(2021.4.24、21:37)
     https://www.jiji.com/jc/article?k=2021042400373&g=soc
■SankeiBiz: 「宇宙飛行士の野口聡一さん、28日に宇宙滞在終了 帰還へ」(2021.4.26 13:15)
     https://www.sankeibiz.jp/business/news/210426/cpc2104261315002-n1.htm

2021年4月24日土曜日

野鳥観察(14)

「夏日」が続いたかと思えばすぐに平年に戻ったようだ。今朝の野鳥観察(探鳥)会に出かけるには少々肌寒い気がして、薄手の長袖セーターを着用した。寒さと冷え込みの対処をおこたらない。

(本ブログ関連:”野鳥観察会”)

観察会の集合場所で、野鳥写真・動画のベテランの方から、野鳥専門誌「BIRDER」を譲っていただいた。それも長期購読された大部の冊数を。一冊一冊が野鳥図鑑であり、個々の鳥について絞り込んだ解説書でもある。なにより鮮明な写真や図版は、鳥の細部を知るうえで貴重で美しい。本当に感謝します。

きょうの公園はすっかり若葉におおわれて、鳥たちの姿を直接見るのが難しくなってきた。観察会に参加したのは昨年の夏の終わりで、そのとき、これから葉が落ちて見通しがよくなれば、渡りの鳥も次第に増えて観察にもってこいの季節になると教わった。なるほど初心者にも、秋冬に葉の落ちた樹々に留まる鳥の姿がよく見えた。だからこれからは、姿の見えない鳥を確認するため、かれらの鳴き声を知っておくのは肝要だ。

ネットに野鳥を紹介するサイトが多数あって、鳴き声まで教えてくれる。探鳥途中そんな話をしたところ、ベテランの方からよいアドバイスをいただいた。<フィールドで野鳥の鳴き声を聞いた後、戻って紹介サイトで確認するよりも、あらかじめそのサイトで鳴き声をしっかり覚えて現場に出て確認する>というのだ。まず耳に覚えてきた野鳥の鳴き声を(自然の中で)確認するという。たしかに耳のすまし方や心構えが違ってくるようだ。

緑の景色に様変わりした公園で、(双眼鏡で見るより)直接目にすることが中心になった。
・ムクドリ: 木の間を通り抜けるのを見る
・シジュウカラ: 桜の木のうろ(洞)を出入りするを双眼鏡で見る。「ツピ・ツピ」と鳴くのを聞く
・ヒヨドリ: 姿が見えず、「ピヨ・ピヨ・ピーヨ」と鳴くのを聞く
・ツバメ: 涸れかかった小川のそばを2羽が飛ぶのを見る

その他に、白い花と薄紅色の萼(がく)の「ホオノキ」、サクランボの実をつけた「サクラ」、白い小さな花をまとった「ハクウンボク」など樹木の花を目にした。

2021年4月21日水曜日

2021 今年最初の夏日

今年最初の「夏日」だった。最高気温が<夏日の基準>の25℃を超えて、26.1℃に達した。ちなみに、都心も25.2℃だった。天気予報では、きのう夏日になるはずだったが、きょう実現して面目を保てたのではと思ったりして・・・。

(本ブログ関連:”夏日”)

気象庁の全国観測地点別の最高気温を見ると、圧倒的に九州地域でしかも<真夏日の基準>の30℃に達しているところがある。この時期のこと、まぐれだったかもしれない。なにしろ旧暦でいえば3月10日のきょう、かつて旧暦3月3日の幕末に、桜田門に雪が降った。

■ きょうの最高気温:全国観測地点別の上位5(time-j.netより)
https://weather.time-j.net/Temperature/TodayHighsDec
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順位 観測地点      気温(℃)
1 大分県 日田 30.7
2 熊本県 菊池 30.4
3 熊本県 鹿北 30.1
4 福岡県 朝倉 29.9
5 福岡県 久留米 29.7
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そうこうしているうちに、夜分になれば冷えてきてエコンから温風を吹かせている。

■気象庁の用語: 夏日、真夏日、猛暑日、熱帯夜
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・夏日   :日最高気温が25℃以上の日。
・真夏日:日最高気温が30℃以上の日。
・猛暑日:日最高気温が35℃以上の日。
・熱帯夜:夜間の最低気温が25℃以上のこと。(気象庁の統計種目にはない)
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2021年4月20日火曜日

穀雨2021

きょうは二十四節気の「穀雨(こくう)」。穀物を育てる春の雨が降るころをさす。しかしながら、今朝からよく晴れて快適な一日だった。しかも天気予報で、最高気温が 26℃ とまでいわれたが、結果は 23.5℃ に終わった。

(本ブログ関連:”穀雨”)

もし最高気温が 26℃ だったら、今年最初の「夏日」になるはずった。字のごとく夏の気配がして、寒いのが苦手な者には過ごしやすい日だったのだが。

(本ブログ関連:”夏日”)

(参考)気象庁の用語: 夏日、真夏日、猛暑日、熱帯夜
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・夏日   :日最高気温が25℃以上の日。
・真夏日:日最高気温が30℃以上の日。
・猛暑日:日最高気温が35℃以上の日。
・熱帯夜:夜間の最低気温が25℃以上のこと。(気象庁の統計種目にはない)
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きょう、雨でも降れば、その中を低く飛ぶツバメの姿をTVニュースは報じたかもしれない。春の雨にツバメはよく似合う。ところで、穀雨の一つ前にあたる節気「清明(せいめい)」(今年は4/4)の初候を「玄鳥至(つばめ/げんちょう いたる)」といい、字義通りならもっと早い時期の風物となる。

先日(4/3)の探鳥会で、ツバメが二羽飛んでいるのを見た。公園で今年最初の観察といわれた。その日は何と、清明の始まる前日だったわけで、二十四節気と自然がうまく合っているのは楽しい。今気付いたことだが。

2021年4月18日日曜日

自然観察(7)

きょうは朝から天気がよい。午前中に月一度催される公園の自然観察会へ出かける。園内の散歩道に水溜りがあって、昨深夜に雨が降ったことを思い出す。樹々の若葉や新芽が、原っぱに萌え出た草たちが朝陽に照らされて輝いている。まぶしいほどだ。

(本ブログ関連:”自然観察会”)

新型コロナの警戒のため、今月の12日から東京都も「まん延防止等重点措置」が適用され、わたしも自宅に連日こもっていた。観察会のはじめは意気揚々と観察の列に加わっていたが、次第に運動不足のせいか疲れが出て、途中で抜け出してしまった。せっかくの新鮮な空気を最後まで味わうことなく残念。(あすから公園散歩を復活しよう)

雨上がりの清々しさもあってか、今回会員が多数参加された。自然観察の対象は、植物(野草・樹木)、昆虫、野鳥など多様で、会員はテーマに即して分散観察する。とはいえ一斉の集合時に探鳥の結果が報告された(種類、つがい、巣作り、冬鳥の帰り)。
いつものように植物中心に、ベテランの方から話しをうかがい観察に同行する。この時期には「黄色い花が多い」という声があった。それに合わせて、雑草まで含めて解説が進められた。小さな花にはルーペが必要、次回忘れぬようにしよう。

黄色い花に連れて、ベテランの方から興味深い話があった。「菜の花畠に、入日薄れ」で始まる、大正3年(1914年)の「尋常小学唱歌 第六学年用」に所収の「朧月夜」(作詞:高野辰之、作曲:岡野貞一)で歌われる「菜の花」は、実は「野沢菜」(アブラナ科アブラナ属)であり、菜の花は「アブラナ科アブラナ属の花の<総称>」とのこと。
- なるほど、野沢菜漬物関連会社(長野県)*のホームページに上記の旨記載があり、「野沢菜の花おひたしは、とても美味しく『菜種油』をとる菜の花とは違い、茎は柔らかく、野沢温泉近隣では、おひたしなど各家庭の味でされ食卓に並びます」と解説している。
 (*)とみき漬物: https://www.nozawana.co.jp/おぼろ月夜/
- 「唱歌・童謡ものがたり」(読売新聞文化部、岩波現代文庫)によると、作詞者の高野辰之が小学校時代(長野県)通った通学路に菜の花畑があった。本書著者の記述や、作詞・作曲者の両関係者の発言に、いずれも「菜の花」以上のものはない。

観察した花や穎果(えいか)など
オオイヌノフグリ(青紫色)、ヘビイチゴ(黄色)

ペンペングサ(ナズナ)
オオアマナ【一茎多花】
キツネノボタン【太陽光による花弁の反射】
カラスムギ
キツネアザミ【棘がない、アザミ属でない】
ヘラオオバコ【柱頭:雌しべ⇒雄しべの順に熟す】

2021年4月17日土曜日

(参考)難解な言葉

以前深夜に、NHKのシリーズ番組「100分de名著」が再放送されて、フランス社会学者ブルデューの「ディスタンクシオン」を紹介する回があった。岸政彦氏(立命館大学教授)を中心に女性アナウンサーと芸人の伊集院光氏との対談形式で進行した。軽快な日常会話風に語り合うので、夜の眠気に落ちることなく視聴できた。

番組では「趣味」や「文化」について4回に分けて放送するため、全回見通すのが大変と思い、別途番組用テキストを購入して、第1回の放送以外はテキストだけで理解することにした。テキストはできるだけ平易に読みやすく工夫されている。
ひとの関心は突然湧くものでなく、その人の社会的(文化的・経済的)な背景に依存するという。社会学的に統計上そんな解釈になるのだろうけど、学問的業績の証となるキーワードが難しい。(ブルデューの原著書は文体も難解で晦渋だそうだ)

ブルデューの業績の理解とは別にして、番組用テキストに面白い話題が載っていた。なぜ「フランス現代思想の本は読みにくい」のかということを次のように紹介している。
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おもしろい話が残っています。アメリカの哲学者ジョン・サールが、きみはどうしてあんなに難解な書き方をするのかとフーコーに聞いたところ、フランスで認められるためには理解不可能な部分が10%はなければならないと答えたというのです。驚いたサールがのちにブルデューにこの話をしたところ、『10%ではだめで、少なくともその二倍、20%は、理解不可能な部分がなければ』と語ったそうです(加藤晴久『ブルデュー 闘う知識人』講談社選書メチエ)。
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若いころ、欧米の現代思想を紹介する雑誌「パイデイア」とか「エピステーメー」があった。哲学に未熟なものにとって、知的好奇心をくすぐるだけで、読んでいくうちに理解不可能に陥ってしまうのが常で、文章に傍線を引いたり、蛍光ペンを塗ったりしたものの結局何も残らなかった。他方、こういった内容を読み通しこなせる人が大勢いたから雑誌形式で売れたのだろうけれど・・・。

2021年4月16日金曜日

かわいい「シマエナガ」

「かわいい」という印象表現は、女性言葉として、あるいはアニメの波に乗って世界的にも普及している。若い男が口にすれば妙に迎合的だし、おじさんにはそもそもそぐわない。それでも、幼い子どもや小動物たちを見ていて、つい口にしてしまうことがある。

(本ブログ関連:”かわいい 鳥”)

探鳥の会の会員で、まいにち野鳥観察した結果を写真とメッセージにして会員へメールされる方がいる。昨日のメールで、小鳥の「エナガ」が紹介されていた。いつものようにネット図鑑の「日本の鳥百科」*で、エナガの項を参照したところ次のような記述があった。
(*)https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/1389.html
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・・・日本でいちばん小さい鳥は「キクイタダキ」といい、体重は5グラム前後ですが、その次に小さいのがこのエナガで、体重は8グラムほどです北海道にいるのが亜種「シマエナガ」で、顔に黒っぽい眉はないので、真白に黒い目が目立つかわいい姿をしています
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エナガに特徴の「顔に黒っぽい眉」がなくて、真白な顔に「黒い目が目立つかわいい姿」をしているというシマエナガの解説があったので、Googleで映像検索したところ、思わず「こりゃたまらん、ほんにかわいい」とつぶやいてしまった。(案の定、女性に人気とのこと・・・そりゃそうだろうなと納得)

歳をとると、こころの棘が消えて柔和になる。とりわけ幼い子どもに対して、身内から他人の子どもにまで、全人類愛的なまなざしを向けることができるようになる。Youtubeでときどき、子どもたちの無邪気で自然のままのふるまいを見たりすると、瞬間瞬間に一生懸命なかれらのしぐさが面白くてかわいい。すべてに命のつながりがあることを、どこか実感しているのだろう。

最近は、人間以外の小動物に対しても、同様な感覚になってきている。

2021年4月13日火曜日

のんき節(ア ノンキだね)/ 買い物ブギ(わてほんまに よういわんわ)

耳に残ってしまった言葉がある。おおかた子どものころに刷り込まれたようだ。無意識に定着している。だから、座るとき「よいっしょ」というように、生活の中で「ア ノンキだね」とか「わてほんまに よういわんわ」といった言葉が自然と口に出る。タイミングはどちらかといえば、洒落のめすというか、うっちゃるときだ。

最近、新しい言葉が耳に入らないし身に付かない。まして「流行語」のように、はやりすたりの早い言葉は聞き流すようにしている。歳をとると、流行り言葉に寿命があるってことをとんと承知してるからで、無理して近寄るようなことはしない。

その代わり、自分の中にある言葉は、いってみれば自分史のようなもの。ときに思い返してたどってみたくなる。思った以上にかさばるものもあれば、思った通り気楽なものもある。

■「のんき節」(作詞・作曲:添田唖然坊) ア ノンキだね
(歌詞: 【詩と音楽】 http://www7b.biglobe.ne.jp/~lyricssongs/TEXT/S1685.htm)
(Youtubeに登録のototatchinuru18に感謝)


■「買い物ブギ」(村雨まさを(=服部良一)作詞・服部良一作曲)わてほんまに よういわんわ
(歌詞:【ごんべの雑学村】 http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/kaimonobugi.html
(Youtubeに登録の狐式モモコに感謝)

2021年4月12日月曜日

松山英樹選手、マスターズ優勝

ゴルフの松山英樹選手が米国「2021 マスターズ・トーナメント」(11日現地時間、於:米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC)で優勝した。今朝のTV中継で見たが、何とも不思議な気がした。日本人選手が優勝するなんて、ドラマや漫画でも場違いというか、そんなストーリーを知らない。それほど縁遠い舞台だと思っていたのだから、松山選手はそれをやり遂げた、うれしさがじわじわ増してくる。今更ながらすごいことなんだ。

昔の親父たちは、片手でゴルフをビジネス手段に使ったし、片手でゴルフ哲学を説いていた。ゴルフをするのは「ゴルファー」だった。ゴルフをスポーツ競技として、日本人が世界レベルで活躍するなんて本気になっていなかった。(他の番組だが)いまでもテレビ解説者に独特な語り口やトーンが残っているけれど。

つぎつぎ日本人選手がマスターズに挑戦してきた。そして優勝が現実のものになった。

■マスターズの正式サイトトップページ(画像の一部)
早藤キャディーと並んだ松山選手の写真に、日本語で「2021年マスターズチャンピオン」と記されている。
https://www.masters.com/index.html



■菅義偉首相から
Twitter上に次のようなメッセージを書かれている。首相もTwitterしてしまうほどの快挙。
https://twitter.com/sugawitter
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松山英樹選手、マスターズ優勝おめでとうございます。
新型コロナの影響が長引く中で、日本中に勇気と感動を与えてくれたのではないでしょうか。
日本人として、初のメジャー大会制覇というだけでなく、マスターズはアジア勢でも初の優勝であり、素晴らしい快挙です。
今後の更なる活躍を期待します
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