二十四節気の「小満(しょうまん)」には、草木が緑に繁り照り映える。野鳥の巣立ちも始まる。人のせわしさと違って、自然は時にしたがい命を回転する。生命の輝きを知らせるように、元気が天地に満ち始める。
(本ブログ関連:”小満”)
とはいえ、小満の言葉はあまりポピュラーでない気がする。今年、このブログの目標に、二十四節気のすべてを書き漏らすことがないようにする・・・だったが、うっかり忘れそうになった。というのも、東海地方以西が早い「梅雨入り」して、関東甲信は余波を受けて空模様が怪しい。そんな天候のせいでか、小満の意に沿う気になかなかなれない。
ちなみに、気象庁の「梅雨入り」情報は次の通り。テレビの朝のニュースショーで、天気予報コ-ナーの気象予報士が、関東甲信の梅雨入りは来週いっぱいないかもしれないといった感想を述べていたけど。
■令和3年の梅雨入り(令和3年5月16日現在)
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html
地方 | 令和3年 | 平年差 | 昨年差 | 平年 | 昨年 |
---|---|---|---|---|---|
沖縄 | 5月5日ごろ | 5日早い | 11日早い | 5月10日ごろ | 5月16日ごろ |
奄美 | 5月5日ごろ | 7日早い | 12日早い | 5月12日ごろ | 5月17日ごろ |
九州南部 | 5月11日ごろ | 19日早い | 19日早い | 5月30日ごろ | 5月30日ごろ |
九州北部 | 5月15日ごろ | 20日早い | 27日早い | 6月4日ごろ | 6月11日ごろ |
四国 | 5月15日ごろ | 21日早い | 26日早い | 6月5日ごろ | 6月10日ごろ |
中国 | 5月15日ごろ | 22日早い | 26日早い | 6月6日ごろ | 6月10日ごろ |
近畿 | 5月16日ごろ | 21日早い | 25日早い | 6月6日ごろ | 6月10日ごろ |
東海 | 5月16日ごろ | 21日早い | 25日早い | 6月6日ごろ | 6月10日ごろ |
関東甲信 | 6月7日ごろ | 6月11日ごろ | |||
北陸 | 6月11日ごろ | 6月11日ごろ | |||
東北南部 | 6月12日ごろ | 6月11日ごろ | |||
東北北部 | 6月15日ごろ | 6月25日ごろ |
付記(「日本の七十二候を楽しむ」(白井明大 著)を参照)
二十四節気をさらに3つの候に分けた「七十二候」があり、小満は次の3候になる。
・初候:蚕起食桑(かいこ おきて くわをくう)、蚕が桑をいっぱい食べて育つ
・次候:紅花栄(べにばな さかう)、紅花が一面に咲く
・末候:麦秋至(ばくしゅう いたる)、麦が熟し収穫する