中学生のころ、原種「カワラバト」を改良した「伝書バト」のブームがあった。熱心な友人は自宅にハト小屋を作り育てていて、見せてもらったことがある。場所も費用も何より熱意のない私には、手に負えるものでないことをすぐに悟った。あるとき、友人の妹が「小屋に猫が入った」と伝えてきて、大騒ぎになったことがある。
伝書バトが野生化したものを「ドバト」と呼ぶが、外見は伝書バトの気風を残しているのに「ド~」を付した呼称は惜しい気がする。公園などで見かけることが多く、ハトといえばドバトくらいしか思いつかなかった。
野鳥観察(探鳥会)に参加して、(正直、あまり馴染みのなかった)「キジバト」の存在に気付いた(知らされた)。茶色っぽい色合いながら、羽模様がしっかりしていて、キジの名を借りたのもうなづける気がした。キジバトは群れで飛ばないようで、大勢集団で飛んでいるのはドバトのようだ。
ただ両者(ドバト、キジバト)ともマジックショーには向かない。白いハトの方が暗い照明に映える。
ところで、スペイン語でハトの意のある「ラ・パロマ(La paloma)」という曲がある。どこかで聞いたのか、耳の奥に残っている。
Wikipediaから次のことを知った。
① スペインの作曲家「セバスティアン・イラディエル(Sebastián Yradier,、1809年~1865年」が、(キューバの舞曲様式)ハバネラのリズムをもとに、キューバ訪問後の1860年ごろ作曲した。
② ハバナを去る自分を鳩に托す歌詞があり、Wikipediaにはスペイン語と日本語対訳が記されている。
Youtubeで聞いてみようと探したところ、ギリシャの歌手「ナナ・ムスクーリ(Nάνα Μούσχουρη :Nana Mouskouri])の歌があった。彼女が歌えば、イメージにぴったりな(と私が想う)爽やかさ、透明感、やさしさが増す。次のYoutubeでは、歌詞の1番だけ歌っている。
(本ブログ関連:”ナナ・ムスクーリ”)
(Youtubeに登録のFascinating Nana - Νάνα Μούσχουρηに感謝)
(付記)
この歌の歌詞2番以降について、サイト「詩と音楽」*は、スペイン語翻訳を含めて面白い考察をしている。
(*) https://www7b.biglobe.ne.jp/~lyricssongs/TEXT/S1504.htm