国名が変わることがある。以前、インドの南横、ベンガル湾にある「セイロン」は「スリランカ」に、また、黒海とカスピ海に挟まれた南コーカサスにある「グルジア」は「ジョージア」に国名を変更した。とはいえ、現地での変更に基づくのか、日本側の呼称の変更なのか確認が必要。
(本ブログ関連:”セイロン”)
今回、「フィリピン共和国」のドゥテルテ大統領みずから、国名を「マハルリカ(Maharlika)共和国」に変更したい意向を表明した。国名には由来がある。そもそも「フィリピン」とは、あるいは「マハルリカ」とはどんな意味を持つのだろうか、次のニュース記事で知ることになった。タガログ語、マレー語、サンスクリット語について、なんにも知らないが言葉の重要さをあらためて感じる。
・「フィリピン」は、かつての支配者の名に由来する。
・「マハルリカ」は、現地語の言葉で「忠義」の意味を持つ。
- タガログ語(英語辞書による)で、「生まれ、知性、性格、行動において高貴ないし偉大であること」を意味する。
- マレー語の「自由」の派生語である。
- サンスクリット語に由来の「気高く誕生した」など。
ちなみに、タガログ語の「Maharlika」を、ネットの「Online タガログ語 日本語 辞書」で参照すると、「高潔」と表示される。
http://www.etranslator.ro/ja/firipingo-nihongo-online-jisho.php
<共同通信>抜粋
Livedoorニュースに掲載の記事「フィリピン国名、マハルリカに? 大統領、植民地由来に嫌悪」(3/9)
http://news.livedoor.com/article/detail/16134470/
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・「フィリピン」という国名は、16世紀に宗主国だったスペインのフェリペ皇太子(後の国王フェリペ2世)にちなんでいる。
・「マハルリカ」の意味は、マレー語の「自由」の派生語やサンスクリット語の「気高く誕生した」など、複数の説がある。
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<sputnikニュース(日本語版)>抜粋
① 「ドゥテルテ大統領、国名の変更を望む=マスコミ」(2/13)
https://jp.sputniknews.com/politics/201902135918431/
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『マハルリカ』はマレー語の言葉だからだ・・・
「マハルリカ」は現代のフィリピン語で「王族」を意味しており・・・
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② 「マハルリカへのフィリピン改名は難しい=オピニオン」(2/25)
https://jp.sputniknews.com/opinion/201902255964467/
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現代のタガログ・英辞書によるとこの単語は「生まれ、知性、性格、行動において高貴ないし偉大であること」を意味する。だが研究者らは、「マカルリカ」の語源と実際の意味は解明されていないとしている。
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