朝から空に力なく下り坂、明日昼過ぎにかけて雨が降るという。そんなきょうは、二十四節気の「寒露(かんろ)」。”かんろ”の音から、”甘露”を連想してしまいそう。草の葉に生じた露が凝(こご)り、足元に寒気が広がる。
(本ブログ関連:”寒露”)
たしかに、このところの朝晩の冷え込みに、季節が秋に移ったことを実感する。
寒露の期間を三つに分けた、七十二候は次のとおり(Wikipedia)。
・初候: 鴻雁来(こうがん きたる):雁が飛来し始める
・次候: 菊花開(きくのはな ひらく):菊の花が咲く
・末候: 蟋蟀在戸(きりぎりす とにあり):蟋蟀が戸の辺りで鳴く
菊祭り
この寒露の時期、「キク」が咲いて「菊祭り」が開かれる。一輪仕立ての大菊の展示に圧倒されるが、子どもにとって鑑賞する気力が続かない。それと合わせて、菊花で人形(ひとがた)に型どった「菊人形」も並んだりする。今はめずらしい呉服店内に立っていた、虚ろなマネキンの顔立ちをした菊人形に、子ども心に少々怖気ついた。
いつだったかおぼろだが、深大寺公園の「菊花大会」*を見に出かけたことがある。
(*) https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/09/25/05.html
そうそう、むかしのこと、九州の門司の街だったか、父親に連れられて菊祭りに行った。何故か会場に、自衛隊の戦車が置かれていた。以来、菊祭りといえば、戦車によじ登って遊んだ記憶も一体となって思い出される。・・・ああ、会場の光景まで浮かんできたぞ。