KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(12/5)に、人物シリーズ57回目として、ヘグム(奚*琴:けいきん、해금)のフュージョン奏者である姜垠一(カン・ウニル、강은일)(1967年~)を紹介した。
(*)Wikipediaによれば、「中国東北部のシラムレン川の谷に住んでいたモンゴルまたは契丹に近い民族である奚(けい)によって作り出されたとされる。」(Ko-Wikipediaも同様)
(本ブログ関連:"ヘグム")
まず、ヘグムの復習から始まった。
・ヘグムは、バイオリンやチェロといった、弓(または棒など)で弦を擦って音を出す擦弦楽器の一つで、もともと中国北方の遊牧民の楽器といわれる。楽器「二胡」とよく似た形状で、馬にまたがって演奏できるよう小さく、奏法も比較的単純である。左手で弦の持つ位置や引っ張る力を調整して、音程を自由に変え、様々な音楽を演奏する。その利点から最近は、フュージョン国楽にもよく使われる。
▼姜垠一のヘグムによる「未来の記憶」の中から「サーカス(서커스)」を聴く。これもフュージョンか。キーワードに「ワールドミュージック」があるそうだが・・・。
次のように姜垠一のプロフィールが紹介された。・・・ちなみにイ・ソンヒ(1964年生まれ)と同世代である。
・1967年 ソウルに生まれる。
・国立国楽高等学校で本格的にヘグムを学ぶ。4年全額奨学生として漢陽大学に入学してヘグムを専攻。同卒業後。KBS国楽管弦楽団に参加するも、京畿道立国楽団の新設に合せ移籍して主席団員として活躍。間もなくしてソロ演奏家の道に進む。
(参考)ブログ「ヘグム勉強部屋(해금 공부방)」
▼姜垠一のヘグムによる「リベルタンゴ&白鶴(Libertango&백학)」を聴く。テレビCMで聞いたYo-YoMaの演奏を思い出す。
・最近、高校時代の同級生(コムンゴ奏者:ホ・ユンジョン、打楽器と鉄弦琴(チョルヒョングム、철현금)奏者:ユ・ギョンファ)と共に、現代音楽トリオ「サンサン」を結成し演奏活動を続けている。
▼姜垠一のヘグムによる「ヘイヤ(헤이야)」を聴く。これはこれでジャンルだと思うよ。