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2019年7月14日日曜日

(雑談)くらげ、うんも

「くらげ」も「うんも」も漢字に表すと、「水母」であり「雲母」である。ともに「母」の字を持つ。Wikipediaによれば、「クラゲ」の項では「水母」の文字の語源について不明としており、「雲母」の項では「雲母」の文字の語源についての記述がない。

両者は明かりを透かしてみると、うっすらとした形が浮かぶよう。まるで雲のような、柔らかい存在に思える。それが、包み込むような母性のイメージと重なるのだろうか。


(追記)
小学生がランドセルと一体になって歩いている姿を眺めるのは楽しい。それが一団となって道端を歩んでいると、つい横目で見てしまう。てんでバラバラなのに、一定の会話が成立しているのが不思議。また、低学年の子どもが母親と一緒に歩きながら、自分のことを当り前のように「オレ」なんて勇ましい言葉を使っているのが聞こえてくると微笑んでしまう。

そういえば、彼らはまだ夏休みに入っていないんだと気付いた。少し前のブログに、もう夏休みになっているような記述をしたことがある。とんだ間違い、なぜそう思い込んだのだろうか・・・。近くの小学校の行事予定を見ると、7/25から「夏季休業日始」とある。

2019年7月13日土曜日

精霊会、迎え火

雨雲のためくすんだような夕刻、小雨がぱらつくなかを帰った。家に近づくと、辺りに物を焦がすような香りがした。そのとき、ご近所の門のかたわらで「迎え火」をしているのに気付いた。今日は「精霊会(しょうりょうえ)」である。

精霊会は、今月13日から16日にかけて先祖たちの霊を祀(まつ)る仏事で、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」ともいう。これは、いわゆる「お盆」の時期であるが、一般に新暦8月に行なうのが通例(実質、旧暦相当日に合わせたもの)。とはいえ、今日、迎え火をする家もある。

子どものころ、お盆の時期が来ると、客間に盆提灯が飾られ、うれしくて客間を覗き込んだものだ(昔の家の客間は、子どもたちが普段出入りする部屋ではなかった)。お供えものの落雁菓子が、行事が終わると食べられる楽しみもあったからだ。そういえば、何度かお坊さんがお経をあげに来たのも思い出す。祖父母がつづけて亡くなり、しばらくの盆の行事だったのだろう。

(本ブログ関連:”お盆”)

それにしても、わが家で迎え火をした記憶はない。だから、今日、ご近所のそれがとても新鮮に見えた・・・毎年されているのだろうけど、わすかな時間なので、今まで、目にすることも、香りをかぐ機会もなかっただけのことだろう。

2019年7月12日金曜日

初伏、草市

今日は、「夏至」(6/22)から3週間経って訪れる「初伏(しょふく)」で、酷暑に農事を一休みするといった時期のようだ。また、旧暦の今日は7月12日にあたり、盆の行事に使う(盆)提灯や線香などを売る市の「草市(盆市)」が立ったという。

(本ブログ関連:”初伏”)

といっても、実生活でこれらの行事にあったことはない。言葉では知っているわけで、日めくりカレンダーの隅を見て思い出す。旧暦、陰陽五行ともとっくに離れている。

朝方小雨があったものの後は曇り空。近所の栗林の毬は、黄緑から緑色を増して実をしっかり膨らませている。やがて梅雨が明けて、盛夏が来るだろうというのに、心は何処かで栗の実に秋を感じている。連日の涼しさのせいか。

特に変わったこともない。

2019年7月11日木曜日

はやぶさ2、第2回目のリュウグウ着地

本日、午前10時過ぎに、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)から、「小惑星探査機『はやぶさ2」第2回目タッチダウン成功について」のプレスリリースが次のように発表された(2019年(令和元年)7月11日)。

(本ブログ関連:”はやぶさ2”)
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国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」を小惑星「Ryugu(リュウグウ)」へ接地(タッチダウン)させ、リュウグウの試料を採取する運用を実施しました。

「はやぶさ2」から送られてきたデータを確認した結果、サンプル採取のためのプロジェクタイル(弾丸)の発射を含む「はやぶさ2」のタッチダウンのためのシーケンスが実施されたことが確認できました。「はやぶさ2」の状態は正常であり、今般、リュウグウへの2回目のタッチダウンを成功させることができました。
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今年に入って、「はやぶさ2」は「リュウグウ」に1回目のタッチダウン(2/22)した後、サンプル採取のためのプロジェクタイル(弾丸)発射(4/5)により<表面>にクレーターを作ることに成功している。そして今回、第2回目(10:06頃)の、「はやぶさ2」本体を着陸(前回のクレーター付近)させ、プロジェクタイル発射により「リュウグウ」の<地下>試料の採取にも成功した。

(記者会見で、津田雄一プロジェクトマネージャのミッションへの思いを聞くことができる)

(Yotubeに登録のJAXA | 宇宙航空研究開発機構に感謝)

2019年7月10日水曜日

夏休みの宿題

小学生の高学年のころ、クラブ活動で社会部に属していた。夏休みの宿題に、日本列島の立体地図を作ることにした。材料はデパートで購入したと思う。等高線に沿って切り出した厚紙(部品)を何枚も重ねて高度を表現するのだ。サイズは、縦横50cm×100cmくらいなので、立体地図作りはとんでもない作業になった。

第一段階は、高度(等高線)別に印刷された厚紙をハサミで切り出す。同じ高度の場所が各県に存在するので、きちんと整理しておかないと、どれがどこの地域のものか分からずじまいになる・・・混乱する。ギブアップ寸前のとき、家族総出で手伝ってもらうことになった。延々と時間が費やされた。

第二段階は、厚紙を重ねて貼り付けた後、高度別に色づけする作業が待っている。海、平地、段丘、高地、高山と段差をつけて塗っていく・・・次第に勘で色付けしてしまうことになる。最後に、作品らしく仕上げるため、ニスを塗って光沢を付ける。このころになると、家族全員がぐったりしてくる。そう、ほとんど家族みんなで作ったようなものだった。

夏休みが明けて、部会でひとりひとりが成果発表をしたとき、私は平気な顔をして立体地図をみなに見せた。先生方が感心しながら、そして半分笑いながら壁にかけてくれた。先生はすべてお見通しである。(私は、内心、もっと小さなものにしておけば・・・バレずにすんだのにと妙な反省をした)

2019年7月9日火曜日

2019春期バスク語-13

梅雨寒がつづく。7月に入って、東京都心の最高気温が25℃未満が5日連続したのは26年振りとのこと。同様に連日の日照時間が一日当たり30分にしかないという。おかげで長袖服を引っ張り出した。

曇り空の下、「バスク語教室」へ出かけた。(後2回を残すのみ)

(本ブログ関連:”春期バスク語”)

前回の「未来形」の復習(宿題のプリントを全員が順に回答)して、「現在形」(<反復・習慣>のケース)について、次のように解説いただいた。(第9章相当)

① 不完了分詞
  ・現在形では不完了分詞を使用する
     例: (完了) Nik joan naiz. ⇒ (現在) Nik joaten naiz.
  ・不完了分詞は、動詞(辞書形)語尾のいろいろなパターンに応じて作られる
     例: 行く  joan(-n) ⇒ (nを削除、tenを付加) ⇒ joaten

② 位置格([場所・時間]~で/に )
  ・例: 喫茶店 kafetegi ⇒ 喫茶店で kafetegian(位置格単数)

2019年7月8日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ-12

連日、あやしい天候が続いていたので、心配しながら市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ」へ出かけた。この連続講座、今日で最終回となる。第12回の今回、「ユダヤ人、アメリカに渡る:アメリカ移民の20世紀」について、東京大学准教授 鶴見太郎氏から解説いただいた。(幸い帰りもよい天気だった)

20世紀前後に、アメリカへ渡ったユダヤ人移民の大半(7割近く)は、ロシア・東欧地域から来た人びとだった。彼らが、移民後どのような生活を送ったのかを紹介された。

・アメリカのユダヤ人(現在)
  - 人口:約600万人(総人口の2%)・・・ その内「(超)正統派(ハレーディーム)」(黒服)は12%程度
・ロシア・東欧地域からの移民となった要因
  - 貧困:従来の経済活動(商業・手工業・運輸業)では、工業化・資本主義化に乗れなかった
・移民として迎え入れる要因
  - 先発の親類・友人(イディッシュ語話者)の迎え要れ: 非合法(斡旋業者)による移民
・移民後の労働運動
  - ドイツ移民の支援もあった
・ユダヤ人の階級上昇: 高い教育水準
  - 1937年のニューヨーク市: 弁護士・判事の64%、歯科医の64%、医師の55%がユダヤ人
・ユダヤ人の教育環境(正統派など)
  - アメリカの教育法に従いながら宗教教育を行う
  - 男子: タルムードを読みこなせるまで、女子: 世俗科目に重点を置く(世間との親和性あり)
  - 早婚、子だくさん
・(超)正統派コミュニティの問題点
  - 若者に見られるコミュニティからの離脱: 支援組織(ex. Footsteps)がある
・ユダヤ・コミュニティ: 自律的に活動する

連続講座を聴講したことで、何か整理されたかというより、正直ますます混迷を深めたといってもよいかもしれない。ユダヤ人が、どのように各地に定着したか、どのように移動したか、そしてどのような階層だったのかがよく分からない。時代を先行した階層もあれば、とり残された階層もあったはず。そこが知りたい。

2019年7月7日日曜日

小暑、七夕 2019

今日は、二十四節気の「小暑」であり、五節句*のひとつ「七夕」でもある。小暑は、多少前後することがあっても大方7月7日であるため、もうひとつの(新暦)七夕とうまく重なる。夏の子どもたちにとっては、願いを記す七夕飾りは忘れられないものになるだろう。

(本ブログ関連:”小暑”、”七夕”)

(*)五節句
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「人日(じんじつ)」(1/7):「七草の節句」・・・ 七草粥
「上巳(じょうし)」(3/3):「桃の節句・雛祭」・・・ 雛飾り
「端午(たんご)」(5/5):「菖蒲の節句」・・・ こいのぼり
「七夕(たなばた)」(7/7):「七夕(たなばた)」・・・ 笹飾り
「重陽(ちょうよう)」(9/9):「菊の節句」・・・ 菊の花
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今月初(7/3)に野外観察園へ出かけたおり、公園事務所に寄ったところ、入り口に七夕の笹飾りがあった。子どもたちの願いを込めた短冊が吊られていて、幼い文字で書かれたものもあれば、親が代筆したものさまざまある。身近な願いから将来の夢まで、あるいは地元のサッカーチームの優勝祈願まであって微笑ましくながめた。子どもが夢を持てるというのは、本当に素晴らしい大切なことと思った。


(Youtubeに登録のYuki Houseに感謝)

とっくに子どもでなくなってしまった学生時代のちょうど七夕のころ、外科で入院したことがある。病棟の行事の一環として病室のみなに短冊が配られた。願い事を記してくださいといわれてベッドの上で書いたのが、「いてていててと 叫んでみても 誰も知るまいこの痛み」だった。そして2週間ほど過ぎて、人類が初めて月に着陸したのだ。(アポロ11号:1969年7月20日(日本時間21日))

今日は一日中雨が降ったり止んだりで、夜になっても雨雲に覆われている。この雲、ちっとも動こうとしない。

2019年7月6日土曜日

(情報)「きぼう」・「こうのとり」10周年記念公開シンポジウム

宇宙航空研究開発機構(JAXA)のサイトに、「国際宇宙ステーション」に関わる日本側の取り組みについて、次の通りシンポジウム「『きぼう』・『こうのとり』10周年記念公開シンポジウム開催のお知らせ(仮題)」の開催案内(最終更新日:2019年5月10日)が載っていたので記す。
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2019年7月19日に、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟完成10周年、そして同年9月11日に、「こうのとり」初号機打ち上げ10周年を迎えます。これを記念して、この夏JAXAでは、「きぼう」・「こうのとり」について、皆様に様々な情報をお届けすると共に、皆様にご参加いただける記念シンポジウムを開催します!
日時        2019年8月30日(金) 19時~21時(予定)
・場所 ヒューリックホール東京 (東京都千代田区有楽町2丁目5-1 有楽町マリオン11階)
                (アクセス) JR山手線「有楽町駅」(中央口・銀座口)より徒歩3分
                                   http://hulic-theater.com/access/
・定員 900名程度
募集       開始: 7月中旬(予定)
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詳細は7月中旬に発表とのことだが、一般向け内容と思うので聴いてみたい。

2019年7月5日金曜日

夏休みのラジオ体操

このごろ、街に子どもたちの姿が目につく。夏を楽しんで、場所をかまわず上げる歓声は、夕立に乾いた地面が濡れてほっとさせるような潤を与えてくれる。街に活気を思い出させる元気の素だ。歳をとるとますますそう感じる。

子どものころの夏休みの思い出といえば、やることが一杯で、全部こなそうとして日射病になったりした。昔は、「熱中症」というより「日射病」が心配されたものだ。水をたくさん飲んで、汗を出せなんて親から厳しく注意されたこともない。

夏休みの早朝、小学校の校庭に子どもたちがぞろぞろ集まり、体育の授業のように規律を求められるでなく、どちらかといえば近所同士一団となってかたまり、のんびり始まった。眠気からようやく覚めたころには終わり、最後に、首にぶら下げたカードに出席のハンコを押してもらって家に帰った。(出席は長続きしなかったけれど)

次のYoutube映像は、昭和35年ごろの、夏休みのラジオ体操という。60年安保の直後の時期だろう。静岡市音羽町の記録とのこと。地方の町ののんびりした朝の様子を撮っている。「ちび丸子」の作者「さくらももこ」(1965年~2018年)が誕生したのも現在の静岡市(同市清水区)であり、60年安保から5年後のことだ。


(Youtubeに登録のkohjohchoに感謝)

2019年7月4日木曜日

図書館でのはなし

霧雨もない空模様、図書館前の駐輪場が空いていた。おや休館日なのかと案じたが、玄関のガラス戸から奥をのぞけば人の気配がして開館しているのが分かった。近くの薬局で買物して寄っただけだが、一階の開架の書棚を巡ってみた。

(館内で、弾みでドアに頭をぶつけてしまった。帰宅してコブができていたのに気付いた)

久し振りの訪問なので、おもしろい本はないものかと興味深々探したら、語学の棚にニューエクスプレス・シリーズの「ロマ(ジプシー)語」(白水社)があった。著者角悠介(すみ ゆうすけ)氏はルーマニアと縁が深いようだ。

ロマ語はインド・ヨーロッパ語族の、しかもインド語群に属す古い言語という。8月に「日本エスペラント協会」で、言語講座「ロマ(ジプシー)語 会話練習」と、講演「ロマ(ジプシー)語の造語法 -エスペラント語の造語法と比較して-」があるそうだ*。

(*)ロマ語に関する講演会: http://www.jei.or.jp/20190824_korno_romago/

次のYoutubeは、随分以前だが映画「ジプシー・キャラバン」の予告編で、「スペイン、ルーマニア、マケドニア、インドの4つの国の5つのバンドによる、ジプシー・キャラバン・ツアーのドキュメンタリー」のよう。(未見であるが・・・)


(Youtubeに登録のUPLINKに感謝)

(流浪の民に、音楽と踊りと共に生きるか、金融とネットワークと共に生きるかの違いがある。そして、彼らがどのような階層と共に生きようとしたか大いに関心がある。)

2019年7月3日水曜日

自然観察園(半夏生)

雨が降りそうでそうでない、空全体灰色、曇天の一日だった。おかげで、日は薄く、木陰の緑は深く濃い。木立は、まさに古めかしい「ジョン・コンスタブル(John Constable)」(1776年~1837年)の風景画のようだ。

昼間、空模様を気にしながら、公園に併設の自然観察園を訪ねた。そんな天気なれば人気はなく、静まり返ったままだった。

昨日(7/2)は、二十四節気の「夏至」を約5日ずつに分けた最後(3番目)にあたる(すなわち、七十二候の)「半夏生(はんげしょう)」だった。「半夏(烏柄杓)という薬草が生える頃」(Wikipedia)とのことで、左の写真のように、薬草「ハンゲショウ」の葉が白く半化粧しているように見える。(正直、鳥のフンでもかけられたのかと思うほど、葉が不規則に白くなっている)

(本ブログ関連:”半夏生”)

観察園では、7月の花だよりとして、上記のハンゲショウのほかに、樹木の花として、「リョウブ(令法)」の花(「花は夏に咲き、花弁は白く5裂する。枝先の長い総状花序に多数の花をつけよく目立つ」:Wikipedia)や、「ネムノキ(合歓木)」の花(「花は頭状花序的に枝先に集まって夏に咲く」:Wikipedia)が咲いていた。

ネムノキの花は、囲いの中にあって(保存されていて)、そばで観察することができない。そのため、遠くから見ると淡紅色の花弁がどのような姿形か判別できない。実際は、細長い花がいくつも群集していて、想像したような花弁とは違っている。簾を透かして見るような東洋的な気配がする。

2019年7月2日火曜日

2019春期バスク語-12

空模様を気にすることなく一日を過ごせた。明日は、九州はふたたび大雨とのこと。東京もくだり気味のようだ。(ところで、今月の福島県石川町への訪問はいつになるやら、気象情報のAccuWeatherで一ヶ月先まで天気予報を見たりして・・・)

今日のバスク語教室は、月一回のペースで、東京外国語大学教授の萩尾生氏から紹介いただいている「バスク文化」の第3回目で、「年間暦と伝統行事」(暦用語と関連語)について、写真や動画を交えて解説された。

① 太陽(eguzki)に関連する用語
 ・eguzuki = egun(朝・明かり)+ zuki(光?)
 ・egunsenti(曙)、egutegi(カレンダー)

② 月(ilargi)に関連する用語
 ・ilargi = il(月、死)+ argi(光)
 ・ilberri(新月)、ilzahar(満月)

③水(ur)に関連する用語
 ・euri(雨)、edur(雪)、urutzi(空)

④ カレンダー
 ・月(1月~12月)・・・・・・ 農業に関連か
 ・曜日(月曜日~日曜日)・・・ 月の満ち欠けに関連か
 ・季節(春~冬)
 ・行事

バスク語の単語に「k」の表記が多い理由について、バスク語の独自性を出すため、周囲で使用の言語の「c」や「q」表記を、「k」にまとめたそうだ。

「バスクと鉄」の関連が深いことから、以前ブログに記した原バスク人と原フィン人の関連について雑談した。

(本ブログ関連:”バスクと鉄”)

2019年7月1日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ-11

九州を昨夜来、大雨が襲った。雨雲レーダーで一般に視覚的に知るようになった「線状降水帯」という同一場所で大雨が降り続く気象現象によるもの。その局地的な被害に対して、一方、東京は霧雨の一日だった。

傘をさすべきか迷う程度の中、市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ」へ出かけた。第11回の今日は、東京外国語大学講師 鴨志田聡子氏から「近代東欧のユダヤ人:『屋根の上のバイオリン弾き』にみるイディッシュ文学の世界」について情熱たっぷりに語っていただいた。

(本ブログ関連:”イディッシュ語”)

中欧・東欧地域に多く居住したユダヤ人たちの言語「イディッシュ語」を通じて、言葉を持つ(語る)意味を解説された。イディッシュ語とは何か、そして(イディッシュ語と縁のある)現代のユダヤ人になぜ見直されているのか。

① イディッシュ語文学の代表的作家「ショーレム・アレイヘム」(1859年~1916年)
 ・バイオグラフィー: ウクライナに生まれ、欧州を転々としてニューヨークに没す
 ・代表作「牛乳屋テヴィエ」(ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」の原作)
  - 読者の「共感」: 家族・庶民の日常と変化、(時代)社会の変化を描く
  - 日常イディッシュ語 < 周辺とはウクライナ語・ロシア語 < 宗教上はヘブライ語

(本ブログ関連:”屋根の上のバイオリン弾き”)

② イディッシュ語
 ・言語の特性: ドイツ語要素80%、スラブ諸語要素15%、ヘブライ語8%
 ・表記の仕方: ヘブライ文字、文章は「左←右」に記述する

③ イディッシュ語の復興
 ・イスラエル建国時に公用語化されず一時廃れる
 ・現在、イスラエルのテルアヴィブなどでサマースクールが開催される
 ・習得動機に「母が喋っていた言葉」がある ⇒ まさに「mame-loshen(マメ・ロシェン)」

④ (イディッシュ語という)言語と集合的記憶
 ・イディッシュ語を通して、自分たちが何者であるのかを求める
 ・イディッシュ語は、世代を超えた連続性のある「共有」


今回紹介の参考書籍、岩波文庫「世界イディッシュ短編選」(西成彦編訳)の巻末に編者の解説があって、イディッシュ文学者たちが時代の中で移動(遁走)していたかを紹介している。

(本ブログ関連:”西成彦”)

またイディッシュ語文学の作品が成立した時代の視点として、ロシア革命以前・以後、第二次大戦以前・以後かどうかも気になるところだ。

2019年6月30日日曜日

今年もとうとう半分食ってしまった

今日は今年の前半にあたる大きな節目の日で、神道の儀式「大はらい(大祓:おおはらえ)」である。電子辞書の広辞苑によれば(宮中の祭祀に着目して)、「古来、6月と12月の晦(つごもり)に、親王以下在京の百官を朱雀門前の広場に集めて、万民の罪や穢(けがれ)を祓った神事。現在も宮中を初め全国各神社で行われる。中臣の祓。みそぎはらえ。おおはらい。<季:夏><季:冬>」とある。

大はらいにちなんだ民間の祭祀に、輪くぐりする「茅(ちがや)の輪くぐり」とか、「夏越の祓の風習」があるそうだ。「茅の輪くぐり」について、東京の神社でも見られるようだが、正直、最近いろいろな行事を呼び水にしているような気配がして気掛かり。それとも、そんな風習があったことを知らずにいただけだろうか。

いつもなら、ブログに、一年をリンゴの実に例えて、もう半分を食ってしまったと溜息するところだが、それも面倒になった。悩んでも半年、悔やんでも半年。どっちみち後戻りすることもできないし、この半年の間に実を結んだものも知らない。残り半年をどう過ごすか思案するしかないようだ。

なんだかあっけない半年が過ぎてしまった。

2019年6月29日土曜日

枇杷の実

子どものころ住んでいた社宅街は、南側にゆるく高度を上げる傾斜地に広がっていた。そのため、隣家との境界は少し段差を付けて区切られた。今頃になると、その境界の南側隣家の敷地に育った「枇杷(ビワ)」の木に、黄橙色に膨らんだ実が多数生った。

友だちが遊びに来ると、その枇杷の実を一緒に食おうと、隣家の物置小屋の屋根に登ってつまんだものだ。皮を剥き、自分の家の庭先に種を吐き出しながら食べた。当り前のようにいくらも生っていると、貴重とも思わず面白半分に食した。だから直ぐに飽きた。後で、母が子どもが勝手なことをしたと隣家に詫びているのが聞こえた。とはいえ、枇杷の実の風味はそのとき覚えたものだ。

ところで、近ごろ近所の通り道に、民家の塀越しの枇杷の木からいくつも実が落ちているのを見て、子どものころのことを思い出す。たくさん生った実に野生の鳥たちすら群がるわけではなさそう。野鳥にとって、枇杷の実はさほど魅力がないのかもしれない。

先日、テレビ報道で、一匹の野生サルが街中を転々と移動していて、攻撃的な仕草をしたり、枇杷の木で休憩するようにして実を食べている映像を報じた。野生のはぐれサルにとって、枇杷の実は貴重な食材になったはず。手負いも見えず、まだ若い様子から、別の集団に入るため自ら生まれた集団を離れたのか、それともボスに集団から追い出されたのだろうか。

2019年6月28日金曜日

政府専用機

大阪で開催のG20サミット(6/28~29)に、各国首脳使用の政府専用機が「大阪(伊丹)空港」や「関西国際空港」に次々着陸している。「神戸空港」も受け入れ態勢に入っているという。

娯楽ニュース番組で、今回、或る石油国の首脳(王族)が招待されており、それぞれ各人が専用機を持っていて多数のため、空港に長期駐機ができず、一旦散らばると紹介された。また、G20サミットは、航空写真マニアにとって絶好の機会のため、カメラを携えて待ちかまえているそうだ。

日本の政府専用機は、初代はジャンボ「ボーイング747-47C」だったが退役して、現在「ボーイング777-300ER」に引き継がれた。ずんぐりむっくりなジャンボからスマートな機体に変わった。航空経済紙「Aviation Wire」の記事「旧政府専用機B-747初号機が離日  旅客型ジャンボ姿消す」(6/28、Tadayuki YOSHIKAWA)に、6/27に、初代はジャンボ機(1号機)は海外へ飛び立ったと記されている。長年(テレビなどで)見慣れた機体だったが消えていくのは寂しい気がする。
(なお機内設備の一部を展示用に残した初代ジャンボ機であるが、残りの一機(2号機)もすでに 6/17 に離日しているとのこと)

次のYoutube映像は、新しい政府専用機「ボーイング777-300ER」が羽田空港に初飛来したまさにその翌日(2018.10.20 )、安倍首相が初代政府専用機「ボーイング747-47C」で帰国したことで、両機が隣り合わせした珍しい光景とのこと。


(Youtubeに登録の読売新聞オンライン動画に感謝)

ところで、ボーイング777-300ERの主翼端のデザインが、おじさん世代にはちょっと洒落てて玩具っぽく見えてくるのはどうしてだろう。

2019年6月27日木曜日

「メーヴェ」の飛行を見てみたい

アニメ「風の谷のナウシカ」(宮崎駿監督)に登場する飛行装置「メーヴェ」の飛行を見てみたいものだ。それをリアルに実現したのが、「オープンスカイプロジェクト」の八谷和彦氏とその仲間たちだ(現在、同プロジェクトは機体にメーヴェの名を冠していない)。

(本ブログ関連:”メーヴェ”)


(Youtubeに登録のPSPoliticsに感謝)


(Youtubeに登録のT. Kawasakiに感謝)

2019年6月26日水曜日

DC-3のレシプロエンジン音(起動から離陸まで)

飛行機のエンジン音は、その原点でもあるレシプロエンジン(ピストンエンジン)に勝るものはない。商用旅客機にとって、今となっては骨董扱いだろうが、このエンジンの起動時の噴気に、内燃機関特有のピストンが押し出す力強さを見て、一瞬、鋼鉄の黒馬とうたわれた蒸気機関車の起動時を想わせる。

現代の飛行機でスタンダードなジェットエンジンの響きは、機能性ばかりが目立って(見えるわけではないが)、機体にロマンを託せないのだ。やはり、Pratt&Whitneyピストンエンジンを搭載した小粒の双発プロペラ旅客機「DC-3」の響きは何度聞いても心地よい。

(本ブログ関連:”DC-3”)

Swissairが大切に保存している、ダグラスDC-3の起動から離陸まで勇姿を眺めよう。


(Youtubeに登録のMatt's Aviation Channelに感謝)

2019年6月25日火曜日

2019春期バスク語-11

今日はからりと晴れて心地よい。いい気分で「バスク語教室」へ出かけた。
ところで、地下鉄の始発乗り換え駅で、いつも火曜日発売の「ニューズウィーク」(日本版)を購入しているが、今週号はなかなか盛りだくさんで興味深い記事が並んでいる。
また、G20サミットにあたってのことだろう、この地下鉄路線が都心を通るためか、始発駅ならではの荷棚・座席下の厳重なチェックがされたのには驚いた。

(本ブログ関連:”春期バスク語”)

今回も、宿題のプリントを全員が順に回答し、次に、未来形(未来分詞形)の作り方について解説いただいた(テキスト第8章相当)

① 未来分詞形
 ・作り方: 動詞の完了分詞形の語尾に付す(-ko、語尾が「n」のときだけ -ngo 
   - 過去分詞形: Xabier goizean lan egin du. (シャビエルは午前に働きました)
   - 未来分詞形: Xabier goizean lan egingo du. (シャビエルは午前に働きます)
 ・参考:「位置格」(場所、時の「~に」を示す)・・・第9章の一部だが
   - (例)上記例文にある goizean: goiz(午前)+ean(~に)= 午前に

② 奪格(~から)
 ・空間的・時期的な基点を示す
  - Japoniatik(日本から): Japonia(日本)+tik(~から)

③ 到格(~まで)
 ・場所の到達を示す
  - Pariseraino(パリまで):Paris(パリ)+eraino(~まで)