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2019年7月10日水曜日

夏休みの宿題

小学生の高学年のころ、クラブ活動で社会部に属していた。夏休みの宿題に、日本列島の立体地図を作ることにした。材料はデパートで購入したと思う。等高線に沿って切り出した厚紙(部品)を何枚も重ねて高度を表現するのだ。サイズは、縦横50cm×100cmくらいなので、立体地図作りはとんでもない作業になった。

第一段階は、高度(等高線)別に印刷された厚紙をハサミで切り出す。同じ高度の場所が各県に存在するので、きちんと整理しておかないと、どれがどこの地域のものか分からずじまいになる・・・混乱する。ギブアップ寸前のとき、家族総出で手伝ってもらうことになった。延々と時間が費やされた。

第二段階は、厚紙を重ねて貼り付けた後、高度別に色づけする作業が待っている。海、平地、段丘、高地、高山と段差をつけて塗っていく・・・次第に勘で色付けしてしまうことになる。最後に、作品らしく仕上げるため、ニスを塗って光沢を付ける。このころになると、家族全員がぐったりしてくる。そう、ほとんど家族みんなで作ったようなものだった。

夏休みが明けて、部会でひとりひとりが成果発表をしたとき、私は平気な顔をして立体地図をみなに見せた。先生方が感心しながら、そして半分笑いながら壁にかけてくれた。先生はすべてお見通しである。(私は、内心、もっと小さなものにしておけば・・・バレずにすんだのにと妙な反省をした)