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2025年4月5日土曜日

野鳥観察(80)

きょうは野鳥観察(探鳥会)の日だ。今月から集合時刻が30分早まった(4月~9月:6時30分、10月~3月:7時00分)。寒さが少し緩和したとはいえ早朝の寒気を心配したが、冬着(防寒着)に身を固めるまでの必要はなかった。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

以前(3/22)のブログで言い訳の通り、寒さから逃れて布団の温もりに埋没し、探鳥会を欠席することがしばしばあった。そのため、ある出席回数の区切りになかなか到達できずいた。ついにきょうを以って、2020年8月22日に入会以来、80回目の出席になった。集合場所を太陽がまぶしく照らしている。
ー なお、同探鳥会は、2025年1月25日に、開催200回目を迎えている。


公園にある林の散策路と小川を巡って行なうバードウォッチングに同行してきたわけで、われながらよく続いたものと思う。繰り返し参加すれば観察眼が何とかなるのではと念じて期待したが、感度は鈍く低空飛行のままだ。ベテランの方がたの指導がなければ、続けられないのが実情。

今回も、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラで確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・シデコブシ: 公園西端の集合場所(写真の通り)
・ゲンペイ(ハナ)モモ: 公園西端の集合場所(写真の通り)
・ヤエベニシダレ: 公園の小川沿い小道(写真の通り)
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・コゲラ: 幹の裏から現れてするすると登る、早くて写真に撮れず、飛び去る
・ヒヨドリ: きょうも最多観察される(写真の通り)
・エナガ: 木立に群がる、動きが早くて写真に撮れず
・ヤマガラ: 木立に群がる、動きが早くて写真に撮れず
・ツグミ: 公園グラウンドの草上(写真の通り)
・シジュウカラ: 幹の穴を巣にしている(写真の通り)
・(オオタカに襲われたのか、キジバトの羽根だけが一面に散らばっていた)
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・(水鳥: いつも通りカウントされたが、観察列に遅れてしまい観察できず)


シデコブシ(写真左)、ゲンペイモモ(写真中央)、ヤエベニシダレ(写真右)
・白色の花弁の数が「コブシ」(≒6枚)より多い「シデコブシ」(≒13枚)が、集合場所近くにある。
・「ゲンペイモモ」の木に、八重咲きの白色と紅色の花が同じ幹に咲いている。<モモの園芸種「ハナモモ」に(源氏と平氏の旗の色をもとに)「源平」の名を冠した「源平花桃(ゲンペイ ハナモモ)」がある> とのこと。まさに桃源郷の花。
・シダレザクラの「ヤエベニシダレ」が川沿いの小道に、八重咲きの薄紅色の花を優雅に咲かせている。


ヒヨドリ(写真左)、ツグミ(写真中央左)、シジュウカラ(写真中央右)と(写真右)
きょうの写真の成果は、思った以上に精細に、あるいは偶然に撮ることができた。
・樹上に「ヒヨドリ」が1羽いて、さあどうぞと言わんばかりとまっていたので撮る。別の場所で、幹に沿って急降下・上昇してエサをとっていた。
・公園の野球場に自律型の草取りロボットがいて、(iRobotのように)働いている。その手前に「ツグミ」がいる写真を偶然撮れた。
・観察の終わり道、「シジュウカラ」が珍しく間近の枝にとまっていた。もう1羽いて、写真の右の巣穴を使っているようで、すぐに穴の中に消えた。




サクラ、そして花の進化
野鳥観察の終了後、Ⅰ.サクラの種類、Ⅱ.花の進化について会長からお話をうかがったので次に記述する。(聞き間違いがありましたらご容赦)

Ⅰ.サクラの種類
① 一重サクラは今ごろ、八重サクラは遅れて咲く。
② サクラの木は全体に減少傾向にある。
③ ヤマザクラ系のサクラに、マナザクラがある。
④ サクラの野生種は10種といわれているが、11種目にクマザクラ(紀伊半島)があるともいう。サクラは野生種の交配で種類を増やしている。
    ー カンヒザクラとアマギヨシノを交配してヨウコウを作出。
    ー 海外でも英国のイングラムが、カンヒザクラとマメザクラを交配してオカメザクラを作出。
⑤ カワヅザクラは、人為的な交配でなく、自然交配でできた。
⑥ ソメイヨシノの樹齢は、70年とされる。
    ー 接ぎ木によって生命を継承させている。
⑦ 野生種のヤマザクラは、実生(みしょう:種子から発芽して育った植物)である。

Ⅱ.花の進化
① 花は葉から進化した。花びらは一般用語で、花弁が学術用語となる。
    ー 花びら=花弁
    ー 花びら=花弁と顎(がく)
    ー 花びら=顎(例:セツブンソウ、ニリンソウ、キンポウゲ科)・・・ 一種の花の退化
② コブシの花を緑色のフィルターで見ると、葉と花が一体で見える。
③ 最も進化した花は、キク、ランのはなだろう。
    ー 種類が多いこと。逆に一科一属一種は原始的(モクレン、イチョウ)といえる。

参考資料
花の観察学入門: 葉から花への進化を探る」(岡崎恵視 共著、培風館、1999年)

2025年2月15日土曜日

暖かい日射しの自然観察園、そしてデイジー

きのう(2/14)に比べて暖かく、冬用厚着したことを後悔する昼下がり(13:30~14:30、14℃)、公園併設の「自然観察園」へ出かけた。寒さが苦手のため外出が減っていたが、きょうは体が自然に動いた。(土曜日だけあって、来園者が多数いた)

セツブンソウ(写真左)、フクジュソウ(写真中央左)、ホトケノザ(写真中央右)、スイセン(写真右)
・「セツブンソウ」の白い花は(がく)であり、花弁は黄色の蜜腺となり、雄しべは淡紫色で、雌しべは中央に赤紫色している。色のバランスが見事で、全体に清潔な雰囲気がある。見るほどに美しい。
・「フクジュソウ」のふっくらした花の固まりは可愛らしい。「かたくり山」という名の小斜面の囲いの中に、少しずつ株分けされて黄色く輝いている。
・「ホトケノザ」の薄紅色の花は、周りの草むらに混じるように咲いている。そばに「オオイヌノフグリ」?の青紫の花が咲いていて、コントラストを盛りあげている。
・公園の西端にある「スイセン」の群生地は、「ヒガンバナ」のように一斉一面に花を咲かせることはないのだろうか。まるで、いくつかのグループごとに分かれて咲いている。


キセキレイ(写真左)、ムクドリの群れ(写真右)
・観察園にはいくつか池があるが、その中で一番大きな「かがみ池」で、これまで何度か「キセキレイ」を観察した。今回はじめて2羽が一緒にいるのを見た・・・ただし、連れ添う様子はなく、1羽だけを写真に撮ることができた。
・群れて行動する「ムクドリ」たちが、一斉に地面に舞い降りて枯れ草の合間で餌を探している様子が見えた。けっこう臆病で、人の気配やカラスの鳴き声がするたび、一斉に飛び上がり木立ちの枝に避難していた。(写真をよく見ると多数いる)


(本ブログ関連:”かがみ池”)

さすがに暖かさのせいで、観察を終えて公園の出入り口にある自動販売機から、冷たいジュースを買って一気に飲み干した。

デイジーの花
昨年、白色の「イングリッシュ・デイジー」を購入した園芸店に寄ったところ、薄紅の色付きしたものしかなく、他のデージーを探した。「デージー・タッソー ストロベリー アンド クリーム」*があって、名の通り色付きだが、その中でほぼ白色の鉢があって求めてみることにした・・・上手に育てられるだろうか。
(*-1)種苗業の「タキイ」より: https://shop.takii.co.jp/products/detail/FDS259
(*-2)”The Garden Party”より: https://gardenparty87.jp/?pid=167146711
        「冬場の水管理は過湿を防ぐため控えめに」とのこと。

(本ブログ関連:”デイジー”)

2024年2月20日火曜日

自然観察園の植物、ダイサギ、コサギ

きょうは朝から暖かかった。昼に買い物へ出かけたものの、暑さ(日射と熱気)に閉口して、いったん購入したものを家に置き、あらためて、身軽な服に着替えて公園を訪問した。

この地の最高気温は 24.2℃(14:51)で、もう少しで「夏日」(25℃以上)になりかけるほどだった。公園の散歩道は照り返しが強く、頬がヒリヒリするのを感じたほどだ。
公園を流れる小川は、国分寺崖線の「はけ」の湧水口や、深い水溜り以外、すっかり涸れてしまっていた。

午後1時から2時にかけて、公園併設の「自然観察園」で、春の花の咲き具合・芽吹き具合を、そして隣接公園に水鳥の生息具合を観察に行った。

セツブンソウ(写真左側)、フクジュソウ(写真中央)、フキノトウ(写真右側)
先月末(1/31)に自然観察園を訪れたときと比べて、「セツブンソウ」の白い小さな花はしっかりと咲き、一面に広がっていた。「フクジュソウ」も同様で、去年の同時期と比べて黄色の花が大きく開き、花数も増えていた。
ところで、観察園の入口で配布の「花だより」に、「フキノトウ(蕗の薹)」(蕗:フキ、薹:トウ=花茎)はまだ紹介されていない。観察園の東奥に、4つ5つ見つかる。
このところの暖かさのせいか、花や花茎の成長が進んでいるのかもしれない。

(本ブログ関連:”セツブンソウ”、”フクジュソウ”、”フキノトウ”)


コサギ(写真左)、ダイサギ(写真右)
小柄な「コサギ」と大柄な「ダイサギ」の2羽がともに近く、水の残った浅瀬にいてエサ(魚)を漁っていた。コサギの嘴(くちばし)は通年の黒く、ダイサギは非繁殖期の冬は黄色い。なぜか、ダイサギはコサギを庇(かば)うようにそばにいた、2羽をしばらく観察つづけていたとき、突然ダイサギが飛翔して、私を牽制するように旋回した。
さらに、別のダイサギと思われる1羽が飛来して、浅瀬の上に設けた欄干にとまって様子をうかがっていた。

(本ブログ関連:”サギの比較”)

2024年2月3日土曜日

野鳥観察(62)、節分 2024

早朝のきょう、やっぱり寒い。防寒着を重ねて野鳥観察(探鳥会)へ出かける。家を出て直ぐの路地に、近隣の家で実って落ちたキンカンの実を「ヒヨドリ」が1羽貪っていた。わたしに気づいたのか直ぐに飛び去った。冬寒のなか、生きていく厳しさを想像したりする。

辺りは日ましに明かりが広がり、気分がゆるむというもの。探鳥会の集合場所に、開始9分前に到着したが誰もいない。やっぱり寒さのせいだろうかと思ったが、すぐにみなさんが集まった。日の出時刻(6:41)過ぎ、観察開始の7:00 に見る公園東側奥の木立の中に赤い太陽が浮かんだ。太陽のわれら民族は、それを見届けてホッとする。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

このところフィールドで、会長から野鳥、植物、自然景観にいたるまで多様な話題を聞かせていただく機会がないのが残念。早く復帰を願うばかり。

今回もベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラ写真で確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・アオゲラ: せっかくカメラにおさめたのに、ウロ(樹洞)に頭を突っ込んだものだけ
・メジロ: 中型の樹の葉陰を飛びまわっている。それを教えられたが、目視も撮影も難儀
・ハクセキレイ: 小川への湧水取り入れ口に、1羽がじっとたたずんでいた
・ムクドリ: 遠くに圧倒的多数で群れているけど、撮影できず(ベテランのカウント1位)
・カワラヒワ: ムクドリにつづき、多数群れていた(ベテランのカウント2位)
・カワセミ: 何という幸運、今までで最も良く撮れた
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・カルガモ: 小川に残る水溜まりで群れていた(共にいる「マルガモ」がいつも気になる)
・クイナ: ベテランはその姿を見た。私は枯れ葦の揺れるのを見た・・・

ハクセキレイ(写真左)、カワラヒワ(写真右)
・「ハクセキレイ」が湧水取り入れ口のコンクリートの上から水面を覗いていえう。首を竦(すく)めたように映っているが、もっと軽快でスマートな瞬間を撮りたかった。
・「カワラヒワ」が樹上に群れていた中で、一番はっきり映っているもの。他の写真に、もしかしたら「アオジ」が混じっているのではないかと思うものがあった・・・眼力不足で識別できないのが残念。


カワセミ
探鳥会の終盤、小川に沿って進む道で「カワセミ」とよく出会う。みなが塊りになってカメラや望遠鏡を向けても。カワセミはしばらく動ぜず、しばらく小枝にとまっている。小川を見つめて、水面すれすれを飛び降り、たくみに小魚を採る。そして直ぐに次の枝に移って、獲物を探し始める。



■ 節分
先日(1/31)、自然観察園で5弁の小さな白い花「セツブンソウ」が咲いているのを見た。きょうは「節分」で、豆まきの日だ。このところ、豆まき用の大豆をもっぱら食っている。恵方巻は、予約なしで売っているものがあれば食うこともある。

(本ブログ関連:”節分”)

2024年1月31日水曜日

コサギと自然観察園

1月最後の31日の昼どき、快晴、気温 11.5℃ の中を、防寒着を重ねて公園へ出かけた。つい早朝の野鳥観察時の外気と早とちりしてしまった。そんな昼間の公園を厚着して巡った結果、後悔することになる。
(ちなみに、気温は上がりつづけ、最高気温は 14.6℃/15:24 だった)

日射しが強くじわじわと汗ばんだ。公園に着いたとき、自動販売機に思わず駆け寄って、冷たいジュースを飲んで一息つく。

今月(1月)に入って、雨降りは3回(1/13、1/20~21)しかなく、公園を横断する小川は、水量が減り、川底があちこち露わになるほどだ。公園併設の「自然観察園」にある池も、5池のうち、2池が涸れかかっていた。

コサギ
水量の乏しい小川は、露出した川底を縫うように流れていた。そんな川筋に、見るからに小型な「コサギ」を見つけた。いつもの探鳥会では、「ダイサギ」か「アオサギ」と出逢うことはあるが、コサギとは久し振りだ。

(本ブログ関連:”コサギ”)

太陽光に真白に照らされていた。用心深く、水中の小魚を探して捕食する様子を観察できた。透明の川底につかった足先の指が黄色く見えて、コサギの特徴を確認した。


スイセン(写真左)、セツブンソウ(写真中央)、ウメ(写真右)
・自然観察園の下草は、刈られたようで、広く見晴らしがよい。「スイセン」の最盛期は1月といわれたが、月末に来たため、数えるほどの株しか見られない。白い花の群生を鑑賞するには・・・遅すぎたようだ。
・園の入口に配置の「花だより」*は、来月2月版に替わっていた・・・植物イラストに「セツブンソウ」が描かれている。小さな白い花(5枚の花弁は花弁状の「萼片(がくへん)」)の中心に淡紫色の「雄蕊(おしべ)」が多数あって、白色と淡紫色のコントラストが美しい。
(*)花だより: 1月版と同様、2月版も野草の冬越しの姿(ロゼット型)の紹介が中心。
・園内の東奥に満開の「ウメ」の木がある。梅の独特な枝振りを飾るように、しっかりと白い花を咲かせている。


2023年2月19日日曜日

自然観察(16)

天気予報では、きょうの最高気温を 17℃としたが、結果は何と19.9℃(15:17)という春本番並みの暖かさだった。今朝、自然観察会へ出かけるとき、いつもの冬用重ね着を一枚減らした。それでも、開催時刻の 9:00~12:00の間、気温は 7.0 → 12.0℃ へとアップした。(解散後の帰り道、額に汗がにじんでいるのに気づいたほどだ)

(本ブログ関連:”自然観察”)

自然観察会は、この陽気に誘われてか参加者多数で盛況だった。会の始めの案内の通り、樹木の「冬芽(フユメ、トウガ)」について会長からショートセッションが公園の東屋で開かれた。実際、数十種類の枝を標本に用意されての解説だった。ショートどころかメインイベントだった。
・冬芽の形状: イチジク、モクレン、シンジュ、メグスリノキについて頂芽、葉痕など
・トチノキの頂芽(ちょうが): 防寒の意味からベトついている(不凍液的な役割)
・主芽(しゅが)・副芽(ふくが): 主芽が成長できないとき、副芽がその役割を果たす
・葉痕(ようこん、枝から葉が落ちた後のかたち)の表情: 可愛らしい動物のイメージ
    - 絵本:「ふゆめ がっしょうだん」(福音館書店、1990年)

観察グループに従いながら、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視・双眼鏡で確認したものを、整理して次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。

・「カルガモ」
右側に「カルガモ」7羽が眠っている。左側の2羽は「マルガモ」(カルガモとマガモの混血)ではないかとのこと。マルガモらしき2羽を双眼鏡で見たが、以前ベテランの方からメールで紹介された写真のような嘴の模様を判別できなかった・・・けれど。


・「オオイヌノフグリ」
薄紫色した「オオイヌノフグリ」の小さな花が咲いている。目を凝らしてみると辺り一面に群生しているのに気づく。写真は「トウネズミモチ」の樹の枝下で見つけたため、まわりに(ネズミの糞のような)黒い実が落ちている。

(本ブログ関連:”オオイヌノフグリ”、”トウネズミモチ”)


・「タンポポ」
地面から直に「タンポポ」の花が咲いているように見える。ネットによれば、冬のタンポポの花弁の大きさは春のものと差がないものの、他(葉、茎)は小振りとのこと。今まで、とんと気付かずにいた。

(本ブログ関連:”タンポポ”)

(追記)ベテランの方から会員へ別途配信写真に「カントウタンポポ」との記載があった。


・「タラノキ」
「タラノキ」の冬芽。春先に若芽を摘んでテンプラに食すことができるようだ。観察園に1本唐突に立っていて、ロープの囲いの奥にあったため(トゲなどの存在を)十分観察しなかったのを反省。


・「セツブンソウ」
うっすら紫の色を感じる「セツブンソウ」の花弁が、先週(2/12)と比べて大きく、半透明のレース面のようになっていた。

(本ブログ関連:”セツブンソウ”)


・「フクジュソウ」
枯れ地に目立つ「フクジュソウ」の花が、先週(2/12)と比べて、咲いている場所が増えていた。順路のロープ柵のそばに咲いていたので、撮影が容易だったのはありがたい。花弁の色合は、上述のタンポポのようにまぶしい真黄色だ。

(本ブログ関連:”フクジュソウ”)


先日(2/12)、観察園の「かがみ池」の畔で、1羽の「カワセミ」を発見したが、今回は何と2羽が互いに近く活動しているのと遭遇した。それぞれ飛びたつ瞬間、瑠璃色の背が輝いた。かれらは番(つが)いだろうか。

2023年2月12日日曜日

日曜日の自然観察園

きょうは、暖かく過ごしやすい晴天の一日だった。最高気温は 16.4℃(15:09)で、きのうより約3℃ も高い。気象庁の日最高気温(1991~2020年)を見ると、3月31日は 16.2℃ なので、今朝の天気予報の通り3月末に相当する。

にもかかわらず、私はいつものようにダウンジャケット(昔風にいえばチョッキ)の上にジャケット(昔風にいえばジャンパー)を重ね着して、公園に併設の「自然観察園」を訪れた。
(追記: 最高気温のころには、汗ばんで襟元を開かざる得なかった)

日曜日なので、大勢のひとびとが来園していたかといえば、ぼちぼちの状況だった。というのも、観察園の草地に野草はなく枯れはて、樹木も大方葉が落ちた、そんな寂しい景観が広がっていた。観察園の今月の「花だより」は、野草の越冬の姿である「ロゼット」観察を推奨していたのだが。

(本ブログ関連:”ロゼット”)

そんな中、愛称「かたくり山」で、野草の花たちと巡り会えた。次の写真の「セツブンソウ」(左)、「フクジュソウ」(右)だ。ともに丈の低い花だが、何とか日光を浴びようと頑張って見えた。白い花のセツブウンソウは陽にあたって色が飛んでしまうので、日陰のものを撮った。黄色いフクジュソウは遠くの斜面に5つの花を咲かせていたが・・・囲いの奥中なのでよく撮れなかった。とはいえ冬の寒さの中、健気に咲いている二つの花に力をもらった気がした。

(本ブログ関連:”セツブンソウ”、”フクジュソウ”)


こんなとき、観察園の枯れ地や枯れ枝の上で、カラスがあちこち我が物顔して群れていた。かれらは、住宅地から随分減った(生ごみの回収袋を破ってまき散らしたりしていた)が、追われるようにしてきた公園など自然保護の場所で、野鳥のヒナを狙ったりするという。悪役稼業はつづくようだが、腐肉の掃除屋でもあるし・・・。

2022年2月20日日曜日

自然観察(8)

月1回、第3日曜日に開催されている、公園の「自然観察会」へ久しぶりに出かけた。前回参加したのは、何と昨年(2021年)の4月18日のこと。10か月ぶりの出席となった。この間、新型コロナ感染防止のため中止となったり、その後も警戒が少しとけて実施されたこともあったが雨模様で自ら休んでしまったりとで、長きにわたり中断していた。(一昨年の8月に初めて参加して以来、今回でわずか8回目でしかない)

(本ブログ関連:”前回(7回)の観察会”、”自然観察会”)

昨夜来の雨は天気予報の通り早朝にやんだものの、雨上がりの草地を巡るため長ぐつ姿に身を固めて出て行った。幸い薄曇りの空から雨が降ることはなかった。(昨日、観察会の幹事さんからの会員宛てメールに、新型コロナ《オミクロン株》に注意のうえ参加は自ら決めるよう案内があった)

久し振りの観察会、ゆったりと公園や併設の観察園を巡った。膝痛のわたしは、きのう(2/19)に続きリハビリを兼ねながら歩を進めた。少し遅れ気味ながらみなさんの後に続くことができたと思う。いろいろな意味で貴重な催しであり、感謝している。

セツブンソウ
観察会の始まりに、会長から本日のポイントとして、節分の時期(早春)に花を咲かせる「セツブンソウ」が紹介された。白色の小さな花弁は萼(がく)であって、キンポウゲ科の花に多く見られる(「宿萼性(しゅくがくせい)」による)とのこと。実際の花は、萼による花弁の中にある、黄色のものがあたる。土壌としては石灰岩の地を好む(参加者から「ホウレンソウ」栽培でも同様などと話題があった)。
次のセツブンソウは、公園併設の「自然観察園」に咲いていたもの。


白梅
自然観察園に「白梅」があって、見方を工夫すると浮世絵を想い出し、いかにも梅らしい枝ぶりを観察できる。梅の花は、きょうの曇天にもよく似合った。


アオサギ
自然観察園を回っていたとき、池の辺にじっとたたずむ「アオサギ」と遭遇した。驚いたのこちらの方。アオサギの微動だにしないその超然としたたたずまいに感動してしまう。


ところで、解説いただいた植物をカメラに何枚も収めたつもりでいたが、いずれもピントが合っていない。コンパクト・デジカメの限界が見えたような気がする。とはいえ、ベテランの方から、きょうの観察会の写真をメールでいただいている。ならば鑑賞する立場に徹するのもよいかなと考えたりもする・・・。

2021年2月16日火曜日

観察園散歩

公園併設の「自然観察園」が月曜日に休園であるのを気付かず何度訪れたことか。だから、きょうは火曜日だとしっかり確認して出かけた。昼過ぎの公園は日射しもよく陽気で、冬を忘れてしまいそう。平日にもかかわらず人影を欠くことはなかった。

きのうは久しぶりに大雨(47mm)だったので、間違えても出かけるはずはなかったが。そんな雨のせいか、きょうの公園の小川は水量が少しだけ増したように見えた。もちろん、地にしみ込んだ雨水が本格的に湧き出てくるには、数日かかるかもしれない。

冬の2月に野草は地面に放射状に葉を広げて張りつき、太陽エネルギーを蓄えようとする。そのときの葉の形状を「ロゼット」という。観察園の今月のテーマでもあるのだが、きょうはしゃがんで見る、観察路の傍らに咲く小さな花を探した。

(本ブログ関連:”ロゼット”)

セツブンソウ」は、「節分」のころから咲く花で、小さくて可憐である。白い五弁の花びらは実は「がく片」だそうだ。ちょっとした高山植物の雰囲気がする。群生しているさまは賑やか。以前、別の庭園で一輪だけしか見たことがなかったので。

(本ブログ関連:”節分”、”セツブンソウ”)

セツブンソウ

オオイヌノフグリ」は名前が残念である。しかも道ばたに生える「雑草」と一刀両断される。よく見れば、4枚のコバルトブルーの花弁が色鮮やかである。果実が犬の睾丸に似ている?というだけであって、咲く花になんの関係もないのに。

オオイヌノフグリ

小川に沿った道ばたに「ハクセキレイ」が一羽いて、私が近づいても逃げようとしない(マイペースな鳥で、ネットにそんな話しがいくつもあって驚く)。じっと眺めていたところを、自転車が通り過ぎようとしてようやく飛び去った。そのときの羽ばたく姿に思った以上の青色を感じた・・・。← (訂正: 後になって考えれば、ハクセキレイだったようだ

(本ブログ関連:”ハクセキレイ”)

(付記)
出かける前、Amazonに注文した山渓文庫「野鳥の名前 名前の由来と語源」(文=阿部直哉、写真=叶内拓哉)が届いた。アイウエオ順に代表的な鳥名の語源など丁寧に紹介していて、読み物としても楽しみたい。なお、叶内氏は、以前入手の同文庫「くらべてわかる 野鳥」の著者でもあり、つながりもよいと思って購入した。

2019年2月25日月曜日

殿ヶ谷戸庭園の梅

運動不足を感じて、暖かい*昼過ぎに外出した。今朝方、中央線・総武線の停電事故(信号電力線の火事)があって混乱したようだ。野次馬根性というつもりはないが、中央線が気になり乗車した。事態はとっくに収拾されており、混み具合はいつも通りだった・・・当たり前。
(*)都心の最高気温は久し振りに 17.1℃ を記録した。

昔、大正・昭和初期の時代に有力者たちは、「武蔵野」の自然が残った東京郊外(東京市下の多摩地区)に別荘を建てたようだ。今でこそ、住宅が密集する中央線沿線一帯であるが、当時は都心の喧騒を逃れ癒す場所だったといえる。
中央線「国分寺駅」の回りも、昭和10年代に画家が描いたスケッチを見れば、人家が稀で遠くまで視界が及ぶ地だったことが分かる。周辺は自然林などを除き、大きな別荘地に区分されていたようだ。

国分寺駅のそばにある、旧別荘地だった都立庭園「殿ヶ谷戸庭園」を巡った。庭園は、中央に大きな広場を配し、東側にある「国分寺崖線」の斜面との起伏を巧みに利用している。周囲に木立や竹林を巡らし、街のざわめきを忘れさせる。
月曜日ということもあって、公営施設にありがちな月曜休園を気にしたが、開園していて一安心する。以前に来園した秋と比べて、春先の気配を楽しむことにした

(本ブログ関連:”殿ヶ谷戸庭園”)

本館(受付)横に掲示があり、本館前の囲みに「セツブンソウ」があるという。眺めてみれば一輪だけ、忘れたように白く小さな花を咲かせていた。一方、「フクジュソウ」は、崖線の斜面に、黄色の大きな花弁を揺らしていた。(いずれも移しかえしたものだろう)

写真は、紅梅と白梅が、睦まじさを象徴するように並んでいたもの。ついその前を何度も往復して見上げた。梅は冬の厳しさを耐えて、春先にようやく花を開き香る。けれど絢爛さもなく、劇的でもないところが、かえっていいのかもしれない。(歳をとると、その良さがしみじみ分かるような気がする)