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検索キーワード「アウターリミッツ」に一致する投稿を関連性の高い順に表示しています。 日付順 すべての投稿を表示
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2017年5月30日火曜日

アナベル・リー

青春はなつかしい。でも、そんなにいい思い出がない。なければ作ればよい。でも、美しいままに密かに置いておきたいものもある。

昔、テレビのSF番組「アウターリミッツ」で、たしか「グリーンスリーブス」の旋律が流れ、森の奥深く迷った少年が、古式な館にひとり住む少女と出会う。つかの間のことだった。時空はやがて戻り、朽ちた館を残して少女は消え去る。

(本ブログ関連:”アウターリミッツ”)

ブラッドベリのSFファンタジー集「10月はたそがれの国」に納められた「みずうみ」では、新婚旅行の途中に立ち寄った湖のほとりで、若者は子どものころに、ここで一緒に遊んだ少女の姿と再会する。昔、水死したときのままの少女と。

(本ブログ関連:”10月はたそがれの国”)

始まりになぜかPPMの「パフ」を思い出す、エドガー・アラン・ポーの詩「アナベル・リー」に、やはり少年の思い出作りが聞こえてくる。木枯らしの夜に命を奪われた少女を回想する。どこか納得に似た、甘味で残酷な魔法の世界を感じる。


(Youtubeに登録のPsycheDeliaInMotionに感謝)

2021年1月15日金曜日

世にも不思議な物語

白黒テレビの昔の記憶なので混乱しているかもしれない。たしか日本テレビだったと思う、夜の9時過ぎだったか、毎回超常現象や怪奇・ファンタジーを扱うドラマ「世にも不思議な物語(One Step Beyond)」が放映されていた。当時のテレビ番組に長尺なものは多くなかったような気がする。このアンソロジー番組の作成者も、30分で十分と言い切ったように記憶している。

冒頭に登場するホスト役(監督も)のジョン・ニューランドは、物語を静かに伝える。その落ち着いた語り口がかえって興味を深め、ゾクゾクした期待を増すことになる。彼は、その後のテレビ番組「アンタッチャブル」のエリオット・ネス役を演じたロバート・スタックに似た渋みがあった。

SFファンタジーの名手にフレドリック・ブラウンがいて、てっきりこの番組にも関わっていたと思っていたが、Wikipediaの番組エピソードリストに彼の名前がない。番組の雰囲気が異なっていたのだろう。当然、レイ・ブラッドベリーの名もない。

SFファンタジー好きだったわたしの記憶に、テレビ番組の「ミステリー・ゾーン」、「トワイライト・ゾーン」や「アウターリミッツ」などが重ねてよみがえる。

(本ブログ関連:”アウターリミッツ”)

Youtubeに紹介されている。

(Youtubeに登録の福田斉氏に感謝)

2025年5月2日金曜日

(資料)時空を超えた愛の映画「アデライン、100年目の恋」と・・・

ネットを巡っていたら、映画アデライン、100年目の恋(原題:The Age of Adaline)」(2015年)を紹介するYoutubeがあった。時空を超えた恋愛を描いたファンタジーだ。まあ、ちょっと若い女性向きの物語といっていいのかもしれない。

■ Youtube(登録:ansson rongstad)
「不老不死を手に入れた女性が108歳まで生きた結果【アデライン、100年目の恋】《映画》」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=M9XVVx9PUyg


伝説「八百比丘尼」
上記映画について、「事故の影響で老化が止まり、100年以上も生き続けた女性の数奇な運命を描いている」(Wikipedia)ということから、まず思い浮かんだのは、伝説「八百比丘尼」(たまたま人魚の肉を食べてしまった少女が八百~千歳の長寿を得てしまう)だ。ただし、伝説には恋愛要素が見受けられない・・・比丘尼を主人公としていることから、仏教説話の要素が大きい。

(本ブログ関連:”八百比丘尼”)

映画「ある日どこかで(原題:Somewhere in Time)」
創作に悩んだ脚本家が、旅に出た先のホテルに併設の資料館で、舞台女優の古い写真と出会う。彼女の美しさに衝撃を受けた彼は、いつの間にか過去の世界へ戻り女優を探して恋に落ちる。原作のきっかけは、舞台女優「モード・アダムス」の写真からインスピレーションを受けたようだ。
このストーリー、アメリカのシニア夫婦に絶大に受け入れられ、いまでいう「聖地巡礼」のごとく、映画の舞台となったホテルで、毎年物語にちなんだ催しが開かれている。

(本ブログ関連:”ある日どこかで”、”モード・アダムス”)

レイブラッドベリ の短編「みずうみ」
時空をこえた物語に、レイブラッドベリ の短編「みずうみ」があるが、あまりも痛ましい展開なので本ブログのリンク先を示すのみ。

(本ブログ関連:”みずうみ”、”レイ・ブラッドベリ”)

昔のアメリカのTV番組「アウターリミッツ」(毎週内容が変わる)だったと思う。ある回に、少年が深い森をさ迷い、古い館にたどり着き、そこに住む少女と出会う物語があった。二人の展開が進むのだが、少女は館とともに忽然と消える。いってみれば、女性を神聖化する少年の幻想かも知れない。暗い映像に合わせて流れる、古いイングランドの音楽を思わせる旋律が印象的だった。

(本ブログ関連:”グリーンスリーブス”)

これも昔のアメリカのTV番組「世にも不思議な物語」(毎週内容が変わる)で、「(死産を経験して後、アルコール依存になった)冷え切った(中年の)妻のもとに、破綻した結婚生活をやり直したいと願う<若い頃の夫>(ウォーレン・ベイティ)がやってくる」(原題:"The Visitor")という回がある。こちらは、大人の愛の物語である。
ところで物語に、雨の降る道を走る車が窪地に落ちる場面がある。まるで上記映画「アデライン、100年目の恋」で、車が雪中の川に転落するのに通じる気がする。

(本ブログ関連:”世にも不思議な物語”)

■ Youtube(登録:つむともきのムービーチャンネル)
「世にも不思議な物語 1 『時空を超えた再会』(1/2)」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=YS3LD2bqpfw&t=744s
「世にも不思議な物語 2 『時空を超えた再会』(2/2)」
    ー https://www.youtube.com/watch?v=NpbFAm8Xiuc&t=580s


2010年7月4日日曜日

グリーンスリーブス

昔のTVドラマの思い出だが、すべて曖昧のため、印象だけが残っているものがある。
毎回、SFのハード・コアからファンタジーまで、ストーリーがいろいろと変わる「アウターリミッツ」という番組があった。果たしてその番組だったのか確証はない。ある若者が森深く迷い込み、とある古い館に独り住む少女に会うのだが、それは時空を超えた出会いだった。二人の想いとは別に、やがて時空の捩じれは戻り、彼らは悲しい結末を迎えることになる、そのような物語なのだ。

ドラマの背景に、別れを予兆させる「グリーンスリーブスGreensleeves)」の旋律が流れていたように記憶する。そう思い込んでいるだけかもしれない。古風な、そして決して華やかではなかった過去に住む少女の面影に、その旋律はとてもよく似合っていたような気がする。

(Youtubeに登録のpitbikecrazyに感謝)