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2024年12月3日火曜日

雪は降らない(ジャングルのクリスマス)

12月。クリスマスの歌を探しに Youtubeを巡った。古い時代から今まで、暖炉の薪に火を点して、その明かりに部屋が暖まる団欒の光景が浮かぶ、そんなことを想像しながら次の歌と出会った。

(本ブログ関連:”クリスマス・ソング”)

デリック・ロバーツ(Derrik Roberts)の歌「雪は降らない(ジャングルのクリスマス):There Won't Be Any Snow (Christmas In The Jungle)」(リー・ポクリス、ポール・ヴァンス 作詞・作曲)だ。どうやら故郷を離れた場所から、クリスマスの楽しみを伝えている・・・そんな風に聞こえた。歌の合間に、熱帯の鳥の鳴き声が聞こえてくる。そして、銃声?が。呑気に狩猟でもしているのかと思った・・・。
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キラキラした銀色の紐飾りも、(暖炉の)火も無いし
それに、誓いのキスも無い
ジャングルのクリスマスだから、雪も降らない
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歌詞の最後に、友人の持ち物から、もうじき帰還すると語る手紙を見つけたので、それを宛先の女性に送りますという詞がある。

そう、鳥の声の合間に聞こえたのは、武器の音(砲音が轟いていた)、1960年代のベトナムのジャングルからのものだった。

■ Youtube(登録:The45Prof)
「1965 Derrik Roberts - There Won’t Be Any Snow (Christmas In The Jungle)」
https://www.youtube.com/watch?v=r2ILGzOTjSQ

2024年12月2日月曜日

コサギの群れ

昼過ぎ(13:30ころ)、気温 16.9℃ の穏やかな陽射しのなか、公園の紅葉を見ようと出かけた。
公園の東西を流れる小川に沿って進んでいたとき、思わぬ光景に出合い、なんと一度に(ある範囲内で)、「ダイサギ」、「コサギ」、「アオサギ」をまとめて見ることができたのだ。彼らを警戒させないよう、静かに両岸を往復して観察した。残念ながら、ポケットサイズのコンデジカメラで撮影したため、解像度をあげることができなかったけれど、以下に載せる。

(本ブログ関連:”ダイサギ、コサギ”)

ダイサギ(写真左)、コサギ(写真中央)、アオサギ(写真右)
・大型の「ダイサギ」が、首をねじって毛づくろいしていた。口角の奥行きを観察するのに手間取った。(写真は超ボケているが・・・)
・何と「コサギ」が群れていた。それも2羽+6羽の2グループを見た。こんなにたくさんのコサギと遭遇したのは初めてのこと。集団すべてでないが、嘴(くちばし)が黒く、足の指が黄色なのを確認した。
・2羽飛来した「アオサギ」の1羽が残り、コサギの群れ近くにたたずんでいた。(写真は超ボケているが・・・)


他に、少し長い赤茶色の嘴(くちばし)をした、黒い体の水鳥と思われるものが、小川の上を下流に向かって一直線で飛んで行った・・・一体何だったんだろう。帰宅して図鑑を眺めたが、記憶に当たりそうなものを見つけられなかった。もしかしたら「カワウ」だったのかもしれない・・・が。

小川に沿った右岸の小道に続く「カエデ」は、見事に紅葉している。日影のせいか、深紅というより、やや黒ずみ沈んだ赤なのが惜しい。背の高い「イチョウ」は、日光を受けて青い空に黄色の葉を輝かせていた。

2024年12月1日日曜日

名勝小金井桜と野草たち

公開講座の「雑学大学」は、月2回開催されていて、内容は多彩。今回は、「玉川上水」*の両岸に、江戸中期の元文2年(1737年)に植樹した「ヤマザクラ」による「名勝(=景色のよい)小金井桜」の歴史と、樹下の野草たちについて講演会「武蔵野新田開発と小金井桜と野草たち」があったので参加した。講師は、日本樹木医会元会長の椎名豊勝氏である。
(*)玉川上水: 江戸前期の承応2年(1653年)に上水(=飲用)として築かれた。

以下、聴き間違いなどありましたらご容赦。

現在まで300年の歴史を持つ名勝小金井桜は、武蔵野の新田開発の歴史と重なる。名主の川崎平右衛門は、新田の運営や飢饉に際しての救済など、安定化のため農民への支援を惜しまなかったという。彼は玉川上水に、奈良の吉野山と茨城の桜川からヤマザクラを取り寄せた。

いまだに桜を見られるのは、これまで人びとが植樹を継続**してきたからであり、今後その歴史を継承したい。現在、上水の桜は、他の木々や下草と混在(雑木林化)している。それをどのように整理するか、「生物の多様性」(生態的特徴など)の観点から見直す必要がある。
(**)ヤマザクラの寿命は80年(100~150年)ほどといわれる(最盛は50年目ころ)。

今回、林床の下草を「里山」の考え方(農家・農地 ⇔ 里山(中間地帯・一部手が加わる)⇔ 山林)にもとづきどのように扱うべきか検討し、絶滅危惧から復活した野草が紹介された。
・放置すると、イネ科多年生常緑笹の「アズマネザサ」(シノタケ)の群落に林床が7~8割が覆われる。
・林床にヤマザクラの緑陰が広がれば、本来の自生草本類が育つ環境になる。
・林床で復活した絶滅危惧種(野草)の例:
    ー アマナ、 ニリンソウ、キツネノカミソリ、イチリンソウ、ノカンゾウ、ホタルカズラ

最後に、自然とどのように関わるべきかといった議論があることが紹介された。自然のまま、在りのまま手を下さないという考え方。あるいは、今回説明したように里山的な位置づけという考え方・・・だ。